あれから1年と4ヶ月。
といっても分けられる木は全部株分けしちゃいましたので
あの時の木とは違うようです。
この木はウチの棚では柄の良いほう。
黙っていたらだんだん派手と地味に分かれてしまって
最上柄が無くなってしまいそうという危機感があっての株分けです。
この木は以前だねさんから交換会でお譲りいただいたもの。
たぶんこの時のもののようです。
少し荒目の柄に
派手な仔が付いていましたが、その仔はそのままの柄で成長。
しかし、その次に出た仔はなかなかの上柄。
こんな風に出世してくれると嬉しいものです。
それにしても山陰は秋田と気候が似ているようで
ストレス無く機嫌よく大型のままの姿を維持しています。
作の相性がいいんでしょうね。
姿といえばこんな木がいったい何本あるんだろう。
下葉に1本縞程度の柄があるものの上で抜けてしまった木です。
ただ、また柄が出てこないかと丁寧に育てていますので姿は抜群。
柄抜けになったらただの山風蘭と同格ですが
捨てるに忍びない気品というかオーラが姿に漂っています。
これで柄最上ならどんなにすばらしいかと思っていますが
トレードオフの関係にあるのか最上柄になると下葉の落ちが早く、
なかなか葉が積み上がらないのが悩みの種。
これを何とかするのが目下の課題ではあります。
あれから2年と9ヶ月。
数えてみると葉繰りは2枚半ほど。
年に1枚も出ていないことになります。
が、その間、良い新根が何本か出ましたし
下葉の落ちるのも止まってこれから弾みが付きそうな気が・・。
と思いつつ目を凝らして見ると
てっきり花芽と思っていたアタリが動き出してきました。
もしかしたら仔かも。
しかもこの形状はパイナップル芽かも~。
ようやく出てくれたといった感じで
この仔を足掛かりにすればたくさん増えてくれそう。
まさしく希望の芽が出て嬉しい限りです。
しかし、こんなに喜んで中に蕾が入っていたら
死ぬほどがっかりするでしょうね。
羆
2016年03月26日 | 羆
あれから1ヶ月半。
葉がペッタンコになってすご~~く心配でしたが
さすが前作が関東の自然作りというだけあって
寒さや乾燥に対する耐性はお手のもの。
水をやったら速攻で元の元気な姿に戻りました。
そして温度の上昇とともに少しずつ生育を始めたようです。
新根が覗いていますし仔にも次の天葉が・・・。
そのどうなることかと思っていた仔の次の天葉には
クッキリとした白中斑が間違いなく入っています。
これでほぼ本芸の仔で確定でしょう。
譲っていただいた時はまだ柄がハッキリしませんでしたから
これはちょっとしたバクチのような物。
もし柄抜けだったりしたらその差は雲泥です。
普段は節制して運を浪費せず
貯めた運はこんな事に使いたいものですね。
あれから1作。
昨年の夏頃に下葉をぱらぱら落とし何やら調子悪そうでした。
しかし、以後忘れてそのままに・・・。
思い出し、鉢を開けてみたらやっぱり根が傷んでいました。
ピートモス植えにしたからといって全部が良くなるわけじゃなさそうです。
枯れた根と葉柄を取り除こうと悪戦苦闘。
株立ちのままの姿を維持しようとしたのですが
古根の支えがなく結局ばらばらになってしまいました。
元の姿に寄せ植え出来るはずと目論んでいたのですが
こちらも悪戦苦闘すること小1時間。
一鉢には収まらず断念しました。
で、寄せ植えしたのがこの2鉢。
2鉢にしてもかっこよく出来ませんでした。
見る度に今後どうしようかと思い悩むかも。
これもきれいに枯れた葉柄を取って植え直しました。
根は痛むことなく良く出来ていましたので
今後も元気に育ってくれることでしょう。
続いて白牡丹です。
こちらの天葉はペッタンコで気付かなかったのですが
水を吸って膨らんだら柄はなんと紺覆輪白中斑。
こんな風に規則性のある柄は固定度も高そう。
そういえばこちらの仔もおなじような柄になりそう。
この白牡丹はそうとう毛並みの良さそうな系統のようです。
花観月です。
根は1本でしたが無事に冬を越し生育を開始しています。
柄が心配でちょっと日弱な所に置いているのですが
天葉以下相変わらず柄は真黄々。
果たして本芸が現れるのか楽しみにしているところです。
枯れる心配は無くなったし自分の物じゃないのでそこらへん、気は楽チンです。
それにしても遠くへ転勤して蘭を見られない辛さは自分も良くわかります。
せめて預かったものは時々して気合を注入したいと思っています。
天葉の伸び出しは棚の中で一番早いかも。
この仔は覗いた天葉も中透けの本芸品。
ただ、もう一方の仔はもう少し時間がかかるかも。
2個あるアタリのうち、1個は軸が太って動き出してきたようです。
こちらはもしかしたら仔かもしれません。
こんな感じで見所一杯の木ですからこれからの生育振りが楽しみですね。
次は金牡丹。
枯れた葉柄を毟って植えなおしました。
こうして新根が出始めると
以前の枯れた葉柄を残した不安感漂う姿とは雲泥の差。
そこここで動き始めた、
または動き出しそうなアタリは全部育ってくれるのでしょうか。
黒牡丹風だった天葉は動き出しと共にちょっと黄色く色付いてきました。
前回忘れてしまって、これも載せてねって念を押された翠宝。
因みに自分は持ったことの無い木です。
昔、高価だった頃はちょっと興味もあったりしたのですが
冷静に見れば富貴殿、満月以上のアピールポイントは感じられなかったり。
というか冷静に見えてしまう時点でアウトだったりして~。
その2へと続きます。
あれから1作。
派手木のほうでも葉繰りは2枚程でした。
2年植え替えずにいましたが鉢の中の根はまだ大丈夫そうです。
とはいっても鉢底や鉢の淵から根がわんさか出ていて
撮影のため台に置くことや手に持つことすら困難になりつつありました。
で、新根を鉢の中に収めつつ植え替え。
派手木4本を外してみようかとも思いましたが
青になった親木に支えられて元気一杯なのでもう少し様子見です。
親木に柄が無くなったとはいえ株の後ろのほうから
上柄の仔が窮屈そうに出ています。
ちょっともったいないのですがまあしょうがありません。
寄せ植えしたわけでもないのに派手木4本仲良く育つ様子が好ましく
これからまた手にとって眺める日が多くなることでしょう。
でもホントは株分けしなきゃ今後もしばらく4本のままで
新たな仔は出ないんでしょうけどね。
あれから1年半。
親木はしばらく仔が出そうも無い感じで
ちょいと刺激を与えようと株分けしてみました。
柄はといえば天葉2枚は覆輪模様。
まだ完全とは言いがたいのですが
紺地は十分ですし柄に特徴がある品種ですから
これで覆輪が完成したら更に美しさが際立つかもしれません。
こちらは片割れの縞のほう。
そこそこの柄ですがこの仔はやや派手目で綺麗です。
ただ、姿は今のところ普通で面白み無し。
大きくなるか葉幅引くかそれとも締まるのか
どっちかの方向に行きつつあれば手に取る回数も増えるのですが・・・。
あれから1年と8ヶ月。
ちょうど開花期でなんかごちゃごちゃしていますね。
2作前のほうが姿の見比べには良いかも。
枯れた花茎や葉柄を掃除し根を株の中に収めて
2年ぶりに植え替えました。
鉢こそ素焼きですが、馬子にも衣装とは言ったもので
すっきりした姿が嬉しくつい写真を撮りました。
たまに見ても変わりない姿と思っていたのに
見比べてみると2年で結構ボリュームが増しているのにちょっと感動です。
そういえばいつしかブドウ糖をやったせいで
汚してしまった葉も入れ替わったのか綺麗になっています。
大株になると植え替えは億劫になるし放って置けば根腐れして持ち崩し。
なんとも厄介ですがようやく辿り着いたピートモス植えで状況が一変しました。
新根の散らかる欠点はあるものの
数年に一度の植え替えで株を維持できるので大助かりです。
ただ、この株は天辺の親木がやや黄ばんで生気無し。
根が浮いているんじゃないんだろうかとちょっと心配です。
こちらは小さいながらもちょっと締まった姿は弁慶丸風でしたが
昨年、蘭舎内のたぶん3等地ぐらいの場所で暮らしたら
普通の糸青海に戻っていました。
これだけじゃなく全般的にですが、あまり締めて作っても
他に行ってすぐに伸びたんじゃ違和感ある姿になるし
これぐらいがちょうど良いのかもとか思っています。
あれから5ヶ月。
だいぶ力が付いてきましたが
更に伸び伸び育てようと思い
ざっくりと株分けしてみました。
付け一文字で小型湾曲葉。
西出系変化種では西鶴とともに愛嬌溢れる魅力的な品種ではあります。
芸が安定してきたのか真鶴芸が出なくなったと喜んだのも束の間、
またぽつぽつと出てくるものです。
それでも仔吹きの良い品種ですし
少しぐらいなら株のアクセントになって綺麗かなと思っています。
そういえば今まで真鶴芸の仔は付けが月型に戻っていましたが
この仔は一文字のまま。
そうかといって紺覆深い訳じゃなし。
たいしたことじゃないけど気になったもので・・・。
・・・いわゆる玉錦にまた戻るかもという皮算用です。
あれから2年と7ヶ月。
歳月は流れる水のごとく
変わるものと変わらないものが混在しています。(なんのこっちゃ)
変わったのは仔。
いくつかの仔が大きく育ってモロ西出に・・・。
取って付けたような姿となっております。
変わらないのは元親1本。
相変わらず詰んだ姿を維持しています。
たまに西出に返ることはあってもこんなことは珍しく
何やら不思議な気持ちになります。
数増えればいろいろ出るのでしょうが
これは系統的に見ればぜんぜん面白くないんでしょうけどね。
こちらはその芽数を増やした株立ち。
比較的姿はまとまっています。
でも柄はどうなんでしょう。
そういえば昔はこんな感じの地味な柄ばかりでしたが
それはいつしか姿を消しハッキリした白覆輪だけになっていました。
こちらも不思議といえば不思議です。
あれから8ヶ月。
しばらく株立ちで持つつもりでしたがやはり全体のバランスがイマイチ。
それと仔の葉が途中から枯れ落ちたりしましたので株分けしました。
分けてみると親木は鎌葉を交えたなかなか迫力のある姿です。
派手そうになりながらも天葉はまた紺覆輪が復活、持ち堪えています。
仔を外したらまた次の仔がすぐに出てくれるのでしょうか。
一応、次のアタリは控えていますが・・・。
外れた仔のうちのひとつです。
なんと天葉が真っ黒。
この系統に限って柄抜けのままで推移するとは思えないのですが・・・。
とりあえず木勢向上には役立ってくれると思います。
こちらの仔も途中の葉が抜け落ちたりしていますが
一番上の親木を含めて3代柄が安定して続いていますので
まずは安心して楽しめる好ましい2本立ちではあります。
そういえばこんな木でも10年前は柄が安定していなくて
地味な縞の木なんかを出していましたが
これはそんな木の末裔です。
最初は青光墨黄縞のような薄縞だったのですが
だんだんベタに黄縞が入り出しました。
まだ葉先に抜ける縞ですが紺覆輪も垣間見え
これから時間をかけて本芸に近づいていくのでしょうか。
まあ、桜でいったらこちらは咲き初め、
見比べてもこっちのほうにトキメキを感じるのはその為なのでしょう。
あれから一作。
地味な木は元気一杯なのですが
これは良く見たら葉繰りは年に1枚半でした。
葉肉厚くがっしりしていて丈夫そうなのですが
柄が多くなると意外にデリケートなのかもしれません。
そうは言っても天葉はいつの間にか1本縞に。
下葉最上からあっという間、変わり身の早さにびっくりです。
出る仔出る仔も地味柄ばかり。
上柄の維持の難しさがしみじみと身に染みます。
こんな時に限って花芽は上柄ですから無念ではあります。
こちらの木は幸いにもまだ最上柄を堅持しています。
しかしそれと引き換えに葉繰りは年に1枚。
羆も1枚だそうですから本当は同じくらいデリケートな扱いが必要かも。
つくづく柄が生命力を奪っているんだなあと感じます。
でも、やっぱり柄が良いと綺麗ですし・・・。
こちらの仔は今のところ地味方向に引っ張られずに済んでいます。
こっちは1本縞ですが果たして本体の木勢向上に役立っているのかどうか。
どれか1本ぐらいはいつまでも最上柄を維持していきたいものです。
あれから2年と8ヶ月。
いつもやらなきゃと思いつつ
出来なかった株分けをようやく実行しました。
3本立ちの他にこんなのが何鉢か。
今まではせまい鉢の中で窮屈そうでしたが
それが開放され伸び伸びと育ってくれることでしょう。
姿は小さいけど丸々とした花芽が付いています。
ことしもまたあの可憐な紅覆輪花が楽しめそうです。
これにはたまたまこんな花が咲いてくれてラッキーでしたが
実生ですし、たぶん花にも個体差はあるのでしょう。
ラベルよりも花を見て入手すべきでしょうね。
あれから5ヶ月。
下葉が片側だけ落ちてしまったし
仔は十分に大きくなったということでやっぱり2鉢にしました。
月笙出で墨がほとんど無い為か大型に育ち
大型の割には天葉の柄が綺麗過ぎるほど綺麗に冴えます。
それに下葉落としてしまいましたが木勢良く
次々に仔が出るお得なタイプです。
外した仔には2つのアタリ。
こちらは金牡丹になるのでしょうが
こちらはよく見ると紺縞があったり。
ここまでくるともう変化はないと思っていましたが
また、月笙が出る可能性も捨てきれないかもしれません。
変化を見るにはとりあえずたくさん増やすこと。
割ったばかりですからアタリが潰れないことを祈っています。