あれから3ヵ月半。
なかなか急には無理ですがそれでも少しずつ葉幅引いてきましたし
柄のほうも少しずつの進化が続いています。
親木は来年は最上柄になりそうですし
こちらの仔はやや派手目ながら美しく
こちらはちょっと地味目といった具合に三者三様楽しませてくれています。
いままでは黒牡丹縞シリーズの中にあってちょっと役不足かなとも思えたのですが
ここに来てようやく存在感を発揮してきた感じです。
ところで柄無しの黒牡丹に柄が出るのは割りと良くある現象なのですが
そこから更に上柄へと進化するのは意外に稀のような気がします。
黒牡丹自体は潜在能力というかその可能性も含めて十分鑑賞に堪えうるのですが
世の中、そんなに甘くはないということなのでしょうか。
作も調子が良い時は良く増えますが、何の前触れもなく葉がバラバラ落ちたりと
なかなか懐かない猫的な面白さが魅力だったりします。
犬好きの人には向かないかも・・・なんて。
あれから2ヶ月弱。
標準的な黒牡丹(月笙)柄ではありますが
昔のチョビ柄を思えば
良くぞここまで進化したと褒めてやりたいくらいです。
柄が見えるのは天葉から2枚目くらいまでですが
地味ながら細縞が櫛目に近く
今後の柄の安定感が期待できるというものです。
しかも派手になってもこっちの金牡丹ですし
どちらに転んでも損のない木ではあります。
そんな親木から出たこの仔はちょっと墨の多い小ぶりな木。
これも一見地味ですが良く見れば千筋柄。
今後の進展が楽しみではあります。
こんな感じで黒牡丹も徐々に手持ちが増えつつありますが
それぞれの表情を見るのが楽しみで
いくらあっても邪魔になることはない感じです。
そんな金牡丹、黒牡丹ファンは全国的にも多く居られるのでしょうね。
あれから1ヵ月半。
早くも次の天葉が出て頼もしい生育振りです。
今までは黄緑を含んだくぐもったような黄縞でしたが
今出た天葉の柄は真っ白。
またちょっと変化の兆しがあるようです。
ただ、反対側は今まで通り。
2本の仔も同上です。
一見、華やかさに欠ける嫌いはありますが
チョビ柄からここまで進化してきたものですし
紺性の良い朝日殿に似ていなくもなくもないこの柄は
黒牡丹のラベルの立った本物の朝日殿を買っちゃわない為の
大切な役割を担っております。
あれから5ヶ月
結局この木も株分けしました。
思いのほか、すっきりした姿になったようで
柄も見やすくなりました。
後暗み柄のいわゆる月笙ですが最初は超コートメ柄だったのがここまで進化。
この柄でも今後のことを思うとまずまずです。
こちらの仔は更に柄が多く入って行く末は金牡丹かも。
そういえば、外した仔も最初に出た一番仔はこれぐらいの柄。
しかしもう柄抜けにはならないようで
これから出た仔にも柄は移行しています。
二番仔はなにやら墨が多く立ち葉気味でがっちりしています。
柄もあるしちょっと雰囲気が変わって面白そう。
三番仔は柄が櫛目に入る最上柄。
こんな風に親木も含めて年季が入るに従い
上に行くほど柄が良くなっています。
黒牡丹は柄が無い間はだんだん退屈というか飽きちゃうこともありますが
1本でも柄が出始めるとその進化を垣間見ることができますので
これほど楽しみな品種もなかなか無いでしょう。
それに柄が無くても赤黒い根が出たりしてその怪しさは十分味わえますし。
追記:朝から良く晴れ上がっていますが、放射冷却で気温は-7、6℃まで下がりました。
しかし9坪の蘭舎は小さな石油ファンヒーターひとつで最低12、6℃を維持。
その温度差、20℃です。
これは1~3坪用ですからやっぱり複層パネルの威力はたいしたものです。
あれから2ヵ月。
春からは今のところ2枚弱の生育ぶりといったところです。
それでも昨年の今頃と比べてアントシアニンはかなり落ち着いてきました。
まさにストレスフリーといった雰囲気が伺え、今後は期待できるかも。
親木の柄もそうですが仔も上に行くほど上柄になっているのは単なる偶然ではなさそう。
最終的には金牡丹で落ち着くのでしょうが
最初のとっかかりで少しでも柄が出だせば
その後はハイスピード(それでも十数年はかかりそう)で進展していく
目出度い性質を持った木のようです。
それにしても姿としては取り付く島もない株ですから
そのうち株分けしなければと思っているのですが
あいにく夏に植え替えたばかり。
2作ぐらいはそのままにと予定していますから
まだしばらくはこのまま眺めることになりそうです。
あれから2ヶ月。
こちらも金牡丹と同じように下葉をバラバラ・・・。
しかし対処はギリギリセーフだったようでその後は順調に生育しています。
特に親木の天葉と今年の仔の柄はすんばらしくなっています。
連動しているのでしょうか。
そろそろ株分け時ではありますが
離してしまえば親の上柄の気は伝わらないのかとか
アホなことを考えたりしています。
ただ、考えてみると昨日の金牡丹とこの木は兄弟木。
離れていても下葉バラバラなど連動しているのかもしれません。
ところでまた話は飛んでしまいますがたった3年前と比べて
姿はともかく柄的には大出世といえるでしょう。
これが黒牡丹縞の面白さです。
あれから2ヶ月。
親木からまた仔が一本お出ましになりました。
その前の仔も含めてだんだん柄が良くなってきています。
以前の地味柄から様変わりするのももう直ぐ。
変わり身の早い楽しい品種ではあります。
ところで仔が出すぎて育児疲れになったのか下葉が黄ばんできました。
それとも古根が腐っているのかと鉢を開けてみたところ・・・
これなら万全といえるでしょう。
少々下葉が落ちても仔の成長は早いはず。
にぎやかな株立ちになってくれそうです。
あれから半年。
ぱっと見、地味~な印象しかありませんが
仔も含めて全体的に満遍なく柄があるのは結構すごいことで
ある意味鉄板系といえるかもしれません。
少し派手目な仔でも出てくれれば手に取る機会も増えるはず。
毎年のように仔が出る多産系ですから
近々そんなチャンスにも巡り合う事でしょう。
親木の天葉が良くなってきましたので
これに連動して良い柄の仔が出そうな気がしています。
いつも(E)まで来て何を書こうか悩みますから、たまにはでかいブログネタを提供して欲しいものです。
あれから3ヶ月。
(A)~(D)と比べてしまうと細縞ですし後暗む単純な芸ですから
どうしても地味な印象となってしまいます。
しかし、全体にこの柄が行き渡っているのはこの株の長所で
刺激は少ないものの見ていてある意味安心感はあるものです。
それにいつベッピンさんが出てくれるとも限りませんし。
派手仔が出れば株全体の印象はガラリと変わるはず。
それがいづれはというより近々という期待を抱かせるに
十分な柄行きではあります。
あの時のような仔が出てくれればまた当時のわくわく感が蘇るかも。
あれから1ヵ月半。
根は早くも鉢の淵に届いています。
コートメ柄ではありますが継続性がすこぶる良く
飼い主的には一番安心して見ていられる柄です。
孫仔にも当然柄は継続します。
仔に太縞が出て株に華やかさが増してきました。
しかしこれでも大満足な株ですが更にいろいろ有りますから
黒牡丹は(金牡丹も)なにげに恐ろしい品種です。
先日の全国大会でも手持ちにないタイプがいろいろ出品されていましたし
全貌を掴む前に深みに嵌って溺れ死にそう。
あれから7ヶ月。
仔の天葉には引き続き柄が入って一安心。
ちょっと地味目ではありますが
こんな風に細縞が全体に満遍なく入って
仔にも同じように伝わっている木は意外に有りそうで無いような気がします。
これがもう少し株立ちになって、目を引くような明るい柄の仔でも出てくれたら
また手に取って見る回数が増えそう。
(A)~(D)のように芸が重なって複雑になっているのとは違って
これは単純な後暗み白黄縞ではあります。
しかし芸の継続性という点では群を抜いているようで安心して見ていられます。
でも、手に取ってみるのは不安な木の方なんですよね。
あれから2ヵ月半。
親仔共々いい感じで柄が続いています。
金牡丹の柄ですから2~3枚目から暗んできますが
特に上の仔は派手からず地味からずコートメ最上といった感じです。
ここまでくればしめたもの。
あとは柄の推移に思いを馳せながら楽しむのみです。
あれから1ヵ月半。
ここまでくると俄然見える景色は別物です。
今までは細縞が少しある程度で
シリーズの中に入れるのもどうかといった感じでしたが
ここに来て親木の天葉は柄が良く目立ちます。
今年出た仔もしかり。
さすがは月笙、柄の移ろいの目まぐるしさを見る絶好の一鉢になりました。
でも、速すぎて(C)のようにはならないでね。
あれから2ヵ月半。
膨らんだアタリが花芽にならず目出度く伸びだしました。
そしてこれも願いが通じたのかハッキリとした柄が入っています。
これぐらいなら株の中のアクセントとして十分に目を引きます。
それにしてもさすがは黒牡丹、柄の進化は早いものですね。
最近、人気がうなぎのぼりなのも頷けるところです。
あれから5ヶ月。
これも晩秋に意外と成育していました。
あまりカメラ写りの良くない柄ですが
葉裏などじっくり見るとなるほどと思えるような柄ではあります。
もう1本アタリが膨らみ、これは仔のようです。
しかし、いくら細縞が櫛目に散っているとはいえ
遠目に眺めれば少々退屈。
パッと明るい金牡丹柄の仔でも1本抱えてくれたらと思うのは贅沢でしょうか。