あれから1年と8ヶ月。
派手な仔が2本付きました。
というか本芸3本立ちくらいでもほぼ存在しない品種ですから
セオリー通りという事なのでしょう。
鉢の縁に挟んでいた芯痛の派手な木からも
ユウレイ仔が出た時点でオサラバです。
次はまともな仔が出てくれるでしょうか。
あれから2ヵ月半。
葉が短いんだからもっと景気良く葉繰りしたらと思うのですが
風蘭にしてみれば1枚は1枚という事なんでしょう。
春からようやく1枚の葉繰りです。
これも3本も仔が付いたことが原因なのかも。
それぞれの仔に新根でも出てくれればまた違った振る舞いになることでしょう。
それは来年以降のお楽しみという事で・・・。
あれから2ヵ月半。
仔の天葉を見るともう縞が消えて深覆輪になったようです。
昨年よりは仔の生育速度も速そう。
覆輪が完成する日が待ち遠しい限りです。
ところで親木の根が鉢外に伸びていたため植え替えてみました。
そうしたら反対側の株元にアタリがありました。
色が白っぽいのはミズゴケの中で育ったためかそれとも・・・。
あれから1ヶ月。
極暑な夏でしたが何とかやり過ごせたようです。
大仔も少しづつ成長を続けているようです。
が、その上の仔の葉が1枚葉先から枯れこんでしまいました。
元々水吸いが良くなく葉がペラペラだったところに極暑のダブルパンチ。
元気そうに見えてもギリギリのところで成り立っている生命力といったところでしょうか。
ホントは白くて紅隈引いてルビー根ばかりのヤツが綺麗に決まっているのですが
今年の夏に淘汰されちゃったのもあるかもしれませんね。
羆B
2021年08月23日 | 羆
あれから1ヶ月。
うっそぉ~~っんん。
天葉の片側が青くなってしまいました。
木勢は付いてきましたが肥料のやりすぎは関係ないような気もします。
まだ柄の痕跡はあるようですがこのまま進んでしまうのか
それとも元に戻るのかする日々が続きます。
あれから1年と3ヶ月。
最上柄から青の仔2本でしたがさすがに3本目は柄の仔が出てくれました。
それにしても夏場に蘭舎の温度を下げてくれるミストですが
やりすぎると1作半くらいでもこんな風になってしまいます。
その反省を踏まえて今年はやりすぎないよう心掛けています。
とりあえず見苦しいので植え替え。
ついでに青の仔も外しました。
最上柄からは程遠くなってしまいましたがちょっとはスッキリしたかも。
こちらの木は仔でとりあえず最上柄を維持。
下の仔は天葉でちょっと太い紺地が出てしまいましたが
上の仔は固定しないまでも覆輪のイメトレぐらいはできそう。
こんな感じで同じ木での柄の維持は困難ですが
それでも最上柄は時折手に取って眺めたいので極力維持していきたいものです。
あれから1年と9ヶ月。
一番下の木です。
いわゆる普通の羆の光とは別の所で変化した木から更に派生した黄散り斑品種です。
普通の青光墨からも1度だけ黄縞が出て、比べると実によく似ていますが
行く末的に見るとかなりの違いがあります。
こちらには時々中透けの仔が出るというアドバンテージがありますので・・・。
この木は最上柄はそのままで更に木勢が乗ってきました。
そういえば10年前もトキメキながら手に取って眺めていましたが
今もその気持ちは変わらないようです。
まあ、見方によっては青軸富嶽の痩せた木のようでもありますが
実は・・・という部分が大きいですし品位が別格です。
釣りは鮒に始まり鮒に終わるといわれますが
私の富貴蘭は青光墨から始まり青光墨で終わる・・・かも
あれから2年と8ヶ月。
政宗に改名しましたがいまいちパッとしませんので
また羆の光に戻そうかなと考えたりしています。
それはともかく3作もすれば木は様変わりするものです。
この仔は縞木から出たばかりで安定性に欠けるのかちょっと派手気味。
普通はここからでも紺覆輪中透けに戻るのですがこれはどうなることやら。
一方、親のほうも派手になり慶賀の最上柄といった風情です。
仔はベタ柄ですがこちらは細かい紺散り斑が混じりますので
生育的には大丈夫でしょう。
青光墨黄縞としては超一級で痺れる柄ではあります。
それにしてもどういうメカニズムで全く畑違いの柄になるのか不思議ではあります。
ところで増え木で面白いと思ったこちらの木は
不完全な中斑ながら2本の仔が完全中透け。
一方、こちらは親木が完璧でも仔は全部青。
これでは素立ちの状態で将来を見極めるのは不可能な話で
これはもう運としか言いようがありませんです。
あれから5年と4ヶ月。
今年は青光墨系を丁寧に育てようと思い
これも増え芽の中から葉肉が厚く獅子葉のような感じになったのを選んで寄せ植えしてみました。
なかなか珍奇な姿の品種ではあります。
ランク的に見れば銘鑑では下から2番目の貴品クラスの更にどん尻のほうに位置し
そこには数千円で買える品種が並んでいます。
でもそもそもここ十年以上そんな売り物を見たことが無かったりします。
完全中透けの本芸品はそんなに簡単には増えないですからね。
安い品種の中に紛れたダークホースな存在なのでしょう。
あれから3年と4ヶ月。
一旦腐敗菌が入っちゃうとなかなか根腐れは止まらないものですが
翌年もう一度気合と期待を込めてクリプトモスに植え込みました。
その後、春の新根は3回出ましたが腐ることなく積み重なり、
いくらなんでもまた植え替えなければという事でようやく実行できました。
前は根が少なかったので10本寄せ植えしても3、3号鉢で間に合いましたが
今回は3、5号か4号鉢が必要となりました。
こんな風に寄せ植えしたのが全部で30鉢余り。
青軸羆はそんなになく青光墨や青軸羆から本芸落ちした青軸紺縞が多いのですが
全体的に木勢が盛り上がってきた事と相まって実に壮観で見ているといまだにワクワクしてきます。
それにしてもクリプトモス植えは棚環境にぴったりとハマりました。
植え替えの間隔は空けられるしその間根腐れは皆無。
これで今まではビクビクしながらだった肥料も思う存分与えられるというものです。
前提条件を一つ変えただけですべてが変わりますから面白いものです。
こちらは青軸羆から本芸落ちした青軸紺縞です。
今でも時々紺覆輪の仔がどこからともなく出てきますが
これは物量作戦のたまものでしょう。
メモ書きによれば昭和57年青軸羆を雅草園より2本立ち18万で購入とあります。
40年間で良く増えたものですが
そういえば眺めるばかりで全然元を引いてなかったです。
あれから3ヶ月。
地味柄の仔ばかりが元気で癪に障りつい外してしまいました。
外してみたら元気な泥根はあらかた仔のほうに持っていかれ
親木の根は心許ない限りです。
見た目は羆よりもきれいですが果たしてこの柄でやっていけるのかどうか
しばし見守りたいと思っています。
あれから1年と2ヶ月。
完全中透けのほうは葉をだいぶ振るって小さくなってしまいましたので
紹介はパスしてこれは2番手のほうです。
親木から外さずに育てようと思っていたのですが
いかにも窮屈そうでしたし根が沢山ありましたので思い切って外してみました。
柄は細いながらもまだ紺中通しがありますので健全な青根が出てくれます。
これが完全な真鶴芸になれば短い白根しか出なくなり真鶴の行く末と重なります。
そうはいっても普通の神威は西出と同じくウチの棚では超地味柄になってしまいますので
これぐらいの絶妙な柄で続いてくれればと願っています。
さて、8月、夏です。
夏といえば建国宝はあれから1年。
夏の訪れとともに天葉が純白に冴えて涼しげです。
仔も大きくなってそろそろ株分けできそう。
こちらは仔を何本か外した後の素立ちですが柄は一番白く冴えてきれいです。
それにしても気候的にも今まで極暑な日々が続きましたが
今週半ばくらいからは過ごしやすくなりそう。
蘭舎の暑さ対策として噴霧器の先端器具を水道ホースに直結して
棚下の扇風機の風で霧を散らしていました。
これで5℃は温度が下がります。
ただ、やりすぎると葉に水垢、カビ、汚れなどが発生し観賞価値が台無しになります。
話変わって一応、暑い中でも植え替えしていますので使用済みの鉢が貯まります。
そこで窯が活躍。
もう3年ぐらい使っていますのでコンクリートブロックがひび割れてきました。
でももうしばらくは使えそう。
こんな感じにオガ炭の上に鉢を積み重ね着火。
最近はうまく焼けるようになりました。