これは司光殿、長生殿、万国丸など、お仲間品種を
1枠10鉢に収めたものです。
丈夫な品種のためかそれぞれの根が隣の鉢に入り込み既にびくともしません。
それでも春にやっとの思いで植え替えたのですがまた植え替えしてみました。
普通、これだけ込み合っていると根腐れして
葉を振るう木が出そうなものなのに(今まではそんなこともありました
)
今年は皆無でした。
それにこうなると鉢換えどころではなく
実際、春から鉢交換もしていませんが
その割に鉢や水ゴケに汚れがないのは
植え方に秘密があったりするのです。
まあ、秘密といっても根を木炭に直付けしただけ。
つまり、アンコが木炭なのです。
使う水ゴケは外巻き用だけですから乾きが早く
しかし、湿り気はそれなりの時間、木炭に残っています。
根の量が多い大株では根や葉に多量の水分が保持されていますから
これぐらいの乾き方が私の棚環境にはちょうど良いのでしょう。
水遣りは大株も小苗も関係なく、ホースで頭からザーッとやっていますが
これでは何の工夫もありませんからせめて植え方でカバーしないと。
といっても思いついたのは今年で、数十鉢に試してみました。
植え方は簡単で特に解説するまでもなく
根を木炭に抱かせて外側を水ゴケで巻き、鉢に入れるだけです。
大株や寄せ植えした物は木綿糸で根を縛ると後の作業が楽チンになります。
ただし、風蘭植え込み用の木炭は売っていませんから
ちょうど良い長さと太さのものを探すか
自分で適当な大きさに切ったり割ったりすることになります。
まだ一作しか観察していないので十分ではありませんが
利点として
① 大株でも植え替えが簡単。
② 使う水ゴケの量が3分の1で済む。
③ 大雑把な水遣りでも根腐れしない。
④ 雨に当てての栽培も大丈夫そう(棚の設備の簡素化)
⑤ 数年植え替えなくても根腐れの心配はなさそう
⑥ 素焼き鉢の鉢交換は年1回で十分
などが考えられます。
冬の保管場所によっては木炭にカビが生える、
また、太平洋側のこれからの乾燥気候では乾きすぎるなど、
欠点はあるかもしれませんが、こちらの環境では問題なさそうです。
今回の植え替えでは全部これでやってみました。
でも、手が掛からなくなるとその分、鉢数が増えてしまうので
結局忙しさは変わらずということになってしまうかも~~。
あ、
煙突植えはこれにてお蔵入りです。