あれから1年と3ヶ月。
仔が外れて1本立ちになりました。
と思いきや直ぐに次の仔が・・・。
でも、これは派手な仔ですから駄目でしょう。
ルビー根しか出ない品種ですが
ユウレイ木には泥根が出る訳の分からない品種です。
泥根しか出なくても外せば枯れるんですよね。
昨年株分けしたほうの木です。
深覆輪に南海雪虎的な表裏に透ける虎斑を現します。
普通の木なら斑が多すぎて枯れそうですが
そこは丈夫で強健な建国系の為せる業なのでしょう。
もう一鉢もきわめて順調です。
何しろ10年近く前の割り仔からの付き合いですから愛着もひとしお。
たぶん、日本にこれだけしかありませんので大事に育てたいと思っています。
あれから5ヶ月。
ここ数年は順調に育ってきて栽培に自信を深めたと思ったのも束の間、
いつの間にか片側の葉が3枚落ちていました。
紺地の少ない派手気味の柄が影響したのでしょう。
それに引き換え仔のほうは紺地十分。
親木の姿も悪いし思わず外しそうになりましたがいつもこれで失敗しますので
もう1作このままにしておこうと思い直しました。
もう一鉢のほうは作上がりして今年は更に良く育ってくれそう。
根も良く出来ていました。
覆輪の中では羆に匹敵するほど多芸で美しく他に類を見ない品種ですから
極力保存に努めていきたいと思っています。
あれから4ヶ月。
その間、1枚強の葉繰りは頑張っているほうでしょう。
下葉を振るいませんでしたし徐々に姿は良くなっていきます。
仔も紺地十分で楽しみなのですが南海雪虎並みに現れる虎斑が玉に傷。
それに伴う木勢の弱さを建国系の強健さで何とかカバーしているようです。
小さいほうはせっかくよく出た紺地が虎斑でかき消されてしまっています。
綺麗すぎて不安になりますが徐々に作上がりしているところを見ると
これで大丈夫のようです。
それにしてもこの木が生まれてから17年。
どこにも出していませんが3芽しか増えませんでした。
途中経過ではあまり虎斑が出ず姿良く丈夫そうに見えた時期もあったのですが
湿度高めの蘭舎内栽培の影響か今はこんな柄になっています。
それでもしこたま綺麗ですから今の状態でも良しとしましょう。
あれから1年。
下葉が持ち堪えたうえで1枚半の葉繰りは頑張ってくれた方でしょう。
これからは元気な姿を見続けることが出来そう。
仔も紺地は満点でようやく数年後の株分けの目途が立ちました。
とはいえ芸をよく見ると黄覆輪、黄虎斑、乗り斑、墨、ルビー根と盛り沢山。
羆七芸ほどではないにしろ斑芸の要素がヤバすぎるほどありますので
やはり作には細心の注意が必要です。
小さいほうの木も作上がり中。
小さいながらも五芸を遺憾なく発揮し一度手に取れば病み付きになってしまいます。
今週もヤフオクに黒牡丹縞など出品してみました。御覧いただければ嬉しいです。
あれから1年と7ヵ月。
根の弱い品種でいつもおっかなびっくり育てているのですが
今年は何やら元気です。
これも昨年から抗菌作用のあるクリプトモスで植えているおかげなのでしょうか。
作場環境ともぴったりマッチしている感じです。
建国系統でありながら深覆輪プラス虎斑の2芸品は異色の存在。
元気でいてくれさえすれば見どころ満載ではあります。
貴重な仔は紺地たっぷりで安心して見ていられそう。
そういえば枯れそうだったこちらの仔も無事回復。
ようやくこれからは生育面の方も堪能できそうです。
あれから5ヶ月半。
相変わらず不細工な姿ではありますが今年は新根が傷まなかったようで
木そのものは力強さを取り戻しつつあります。
それでも葉繰りは年に1枚ちょっとといった感じですが。
とはいえ力をつけた証拠か久々に仔が出てきました。
白中透けな仔。
と、これだけ見たら思わず舞い上がりそうなものですが
6年前にも同じような仔が出ていました。
その後、普通の覆輪に転覆し、そして早割りして痛めたと・・・。
その痛めた仔が今はこんな感じです。
また1枚下葉が落ちたものの天葉には紺地が乗り
一時期の危機は脱した模様です。
今度は間違っても早割りしないよう気を付けなくては。
あれから1年半。
昨年の夏の猛暑のせいなのか派手だった下葉が落ち、
おまけに天葉の葉縁が焼けました。
相変わらず行ったり来たりの繰り返しで
安心したり不安になったり。
なかなか作の向上の目途が立たない品種です。
この新根がいじけることなく素直に伸びてくれれば木も元気になるのですが
今年はどうなることかといったところです。
一方、仔のほうはといえばこれも下葉が落ちて
一回り小さくなってしまいました。
ただ、天葉の紺地は回復傾向。
ちょっぴり生育の目途は立ったかなといった感じです。
その後、建国の月からは同芸の仔を生むことなく貴重ですし
覆輪にプラスして虎斑を乗せるところなど建国的にはあり得ない芸ですから
(羆ならあり得ますが)
棚からなくならないよう頑張りたいものです。
でも、どう頑張ったらよいのかまだわかっていませんが~。
あれから2ヵ月。
ゆっくりですが成長していますのでまずは安心して見ていられます。
天葉の柄は拡大するとかえって分かり難いものの
多少派手になっても今までの経緯からして大丈夫でしょう。
派手な仔は親木より元気ですが外して次の仔を待つべきか迷うところです。
こちらもゆっくり生育中。
天葉の柄の全貌がついに明らかに。
一度芯痛になってその後派手になってしまっていましたから
こんなに太い紺中通しを見るのは4年ぶりくらいかも。
その4年前からの画像を並べてみました。
良く枯れずに残っていたものです。
あれから1年と4か月。
下葉を5枚も落とし天葉はちぎれ見るも無残なお姿に~~
しかし転んでもただでは起きないとしたもので
あの時の仔は無事生還。
ただ、きれいな白散り斑は影を潜めましたが。
それにもう1個仔が付きました。
こちらにも白散り斑が全面に入っています。
そんな仔の柄が本葉で薄ぼんやりした紺覆輪になるとは不思議といえば不思議です。
それでも建国ですから変異しやすい柄ということで
何度もトライすればたまには変わった柄も出てくれるでしょう。
それにしても我が家では作の掛からない品種ですが
今年は新根がいっぱい出てまだ伸びているのもあります。
もしかすれば今まで夏の暑さに弱くて傷んだのかもしれません。
今回はそれも改善されましたし今後に期待しましょう。
あれから5ヵ月。
何となく気になって春に植え替えてみたら
古い根が結構腐って落ちちゃっていました。
下葉がバラバラ落ちるのも覚悟したのですが何とか持ちこたえています。
その分、生育はゆっくりなのですが
それに引き換えハデ仔の成長の早いこと。
もしかしたらこっちに栄養を取られているのかも。
それでもせっかく出てきてくれたのですから
当面は仲良く育ってほしいものです。
さて、割り仔のほうはあれから10ヵ月。
生長は更にゆっくりでずいぶん待たされましたが
ようやく次の天葉が出てきました。
何としっかり紺地が見えるじゃありませんか。
その下の派手な葉とはえらい違いです。
この葉が伸び切る頃には木勢も付いてくれるでしょう。
元来、根の弱い品種でいつ枯れてもおかしくないものですから
一本しかないのと2本あるのとでは天地の差。
これで少しは心に余裕ができるというものです。
あれから4か月。
代り映えしませんがあまり丈夫な品種ではありませんから
休眠期を無事くぐり抜けたことでまずは一安心です。
今回はカメラの設定のチェックを忘れて冴えない色合いになってしまいましたが
撮り直すのも面倒なのでそのままで・・・。
おまけに割り仔のほうも撮り忘れてしまいました。
あちらも元気に冬越しはしています。
親木はこの柄が継続するのか割り仔のほうは果たして天葉で紺地が現れるのか
すご~く楽しみにしているところです。
あれから5ヶ月。
生育はゆっくりでもとりあえず生長し続け
派手にならなければまずは安心です。
天葉にはじわじわと虎斑が現れ下葉で切れの良い
極黄の虎斑に変わるのでしょう。
虎斑品種はいろいろあるもののこれは建国殿ファミリーというところがミソ。
覆輪なのに全部の根がルビーですし
羆並みに美のツボは全て押さえている感じです。
問題はこちらの割り仔。
もうだめかと思っていましたが何やら天葉が勢い付いてきました。
まだ派手なままですが次の葉で普通の覆輪芸が出たらびっくりかも。
次は潜在能力の高さを感じるとかなんとかのコメントをしたいものです。
あれから2ヶ月弱。
グッと成長速度を増し、今年は大きく育ってくれそうです。
仔は紺地を含んだユウレイ柄といった風情ですが
こちらも勢い良く伸び、先々育ちそうな気もしています。
仔の柄と比べて親木の柄は極黄に冴え
柄の性がちょっと違うような感じです。
第二層の紺地が見え隠れする様子に興奮を覚えたり。
その紺地は軸にも渡っていますが
反対側の派手なほうにもその様子が垣間見え
これが一見派手になりそうで持ち堪える秘密なのかなと思ったりしています。
その目でこっちの木を見ると
ここまで来たらちょっと絶望っぽい感じ。
下葉はまだ大丈夫で仔出しに期待と言っても
果たしてこんな小さな木から仔が出るのか
運はこんなところに使いたいものです。
あれから1年。
上の木はお嫁に貰われましたのでこれは2本目の木です。
大きな仔は外し、その上に出た白柄の仔を大事にしてきたのですが
その後、干からびて芯が抜け、枯れてしまいました。
てっきりそう思っていましたが諦めきれずそのままにしていて
しばらくぶりで手に取って見たらなんと新根が出ているではありませんか。
びっくり。
何とも不思議で強いのか弱いのかさっぱりわかりませんが
これで復活してくれるようなら嬉しい限りです。
しかし思い返せば面白い柄の仔が出たからそれに力を集中させようと
その下にある仔を外して裏目に出ることがしばしばあります。
こんな場合は欲を出さず触らずににそっと見守るのが正解かもしれません。
あれから5ヶ月。
無事に冬を越し、新根が伸び出してきました。
天葉も動き出している様子です。
その天葉は下の派手柄を全否定するような
いまだかつてないほど紺地たっぷりで伸びています。
それにしても不思議といえば不思議。
理屈で整理は付いているつもりですが
手にとって見ると感動すら覚える変身振りです。
この柄で続いてくれたら更に木勢は向上してくれることでしょう。
派手な柄の葉も目に眩しいとはこのこと、
黄金色に冴え渡って輝いています。
と、余裕で見ていられるのも天葉に紺地が戻ればこそ。
3枚続けて派手だったら心配が募り、
涙で枕をぐっしょり濡らしたことでしょう。
ところで仔のほうは親木のように真っ黄々には冴えませんが
さりとて紺地も見当たらず。
でも欲張って期待しないほうが良いのかもしれません。
そんなに着々と個体数を増やすタイプじゃないということで・・・。
その反対側に付いている芽は花芽でした。
これも木が充実しつつあるという良い方向に捉えましょう。
割り仔のほうも無事に冬を過ごし天葉は付けを見せています。
このまま派手になって終わるはずはないと信じつつ
次の天葉を待つこととします。
さっき、欲張るなと言ったばかりですが・・・
昨年の根の先の灯りがいかにも命の灯火という気がします。
試みに1日2回してみましたがさすがに限界。
元のペースに戻します。