あれから4ヵ月。
芯痛だった親木にまだ力があるのでしょう。
仔に新根がたくさん出てきましたが全部宙に浮いています。
根先の生長が止まりましたので
頃合いもよくということで植え替えることに・・・。
昨年春に植え替えたばかりですからまだ痛みも無いようです。
ミズゴケとピートモスを外してみると
さすがに古根数本は落ちちゃってます。
ただ、落ちた根が腐って新根に悪影響を及ぼさないのがピートモス植えの良い所。
今回は更にお尻に木炭をかませ
超オーバークオリティな植え方にします。
次の植え替えは3年後でしょう。
あれから2ヶ月半。
根も長く伸びようやく勢力を盛り返してきました。
が、一番仔の天葉が真っ白。
親木から出る仔がこれ1本だったら棚から絶種してるところでした。
あぶないあぶない。
しかし、残りの2本も順調に目覚め
墨芸もありそうでまずは一安心。
上からの仔ですから時間が掛かりそうに見えて
意外に早く独り立ちしてくれるかもしれません。
あれから2ヵ月。
中透け柄ですので区別するため一応、神威の光としました。
中透け柄の為か天葉付近の葉は若干閉じ気味ですが
棚慣らし中にしてはまずまずの成育といったところです。
ところで花芽跡が上までずらっと有りましたので
さすがに今年は休むかと思いきや
律儀にもこんなところにアタリが出てきました。
これが仔芽ならあり得ない光景を目にすることになりますが
果たして今後どうなることでしょう。
神威も同じように上までずらっと花芽跡。
そして上と同じパターンのアタリ。
こちらは早くも柄が見えてますから
仔で出たら面白そう。
どっちも仔で伸びてくだされ~~と祈りの日々が続きます。
あれから8ヵ月。
意外と花芽を付けない品種ですが
これだけ本数があればどこからともなく咲くようです。
ちょっと厚ぼったい羅紗地っぽい小花。
青軸青根ですから花茎も素心の清楚な花です。
あれから1ヵ月。
夏らしい暑さとともに生育に弾みが付いてきたようです。
天葉はちょいと傾き始め次を待つばかりです。
こうして見るとかなり派手な縞物なのですが
松葉が下で少し紺を戻しそれが木勢維持に役立っているのでしょう。
仔はもう少し紺地多めで元気に育ってくれそう。
とはいえ他にアタリの出そうな箇所はあるのにさっぱり動きは見えず。
でも急にアタリがたくさん出ても全部育つわけもなく
これぐらいでちょうど良いのかもしれません。
毎年1本ずつの仔出しが理想ですが
とりあえず手懐けるまでにはまだしばらく時間が掛かりそうです。
全国大会の交換会で入手の天優。
ご覧の通りの派手柄ですが果たして安物買いの何とやらになるのか
それとも出世街道まっしぐらになるのか運試しです。
たぶん春に割仔したばかりかと思うのですが
天葉は大型木そのままに半分ほど伸びました。
根は多かったので木勢は十分そうです。
角度によっては良い感じに見えたりします。
問題は出る仔がどうなるかですね。
羆B
2017年07月22日 | 羆
あれから2ヵ月。
早くも棚慣れしたというか前の持ち主との棚環境が合ったのでしょう
天葉が勢い良く伸びています。
春からちょうど1枚出た勘定ですから
秋までに2枚は余裕かと・・・。
仔は完全柄。
それに自根が出ているせいかすこぶるご機嫌そうです。
こちらの仔の天葉にも柄が・・・。
その柄は完全とはいきませんがその分生育は良好で
万一の保険には打って付けかも。
親木の木勢維持のためにもしばらく付けておきたいものです。
羆A
2017年07月21日 | 羆
あれから2ヵ月。
新根はたくさん出たものの木酢がちょっと濃かったのか痛めてしまい肝を冷やしました。
その為か前の天葉は短くなっちゃってます。
やはり油断は禁物です。
それでも白絣縞も垣間見え
この複色芸はなかなかの美しさです。
仔のほうは親木と比べて素直に成長している様子。
あと1作で外せそうな勢いではありますが
更に仔に仔が生じる勢いになるまで待ちたいものです。
同じ芸なのでしょうが仔の柄はもっときれいです。
ただこれ以上日に当てる勇気はないのでこれぐらいが限界でしょう。
秋まで2枚の葉繰りが目標ですがどうなることやら。
あれから9ヵ月。
親仔共々、期待値からしたらそこそこの成育振りです。
植え方がシックリしないのか何やら頻繁に植え替えてるようですが
生育がそこそこなのはそのせいもあるのでしょうか。
柄の冴えもこれからですが白覆輪紺中通し柄が少しずつ見え始めてきました。
秋口からの変身が楽しみな品種です。
あれから1年。
根を痛めたせいかその後も下葉をたくさん落としましたが
それでも新根をたくさん出し、葉繰りも3枚したようです。
それに姿と柄が良くなったようで葉にずんぐりとした厚みが出て
紺覆輪も頻繁に掛かるようになってきました。
今の時期、柄の冴えはイマイチで分かり難いのですが
秋口から紺覆輪の掛かった状態で真っ白に冴えだすとさぞかしきれいでしょう。
こちらは時折ぐらいしか紺覆輪の出ない木。
すんなりと素直に育っています。
こんなところから仔が出るのは木が元気な証拠でしょう。
秋から冬にかけては富貴蘭シーズンが終わるようで寂しいものです。
しかし棚に一つぐらい、秋が待ち遠しい品種があればその気分も癒されるかも。
これも先日の上野でのお買い物。
ルビー根が出ないとのこと。
植え替えてみてもルビー根らしき気配の根はありませんでしたが
これも柄が後冴えだからなのでしょう。
一見、雲龍滝が立葉気味になったようにも見えますが
少ないながら墨を流し堅条線もありますから建国の縞で間違いなさそう。
しかし中斑ベースのない縞だけでの最上柄は建国的には新鮮に映ります。
それにこの腰斑。
ここだけが気になって将来どうなるのか興味が湧き
大枚払って連れ帰りました。
これで中透け芸の仔でも出たらちょっとたまらない魅力でしょう。
これも上野からのお持ち帰り品。
今までアマミ系も買ったことはありませんでしたが
芸が出尽くした中でこの芸にしてこのお値段ならと・・・。
しかしどこかで見たことがあるような芸ではあります。
三光中斑芸ですがちょっと柄が派手方向でまとまっていますから
単純に綺麗で華やかさも感じます。
四方から仔が出ていて先々は美術株になってくれるでしょう。
先日、上野から持ち帰りました。
自分的に豆葉の縞はご禁制としていたのですが
お手頃価格になれば何となく欲しくなっちゃいます。
2本の仔の柄がすんばらしいとそればかりに見惚れていたのですが
ウチに帰って写真を撮ったら親木の天葉がかなり派手気味なことに気が付きました。
お手頃価格はその意味だったのね。
それでも小さいながら存在感はなかなかのものです。
今では忘れられたような品種の持ち崩し株ばかり植え替えていると
何となく気が滅入ってきます。
昔はたくさんあったけど最近見ないよねっていう品種は
例えばこんな感じで手入れもされず朽ちていくんだなあということを実感しています。
そうならないよう、植え替えに励んでるんですが…。
時々、気分転換が必要でそのお相手として都羽二重を植え替えてみました。
覆輪混じりの美しい株立ちですが
ちょっと地味な仔と半柄っぽい仔が邪魔くさそうでこれを外すのが目的です。
2年半、植え替えていませんが根は元気そう。
まあ、元気がなくなってから植え替えたんじゃ更に元気がなくなりますから。
すっきりした株立ちになりました。
ところで、ここ1週間ほどものすごい暑さが続いています。
これは棚下ミストを試せるチャンスとばかりに早速稼働開始しました。
電磁弁は換気扇と連動させていますから水道代はそんなに掛からなさそう。
因みに換気扇は29℃にセットしていてその様子が下のグラフです。
青線が蘭舎内、赤線が外気温で
ほぼ窓のない蘭舎ですからどんなに温度が上がるかと思いきや
外気温より蘭舎内の温度が低くなっています。
換気扇だけでは外気温より低い温度の風は入ってきませんので
これはほぼミストのおかげかと…。
これで今後の暑い夏も乗り切れそうです。
水道と電気を止められない限りは・・・。
気が付けば7月も半ば。
またご無沙汰してしまいました。
その間、せっせと植え替えをしていたのですが
長年放置してきた株の枯れた根や袴を掃除しながらですから捗らず
1日に2~30鉢がせいぜい。
先が見えないのでとりあえず見切りを付け、
今やらなければいけない作業、花切りをようやく終えたところです。
またご無沙汰してしまいました。
その間、せっせと植え替えをしていたのですが
長年放置してきた株の枯れた根や袴を掃除しながらですから捗らず
1日に2~30鉢がせいぜい。
先が見えないのでとりあえず見切りを付け、
今やらなければいけない作業、花切りをようやく終えたところです。
もう早くも一か月経ってしまいましたが
先月は蘭国さんちへお邪魔して楽しい思いをさせていただきました。
お土産に黄玉殿、その他を譲っていただき、まだその余韻に浸っているところです。
黄玉殿は大きく力のある木ですが派手仔3兄弟がどうなるのか楽しみです。
というかこれを見てもなかなか増殖困難な品種なんですね。
蘭国さんちへお邪魔すると手入れの行き届いた庭がお出迎えです。
こだわりの山野草が切れ間なくどこかで咲いていて
池の滝から流れる水音を聞きながら眺めているとやはり心が癒されるものです。
蘭舎内では満開の富貴蘭が出迎えてくれました。
その鉢数もさることながら作場環境にも色々と工夫がなされ
さながらここは富貴蘭のメッカ。
今後、巡礼者が列をなすことでしょう。
こんなこと書くとそりゃ困ると言われそうですが・・・。
帰り際に柿の木に自生している様子も見せてもらいましたが
意外に乾いた環境が好きなようです。
これを見れば自分の所のはまだ少し水のやり過ぎかと勉強になりました。
そんなこんなでもろもろのモチベーションを貰いましたので
家に帰ってから植え替えに打ち込んでいたのですが
ここしばらく暑い日が続き一旦休憩。
また秋にでも再開することとしましょう。