富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

都鳥について

2005年01月31日 | 都鳥
この品種は元々は玉錦が姿はそのままに附けが月型に戻ったものです。
(まだ少し波型も交えます)
ところが、ついでに柄も変異したらしく紺覆輪が深くなり、
一見、地味な縞木に見えるのが特徴となっています。
もう20年近くこの姿で増殖していますから
ほとんど固定しているのかなと考えています。
でも、西出の小型化したものがいろいろ入り乱れて
単に小さく作ったのもあったりで紛らわしいですね。

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鉄橋殿について

2005年01月29日 | 中斑
用事ができて四日ほど留守にしてしまいました。
今朝は-8度まで気温が下がったようで
蘭舎も+3度になっていました。

気候の違いが大きいこともあり
今の時期は風蘭、買えないですね。

鉄橋殿は細い葉の中に紺覆輪、紺中通しと芸が細やか。
乱れた木が多いですが良く作れば
無駄のないすっきりとした姿は
見飽きることがない魅力を秘めていると思っています。
コメント (2)
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美しく育てるために④

2005年01月24日 | 作について
光合成に必要なのはもう一つ、二酸化炭素。
風蘭はサボテンや多肉植物に多いCAM植物とのことで
日中は気孔が開きませんから(これ、重要です)
二酸化炭素は夜、体内に溶け込ませるような形で仕込んでおきます。
水不足だと十分取り込めないですね。

それにしても日中に気孔が開かないということは
水が蒸散しないので乾燥に耐えることが出来るというのはわかりますが
逆に葉は、暑い夏でも冷えにくいのでしょうね。
それなりに暑さに耐えるようにはできているのでしょうが・・・。

風通しの良い所に置く、扇風機を使うなど対策が言われていますが
「風を送っても葉は冷えないんですから~~残念!!」
とハタヨウクも言ってるように(ウソ^_^;)
葉が冷えないんじゃどこを冷やすのかという事になってしまいます。

冷えるのは水ゴケと鉢で、水ゴケで山型に植えるのは
水の蒸散面を広く取れるということで
きれいに見せる為だけじゃなかったのですね。
また、鉢周りだけじゃなく鉢の中の根も冷えますので一石二鳥です。
根も呼吸していますから快適な温度では夏の間も新根の成長が止まらず
古い根の活力も落ちないものです。

冷えるというのは毛細管現象で表面に出た水が蒸発する際、熱を奪うからですが
その機能がある鉢は素焼き鉢だけです。
(冷やすためにも水は重要な役割をしています)
楽鉢はもちろん、穴開きのプラ鉢、透かし鉢でも鉢自体は冷えませんのでご注意を。

素焼き鉢は焼きの温度が低い多孔質の(壊れやすいということでもありますが)
しかも表面積が広い切高台(ラッパ鉢ともいいます)がベストですが
これには欠点?もあります。
多孔質ゆえ微生物が住み着きやすいということで
鉢の表面に藻類(青ノロ)が出てすぐに汚れてしまいます。

汚れると乾きが悪い=冷えなくなりますからすぐに交換です。
夏は二週間、春、秋は月に一度ぐらいのペースでしょうか
これが結構の手間ですが、水ゴケが痛まなくなりますので
何度も植え替えるよりはマシかなと思っています。

それにしてもこの土壌微生物というものはラン菌など肥料効果の有るもの
病気をもたらすものなど実に種々雑多で目に見えないだけに不気味ですが
次回は肥料の話と絡めて土壌微生物との上手な付き合い方を。

画像は今回も羆覆輪。
間延びするでもなく、凝っているわけでもない。
肥大しているでもなく、痩せているわけでもない。
相当の古木ですが花芽予定地から仔が二本。
棚がこんな姿の木で埋まったら水遣りも楽しいでしょうね。

コメント (7)
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ちょっと一服③

2005年01月22日 | 羆覆輪
途中経過、03年3月の画像がありました。
ハデになりそうな予感でしたが
外れました。

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ちょっと一服②

2005年01月22日 | 羆覆輪
それが現在はこの姿。
姿を仕立て直す作業というのも
それなりに喜びがあるものです。

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ちょっと一服①

2005年01月22日 | 羆覆輪
文章をまとめる前に頭にアルコールが回ってしまいました(--;)
締め切りがないので幸せです。(^-^;

とりあえず、論より証拠の羆覆輪の画像。
01年12月、購入して半作の画像です。
こんなボロい木でも当時は大台超えてました。
天葉はハデになるし外れクジだったのか?

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美しく育てるために③

2005年01月20日 | 作について
光合成に必要なものは光とくれば次は水ですね。
(もう一つありますがそれは次回で・・・)
風蘭はCAM植物とのことですから(これについても次回で)
相当の乾燥に耐えますが成り行きで耐えざるをえないというだけであって
決して水が嫌いなわけではないのです。

生育期は生きる糧であるエネルギーを得るために
日の出と共に光合成をフル稼働させようと
夜の間に準備怠りなく葉に水をたたえておきます。

もしその時に水ゴケがカリカリに乾燥して水不足だったらどうなるか?
もうその日の光合成は諦めざるを得ません。
せっかくの日光も無駄に当たっているだけ・・・。もったいないです。
あわてて朝に水をあげても準備が追いつかず、もう間に合わないとしたものです。

ですから水は夜までに済ませておきましょう。
水ゴケが乾いているときはたっぷりと、半乾きの時は振り水、霧吹き程度
湿っているときは・・・やらなくても良いですね。

たっぷりと与えるときは株全体をシャワーでマッサージするようにするのがコツです。
このような接触刺激や、一時的な乾燥、過湿などの軽いストレスの繰り返しは
葉を早めに成熟させるのに効果的です。・・・姿が締まってくるということです。

エチレンの作用ということですが、ホルモンといえばフロリゲンなど興味がありますね。
花芽を仔芽に変えるフロリゲン生成阻害ホルモンなんていうのがあればよいのですが・・・。
ただ、それに近い振る舞いをするホルモン様物質なんていうのは身近にありそうです・・・。

ところで、夏はどうするのなんていう声が聞こえてきそうです。
風蘭は夏こそ大好きな季節ですから(ある条件を満たせば・・・これも次回で)
まあ、責任は持ちませんが日射、水遣りなど春からの条件と同じで通せそうです。
秋田だからというわけではなく、関東、関西方面でも大丈夫ですね。

よく栽培書にあるように真夏は日陰に置く、水を切るでは
光合成ができませんから成長が止まるのは当然です。
乾いた水ゴケに扇風機で風を当てても何の意味もないし・・・。
強制入院させているようなものでかわいそうです。

でも、どうして? 安全策? 蒸れ防止?
では蒸れないようにすれば良いのです。
(なんか良いところで終わりますね(^v^))

画像は貴牡丹。
コメント (2)
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美しく育てるために②

2005年01月19日 | 作について
風蘭が関心を持っているのは光・・・光合成です。
問題にもならなかったですね。(^-^;
でも、肥料なんて一瞬考えた方は一から出直しかも?(^。^;)

風蘭は(植物はでも良いのですが風呂敷広げ過ぎなので)
無駄なことにはエネルギーを使わず
(花を咲かせたり、種をつけるのも無駄と思っているかも)
なるべく効率よくエネルギーを得るような仕組みになっているものです。
光が弱いと中まで届きませんから
葉緑素は葉の表面でしか働くことができません。
結果、面積で稼ごうと葉は薄く長くペラペラになってしまいます。
光が強いと葉の奥深くまで光は届きますから
葉を厚く短くしても葉緑素の仕事量は多く、そのほうが効率は良いものです。
また葉が短いと株全体、下葉にも光が行き渡り
更に効率よくエネルギーを得られるというわけです。

同じような面積の土地なら葉緑素を平屋に住まわせるより
団地に詰め込んで稼がせるほうが上がりも多く効率的といえます。
(なんのこっちゃ)(^o^)
このように光合成の機能をフルに発揮させると
エネルギーに余禄が出来て仔のほうに回ってくる訳です。

本来、その場所で仔を出し子孫繁栄を望むものですが
花芽ばかりというのは・・・たぶんその棚の居心地が悪くて
種を飛ばして遠くに引っ越したいのかも(゜o゜;;ギク!

また葉というのは不思議なもので、
木に付いたままだと、養分、水分を本体に戻して
干からびてからポロリと落ちます。
なんだか健気です。
まだ青いときに毟るとしばらくそのままでいますから
これはせっかくの養分を捨てていることになり勿体無いですね。
下葉毟りが流行っていますが
私は落ちるまでそのままと決めています。

ただ、多く日を採りさえすればそれで良いという訳でもなく
光合成には光のほかにも必要なものがありますがまた宿題(^。^;)

画像は湖東覆輪です。
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美しく育てるために①

2005年01月18日 | 作について
だらしなく乱れた木と比べてみれば、締まった姿というものは
たとえ初級品でも品があって美しく感じます。
でも、なぜでしょうか?

締まった姿にするためには苛酷な環境でスパルタ式にいじめなければ
ならないなんて考えているとすればそれは大きな誤解というものです。

姿というものは環境に作用されますが
光、水、風、温度などの諸条件を許容範囲内で
バランスよく十分に与えると締まった美しい姿になってくるものです。
植物内のシステムが完全に機能していて
なんだか生きる喜びで一杯という感じが
見る人にも伝わってくるのかもしれませんね。

植物内のシステムといいましたが
風蘭が一番関心を持っていることは何でしょう・・・宿題かな?(笑)

画像は天恵覆輪です。
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羆⑦

2005年01月17日 | 建国殿
画像は10月11日。
もうこの頃は成長も止まり、オレンジ味を含んだ黄樺色に
柄が沈んできました。
こんな風に四季折々、微妙に変化を見せる柄というのが
心を捉える魅力となっているのでしょうね。
ルビー根もこの柄があってこそ映えるというものです。
今は柄にもう少し緑味を加え、静かに春を待っているところです。

羆にも柄の色、柄の冴え方残り方によって何タイプかありますが
芸としては果たしてどれが良いのか?
今は腰斑がきれいに残るホンちゃん羆(いわゆる昔言うところの五十鈴川)が
一番人気ですが(確かに美しいこと溜息ものです)
いざ自分で育てるとなれば腰斑まで出なくとも
丈夫で(やはり安心できます)十分以上にきれいなこちらのほうを選んでしまいます。

金牡丹など、昔は墨が多く柄の冴えた小型木(生育困難ですが)に人気が集まっていて
墨のない柄の冴えない大型木は見向きもされなかったのですが
今はそれなりに変化もするし丈夫で良く増えるということか
人気が逆転してしまっています。

羆も同じような道を歩むのかちょっと注目するのも面白いですね。

次回からは作の話をと思っているのですが
思っていることを通じる言葉に変換する機能がどうも不調で
果たして続くのかどうか・・・不安です。


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羆⑥

2005年01月16日 | 建国殿
9月7日の画像です。
栴檀は双葉より芳しといいますが
早くも完璧な芸で見惚れてしまいます。
もうここまで来ると柄が狂う心配もなさそうです。
今年新根が下りると株分け出来そうですが
こうして成長記録を紹介しているなんて口実ができ、
攻められても何とか跳ね返すことができそうです。
これでもしがらみはいろいろありますから・・・。
元気な親に抱かれて早く大きく育ってもらいたいものです。

こちらでは9月一杯でほぼ生育が止まってしまいますが
真夏に一番勢い良く生育させるようにしているので
年に出る葉は二枚、帳尻は合っています。
春と秋に蘭舎に入れて加温すれば
葉繰りがもう少し良くなるかもしれませんが
姿が乱れますから、まあ、急がば回れといったところです。

それにしてもその後の半年間の休眠期間は長いですね。

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羆⑤

2005年01月15日 | 建国殿
7月22日の画像。
惚れ惚れするような紺覆輪純白中透けで成長しています。
羆覆輪などもそうですが生長盛んな天葉は柄が白く出るようです。
羆は弱そうな雰囲気がありますがこの木は親木も元気で
5作で10本立ちになるかも?なんて
取らぬ狸の何とやらですが思わず期待もしてしまいます。
良く締まった姿の良い株立ちにぜひ育て上げてみたいですね。

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羆④

2005年01月14日 | 建国殿
こちらで外棚に出せるのは5月中旬。
画像は5月23日になっていますから外に出した後、
陽だまりの中で撮影したようです。
一応、仔は予定外のつもりでしたので
こんな風にスパッと中透けで出てくれるのは
リーチ一発ツモ以上の快感です。

この時期はみんなさあ、これからといった感じで生き生きとしていて
暇さえあれば眺めています。(この時期じゃなくても眺めてますが・・)
ただこの時期はまだ最低気温が5℃位になる日があり
そのときは夜中でも二階の作場から一階の蘭舎に鉢の引越しです。
(鉢の数÷10)回、階段の昇り降り。
この時ばかりはもう鉢を増やしちゃいけないと心に誓います。


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風蘭の女神に微笑んでもらうコツ

2005年01月13日 | その他
羆についてはまだ続きますが、ちょっと話題を変えて今回は雪山。
始めた頃に入手したもので、一度も株分けしていないのですが
その割に株が貧弱なのは、何度か作落ちさせてしまった為。
私の試行錯誤に振り回されたというべきか。
環境、手入れなど、これぐらいがよい塩梅かなと思えてきたのがここ何年かで、
そんな栽培暦が刻み込まれているように感じる一鉢です。

高価なものを大事にするのは当たり前ですが
好きで求め、また、縁あって棚に入ったものですから
すべからく全てを公平に慈しむ気持ちを保ち続けることが
風蘭の女神に嫌われないコツと言えるのかも知れません。
鑑賞に堪えられるように育てていれば
こんな感じに思いがけず役に立つこともあるものです。

どんな手入れをしているかなど、作についてはまた後ほど機会があれば・・・。
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羆③

2005年01月12日 | 建国殿
今朝はカーポートの屋根の雪を下ろしました。(^_^;)
柱を揺らすとユラユラとしばらく揺れが収まらず倒壊寸前!
1メートル以上積っていたので危なかったです。
今後は順次屋根の雪下ろしですが、ダイエットと運動不足解消にはもってこいですね。
でも、今からこれじゃ久々に豪雪の予感。まだ先は長いです。

画像は4月19日のもの。こちらはもう春です
蘭舎の一番日当たりが良いところに置いたのは生育し始めます。
この仔はまだ柄がハッキリしませんがともかく動き出してホッとしています。
ルビー根もきれいですね。
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