あれから1年と4か月。
植え替えようとミズゴケを解いたら仔が1本ポロリと落ちてきました。
しかしブログを辿ってみたら10年前に出た仔でした。
軸の寿命を考えても外れるわけです。
入手して十数年、初めて2鉢になりましたが
根3本の仔なら入手した頃のように手こずることもないでしょう。
しかしながら今の時代の早い流れには付いていけない気もしますが
本来の富貴蘭趣味ってこんなまったり感を味わうことなのでしょうね。
あれから1年半。
2作で4枚半の葉繰りならまずまずでしょう。
葉が積み上がると同時に惚れ惚れする姿となりました。
この姿だけでも愛着が湧こうというものですが
よく見ると実は柄物というのがミソ。
ただ、その柄ですが下葉は船底型の形のため良く見えませんし
天葉でもはっきり見えることもあれば隠れ気味になることも・・・。
そんな奥ゆかしい所も逆に愛着が湧くポイントなのでしょう。
仔は少しずつ大きくなり更にその上にもアタリが付きました。
日が強いとかなり真っ黒けになっちゃいますので
蘭舎内の日差しぐらいがちょうどよい感じです。
ようやく棚慣れしてきたのかも。
あれから半年。
親木の柄は少し偏ってきましたがまずまずの上柄は維持しています。
ただ、こちらは中斑になってしまい
せっかく上の方から仔が出ても期待薄といった感じかも。
ピートモス植えで丸4年植え替えずにいますが
まだ2、3年はこのままで行けそうとか思いつつ
春からの葉繰りを数えてみるとなんと1枚半しか出ていません。
鉢の中の根も傷んではいないようですが
ピートモスといえど4年も経つと出がらしになっちゃうんでしょう。
これを踏まえて来年はまた植え替えが忙しくなりそう。
和泉牡丹
2017年10月28日 | 虎
あれから半年。
秋も深まりそろそろ柄の冴える時期。
外棚で育てていた時はアントシアニンが加わり
黄金色に柄が輝いて美しいものでした。
それが3年間の通年蘭舎内栽培でその輝きは失せました。
それにこの植え方では他の鉢に比べて乾きすぎるのか
どうやら葉繰りは春から1枚のようです。
植え替えは楽だし、根は傷まないし良いことばかりと思っていましたが
この植え方だけのものを一画に集めて水やり回数を増やすとかもう一工夫必要かも。
それより普通にミズゴケで植え、毎年植え替えるのが一番なのでしょうね。
とりあえず来年は夏作は外でやってみようと棚を修繕中です。
あれから2作。
相変わらずの素立ちです。
この木を入手したのは10数年前ですが
その間、源平柄の仔1本外し、柄抜けの仔2本千切っただけ。
これだけ増えないのも珍しいかも。
それにも増して珍しいのはこの柄で
中斑の帝芸と縞柄の複合芸が長らく続いています。
普通は最上柄でもどこかで崩れるものですが
このパターンでは安定感抜群なのでしょう。
それにしては同芸の仔の気配すら無いのが不思議です。
それでも葉重ね多く、棚では目立つ存在でお気に入りです。
あれから半年。
それなりに成長しているようですが
途中の葉が1枚黄ばんできました。
その昔、だんだん柄が暗まなくなり
仕舞いには枯らしてしまった金牡丹黄縞のことを思い出します。
悪夢が蘇ります。
とはいえ仔も順調に大きくなっているようですし
なんとか大丈夫でしょう。
多少芸は鈍くても丈夫で大きく育つ金牡丹のほうが良いのでしょうが
なぜか墨が多いとか縞が残るとかそっちのほうに惹かれてしまいます。
栽培が下手なのに困ったものです。
あれから3ヵ月。
1枚弱の葉繰りでした。
今年は棚慣らし中ということでこんなものでしょうが
来年以降は葉繰り良く、そしてもっと大きく育ってもらいたいものです。
それに柄のほうもとか欲を言えば切りがありませんです。
その柄ですが派手方向へ向かわずに何とか踏みとどまっているようです。
この仔の天葉は青くなっちゃいましたが何とかまだ柄気配はありそう。
こっちはまずまずの柄を維持。
その上に付いていたアタリが育っています。
今のところ、この仔の柄が一番期待できそう。
こうして見ると豆葉の縞もなかなか面白そうかもしれません。
ただし儲けは度外視が条件でしょう。
あれから3年。
一見代わり映えしないようですが画像で見比べると確実に大きくなっているようです。
それにまだあちこちから仔が出て芽数も増えています。
もう少ししたら4号鉢に入り切らなくなりそう。
花芽もたくさん付きますが全部咲かせるとその後の処置が面倒で
何個か残して摘んでしまいます。
が、いつかは満開の姿も見てみたいものです。
ところで青物品種は実生でそっくりさんがたくさん出回っています。
困ったことに混じるともう見分けがつかなくなっちゃうんですよね。
ウチではこの青海とか金銀羅紗なんかはまだ大丈夫ですが
玉金剛、大波青海などは混じってしまいました。
たぶん再入手は困難でしょう。
伝統園芸ですから昔からのオリジナル品は大切にしたいですね。
遺伝子的な面とか将来何かの役に立つかもしれませんので。
あれから2ヵ月。
仔はようやくここまで成長しました。
画像では緑が多いように見えますが結構中透けしています。
というかここから先の分かれ道、系統が物を言ってくれるのです。
もう1作して葉数が多くなれば結果は出ますがとりあえず中間報告です。
果たしてこの系統からの2匹目のドジョウを得ることが出来るのか
そしてこの先、2度あることは3度あるのか楽しみにしているところです。
あれから5ヵ月。
大きいほうの木はお嫁に行き
ついにこれだけになってしまいました。
稚葉は枯れちゃいましたがなんとか夏を乗り切ったようです。
それにしてもこんなに小さいのに芸はちゃんとしています。
羆と違って建国殿は丈夫ですね。
とはいえ普通サイズに育つまで10年は掛かりそう。
成長記録にはもってこいの木ですから大切に育てたいと思いますが
これから10年後にこのブログが存在するかどうか
あれから2ヵ月。
ゆっくりですが成長していますのでまずは安心して見ていられます。
天葉の柄は拡大するとかえって分かり難いものの
多少派手になっても今までの経緯からして大丈夫でしょう。
派手な仔は親木より元気ですが外して次の仔を待つべきか迷うところです。
こちらもゆっくり生育中。
天葉の柄の全貌がついに明らかに。
一度芯痛になってその後派手になってしまっていましたから
こんなに太い紺中通しを見るのは4年ぶりくらいかも。
その4年前からの画像を並べてみました。
良く枯れずに残っていたものです。
羆B
2017年10月20日 | 羆
あれから1ヵ月と10日。
親木はまだ少し生育中です。
その親木の天葉はついに完全な紺覆輪中透けになりました。
その下葉はずっと崩れが続いていただけにこれは目出度いことです。
逆のパターンというかだんだん両方の葉の柄が崩れて
仕舞いには柄抜けになることだってありますから
これは超ラッキーというべきでしょう。
ラッキーついでにこの半柄の仔も親木と同じになってほしいものです。
最初から完全柄の仔の成育はちょっと一休みといったところ。
ただ早くも稚葉が枯れ落ちちょっと微妙な雰囲気。
心配したら切りがないので
ま、大丈夫ということにしておきましょう。
羆A
2017年10月19日 | 羆
あれから1ヵ月と10日。
更に下葉が2枚落下しました。
もしや根が傷んでいるのかと植え替えてみましたが異常なし。
まずは一安心です。
植え替えて根を触ったりしたら木勢が落ちちゃうかもと心配でしたが
逆に機嫌が良くなったようで
親仔仲良く天葉が伸びてきました。
天葉はそうでもないのですが
下葉でだんだん柄が冴えてくるのはこの木の性質なのか
それとも作場環境が合わないのか。
謎は深まるばかりです。
あれから7年。
途中、痛めたり凝らせたり。
すっかり薮立ちになってしまいました。
葉っぱの長い品種なら株分けして作り直さなきゃとなるところ。
その点、豆葉品種は何となく一鉢に収まっているところが美点かも。
花物的に見れば神秘的な花で
これでも毎年どこからともなく花茎を伸ばし咲かせてくれますので
それだけで十分かなと思えてしまいます。
それでも最近は機嫌を直したのかそれなりに仔が出てきました。
果たしてここから持ち直して株立ちに昇格するのか見守りたいと思います。
今年の春の交換会で入手しました。
その時は葉が真っ黄々で柄の判別も付かないほどでした。
前作では相当の日作りだったのでしょう、姿もコンパクトです。
ちょっと日弱の所で一作したら紺地が戻り、柄が現れました。
親仔共々結構な最上柄。
筋は良さそうです。
それにしてもたぶん前作では直射に近い日光で育てたんでしょうが
それに耐える丈夫な品種のようです。
今年は根がたくさん出ましたので木勢も更に良くなったはず。
今度はもう少し葉幅引かせてふんわり目に大きく育てたいと思っています。