富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

天玉宝

2016年11月26日 | 青物
今日は良いお天気となりましたが外気温は上がらず。
ただ、これからは春まであまり太陽が顔を出すことは無く
雪か曇りの日が続きます。
先日水遣りしたのがまだ乾きませんので蘭舎内は最低8℃キープにしていますが
鉢が乾いたら最低5℃から最高10℃の間を維持し
春まで水遣りせずに冬越しさせることになります。

植え替えしなきゃいけないのがまだ相当数ありますが
今、根をいじって作落ちさせたら元も子もありませんから
植え替えは春までお預けです。








かなり前に(たぶん10年以上)こまめさんから頂いた天玉宝です。
長いこと大きくならず増えてもくれなかったのですが






どうした訳か今年の天葉が5割増くらい大きくなっています。







それに伴い仔も出てきましたし







下の仔にも2個アタリが付きました。

しばらく植え替えもしていませんし
夏は新たに蘭舎を建てたり前の蘭舎の棚を改造したりで
あっちに持っていったりこっちに持ってきたりしていましたから
機嫌の良くなった原因がさっぱり分かりません。

ただ、植え替えしなくても作上がりすることがあるんですね。
これが分かっただけでも心強いことです。
またさぼり癖が付いちゃいそう。


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金銀羅紗

2016年11月25日 | 青物



あれから6年。
しばらくはカッコイイ姿を維持していました。
が、今年日射が強めの外棚に置いていたところ
下葉をパラパラ振るって裾が上がりいかにも寄せ植え風となってしまいました。
もっとも10年前に2鉢あったのを一鉢にまとめているんですけどね。

下から仔でも出て空いた空間を埋めてくれれば嬉しいんですけど
こんな感じですからそうそう増えてはくれないみたいです。

それでも日が強かったせいで葉にはアントシアニンをたっぷり含み野趣豊かになりました。







そうそう、芯痛で天辺から仔が出た親木はいつの間にかこうなってました。








アントシアニンの出ない実生木は同じところに置いてもこんな感じです。
株分けも植え替えもしてませんからさすがに勢いは止まりました。








3鉢目の実生木は6年経ってもこんな感じ。
一回り大きくなっただけのようです。







結実したのがそのままになっちゃっています。
ボンボリにも葉緑素があるから何かの足しになっているかもとか思っていましたが
なにやら本体の葉が黄ばんで元気無さそう。
やっぱり相当エネルギーは吸い取られているのかも。

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三角弁慶

2016年11月23日 | 三角弁慶



あれから4年。
画像を見比べてみるとあまり代わり映えしないのにちょっとショックでした。
若木のうちの良く増える印象しかなかったのですが
株にしてしまうと増えはピタリと止まるようです。

ただ、以前葉焼けさせてしまった痕跡は数枚に残すのみ。
綺麗な株立ちになりました。

失敗は見たくないもので思えば無意識に焦点を合わせないようにしてたようですが
これからは目の届くところに置き手にとって眺める機会も増えそう。
そうしたら機嫌を直してまた続々仔を上げてくれるかも。

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紀州宝

2016年11月22日 | 紀州宝



あれから2作。
それほど姿に変化がないところを見ると
一時の旺盛な木勢も落ち着いてきたのでしょう。

ふんわりと弧を描くような姿も素敵なのでしょうが
いかんせん、あの時の姿が目に焼きついています。

それを大株で再現すべく良く日の当たる一等地に置いていますが
天葉が短くなりつつありその成果が現れ始めています。

それぞれの葉が短くなって締まってくれば葉が重なり合ったごちゃごちゃ感が無くなり
小品盆栽のような風情になってくれるものと期待しています。
葉が全部入れ替わる5年後が楽しみかも。







親木は花芽の休んだ空き家が2つ3つ。
こちら側から仔が出始めればしめたものです。


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武蔵

2016年11月21日 | 武蔵



あれから1作。
いかにも芯痛になりそうな雰囲気ですが
木勢があるのでしょう、力で突破しているといった感じで
ぎりぎりセーフとなっています。
葉繰りはきっちり2枚。







春に確か仔を1本外したはずですが
その面影はすっかり消えました。







まだ小さかったこの仔もたくましく育っています。
コンペが背筋に入るため独特の姿となりますが






葉淵にまで出るとさすがに姿は乱れるようです。







もう1本仔が出てました。
こんな小さなうちから背筋にコンペが見えてます。

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真月

2016年11月20日 | 




あれから5ヶ月。
着々と姿の良い株立ちへの道を歩んでいます。







揃い踏みした3本のアタリも順調に生育し
ちょっとさみしかった空間を埋めてくれました。
それにしてもわずか数年でこれだけの株になるのですから
風蘭って増えるものですね。
棚が一杯一杯になるわけです。
軸が赤く染まるのはもっと寒さに当たってからでしょう。








こっちは前に出た仔の子育てが忙しいらしく






今年の仔は1本のみでした。

ただ、上の木と違って花芽跡も花芽も皆無。
それぞれの仔が成木になれば一気にドバッと出てくるのでしょう。
先々はこちらのほうが早く大株になりそうかも。

でも、大株になれば美点の軸が見えなくなっちゃうんですよね。
コメント (4)
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糸青海

2016年11月19日 | 糸青海




あれから8ヶ月。
ようやく入手時の長い葉が全て落ち自分ちで出た葉に入れ替わりました。
ここまで5年の年月が必要のようです。

結果、芽数は数倍になっているのに
引き締まった姿のおかげでずいぶんコンパクトに見えます。

特に青物品種などはここを目指して栽培していますので結構な達成感。
お気に入りになると現金なものでまめに植え替えたり
姿を整形したりと手入れに余念がなくなります。

そこそこの株ですと1本いくらだから10本でいくらといった計算で動きますが
美術品ともなれば希少価値の部分が値段の大部分を占めるようになります。
糸青海といえどもこれくらいになれば結構貴重かも。

そして大株にしても仔吹きの良さそうな品種ですから
今後も益々繁ってくれることでしょう。

ホントは手入れ不足の持ち崩した株を何とかしなければいけないのですが
年とともにそれに係わる体力、気力、時間が減少していきますので
なかなかままならないものです。

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Mさんの蘭

2016年11月18日 | その他




その1はあれから3ヶ月。
建国殿はだんだんと大きくなりつつあるようです。
ただ、柄の冴え具合はMさんの棚と比べてイマイチ。
午前中の日を直射にして柄を冴えさせ、こじんまりとした姿に仕上げるか
紫外線皆無の環境でのびのびと育てるかの違いでしょうけど
それでもわずか1作でそれなりの結果は出るようです。







親木の柄は続いていますが








仔の天葉はちょっと地味目。
もちろんまた復活してくるとは思っています。







こちらは良さそうです。







もう1個付きましたがさすがに出過ぎなのか一休みといったところです。








金牡丹は昨年仕入れたばかりのようで一回り小さくなっちゃいましたが
木勢良くご機嫌そう。







2本の仔は潰れずに生育してますし







反対側にも2個アタリが付きました。
預かった時には下葉をバラバラ落とした後で大丈夫かなとも思ったくらいで
1作でここまでなるとは驚きです。









翠宝は派手仔にしてみました。
ただそれですぐに次の仔が・・・というほど甘くはないようですね。


続いてその2はあれから5ヶ月。




琥珀殿でも半年近くの生育でけっこう景色は変わったようです。
大きくなりつつはありますが他で見る柄と比べて
全体的に柄が若干派手なのかも知れません。







でも、綺麗です。








白牡丹は植え替えた時、ポロリと仔が外れて2つになっちゃいました。
もう少し大きく育つと思ったのですが
柄暗みの遅い良系統のためかこれが精一杯といった感じ。






それでも抱えたアタリは潰さずに育てている模様です。







花観月は虎とはいえハデハデで大丈夫かなあとハラハラしながら見ていますが
それなりに葉繰りはしているようです。







仔も少し膨らんできましたがこうしてみると紺中通しの無い真鶴芸なのかも。
それでも持ち主はこの品種が好きらしく、その後も2鉢入手しそれも預かっています。








これも同じような柄のパターンですが枯れずに育って欲しいものです。








こちらは株立ち。
木勢の良さからして紺中通しもありそうなのですが
いかんせん虎斑がじゃましてよく分かりません。






青っぽい仔の進展が楽しみかも。

Mさんは12月に帰省するとのこと。
こんなのを酒の肴に一杯傾けるながらのお付き合いもまた楽しいことです。

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金牡丹

2016年11月17日 | 金牡丹




先日の秋季大会で入手しました。
柄が冴えるタイプとは伺いましたが
何か作場環境にも秘密があるのかもしれません。
こちらでもこの柄が維持できればうれしいのですが。

それにしてもこの柄には金牡丹は黒牡丹縞の全斑だもんね~
とか思っていた先入観が打ち砕かれてしまいました。








三枚目の付けあたりまで残る柄には色香がぷんぷん。
それに紺縞が差し込む配色も絶妙で
これに誘惑されたらやっぱりイチコロでしょう。








仔の柄も良く同じタイプに育ってくれそう。

そういえば同芸の株立ちも出ていましたが
値が跳ね上がり韓国勢に持って行かれてました。

これをじっくりと眺めるにつけそっちも買っときゃ良かったかと
ちょっぴり後悔しています。
金牡丹にしてはバカ高い値段と思っちゃうからだめなんですよね。

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羆の光

2016年11月16日 | 羆の光




11月も半ばとなり冬まっしぐらといった感じですが
そしてもう忘れかけていますが今年は猛暑だったのでしょう。
下葉ポロリにその痕跡が見て取れます。

羆の光はあれから5ヵ月半。
下葉は失ったものの仔はなんとか形になったようです。







こちらは親木と同芸。
今のところですが狂いのない正しい紺覆中透けで出ています。







こっちの仔はもうすでに斑が逃げちゃってますのでだめでしょう。

しかし、柄はともかく今年は作がイマイチ。
来年はもう少し工夫してみたいと思っています。
要は温度を下げれば良いだけですから
棚下にミストの出る噴霧器を設置し扇風機で拡散させ
噴霧器には電磁弁を取り付けて換気扇のサーモと連動させれば・・・とか
取り留めのないことを考えています。

柿の木の下にでもぶら下げておくのと大して違わない気もするのですが・・・。

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星光殿

2016年11月07日 | 星光殿




あれから半年。
剛直に見えて意外に弱い品種なのかそれとも作が下手なのか
猛暑を越したあたりから下葉がバラバラ落ちちゃいました。
せっかく2鉢になったのですが裾がさみしくなったので再度寄せ植え。
これでまたちょっとにぎやかになったかも。

しかし下葉が落ちたとはいえ転んでも只では起きないようで






こんな柄の仔が2本出てきました。







親木にもアタリが付きましたが果たして中透けの仔になってくれるでしょうか。
なれば十数年来のパーフェクトを維持できるのですが・・・。

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龍水山

2016年11月06日 | 龍水山




あれから1ヶ月。
稚葉が2枚枯れ落ちてしまいましたが
季節が秋でしかも棚が変わったにもかかわらず
天葉がするすると伸び出しています。







それに伴い、天葉の紺覆輪と紺中通しがより鮮明に。
勢いは抜群ですしこれなら何の心配もなく心おきなく楽しめそう。

というのも植え替えてみたら根が実に見事な出来で
流石プロの作は違うものと感心したのも力となっています。

これが良く育って仔沢山にでもなってくれたら
見ての通りの素晴らしい芸と相まって
すんごいオーラを発揮するのではと期待しています。

コメント (2)
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御剣

2016年11月05日 | 御剣




あれから4ヶ月。
植え替えついでに2鉢あったのを1鉢に合体させちゃいました。
こんな風にごちゃごちゃしてても内反りの立ち葉な姿ですから
並べても周りの鉢に迷惑を掛けないところなど流石ではあります。

本当は1本づつ植えて
きっちり正しく覆輪の回った木の株に仕立てたいところですが
それは次の植え替えの課題としましょう。
この品種はわりと派手方向に進みたがり
派手になれば斑に引っ張られて姿がよれてしまいます。

派手仔が出ない系統を選別して作りたいものですが
果たしてこの中にあるのかどうか・・・です。



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建国冠

2016年11月04日 | 建国冠




あれから5ヶ月。
生育はゆっくりでもとりあえず生長し続け
派手にならなければまずは安心です。






天葉にはじわじわと虎斑が現れ下葉で切れの良い
極黄の虎斑に変わるのでしょう。
虎斑品種はいろいろあるもののこれは建国殿ファミリーというところがミソ。
覆輪なのに全部の根がルビーですし
羆並みに美のツボは全て押さえている感じです。









問題はこちらの割り仔。
もうだめかと思っていましたが何やら天葉が勢い付いてきました。
まだ派手なままですが次の葉で普通の覆輪芸が出たらびっくりかも。
次は潜在能力の高さを感じるとかなんとかのコメントをしたいものです。

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古都の雪

2016年11月03日 | 古都の雪




あれから2ヶ月ちょっと。
1枚の葉繰りですが春からですと3枚近く。
見違えるような姿となりました。
なかなか大きくならない生育困難な品種を手懐けるのも面白いのですが
こんな風にすくすく育つのを見るのもすこぶる気分が良いものです。







大仔から出た4つのアタリは結局育ったのが2本。






1個は花芽、もう1個は休眠しちゃいました。
まあ全部動いたら共倒れもありえますからちょうど良かったのかも。







向かって左側の下の仔はアクシデントにもかかわらず何やらご機嫌です。
もう1作したら傷も目立たなくなることでしょう。
その上の仔はさすがに上から出ただけあって更に勢いが付いています。

全体的な株のバランスも取れていますから将来は美術株として楽しめそう。
とはいえ、秋田でこれぐらい出来るのですから
他ではそれなりの株立ちがゴロゴロあるかも。
将来はこっちが幅を利かせ普通の東出が入手困難になったりして~。

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