あれから3年。
葉丈はやや短くなって葉幅引き姿は様変わりしています。
ただ、長い下葉とのバランスが良くないし
全体的にもバラバラ感があって美術株の素養はなさそう。
串で姿を修正すれば何とかなるかもですが
串打ち3年とも言いますから自分にはちょっとハードルが高そうです。
ところで今年は新根がてんこ盛りに出て一見元気がよさそうに見えます。
が、昨年秋に鉢を開けてみたら古根がだいぶ傷んでいました。
根が少ないので3号鉢に植えてちょうど良いくらい。
話は変わりますが新品の鉢は半年経っても汚れが出ません。
一方、使い古しはいくら漂白剤に付け込んできれいに殺菌されたように見えても
すでに汚れやカビが出ています。
有機物が鉢に残り目詰まりもしているのでしょう。
とはいえその都度新品を使うわけにもいきませんから
今年は鉢を焼く窯でも作ろうかなと考えています。
本格的に陶芸をするわけじゃなく汚れが灰になる温度で十分ですから
コンクリートブロックで代用出来そうかなと思っています。
話は戻りまして、新根がたくさん出ると養分はそちらに使われ
花芽形成には手が回りませんから株が若返ったように見え
仔の出るチャンスも増えるのでしょう。
こんな経験で味を占め下根を外してしまう方もいるかと思います。
でも全部がそれで成功するわけでもなく新根が出なかったら悲惨ですが
あくまでほどほどに試すのは面白そうです。
こちらは古根がたっぷりある方の富貴殿。
新根はチョビチョビです。
一昨日に引き続き交換会で落札した富貴殿。
良く見ると全ての仔がほぼ上柄で抜群の性を思わせます。
ただ木が痩せているので業者さん的には転売するのが難しそう。
ということで安く買えるかもと踏んだのですが、
結果はそれほどでもありませんでした。
やっぱり見ている人は見ているものです。
いずれは元を引くべく2本仔を外して植え替えました。
それまでの陰作りから陽作りに変えると仔出しが更によくなるでしょうし
だんだん葉幅を引いて富貴殿らしさを取り戻します。
そんな過程を楽しみたいと思っています。
あれから1年半。
それほど下葉を落とさず暮らしたようで
植え替えして根を見たらこちらも良くできていました。
ところで外せる仔は外すことを繰り返してきた株ですから
つい癖でまた外してみたくなります。
その割った仔は紺地が多くなかなかの好苗。
ここら辺から作りこんでいくと
また愛着が湧いてくることでしょう。
以前、外した仔は相変わらず派手目傾向から脱出できず。
それに伴い派手な仔も出てきます。
同じように植え替えたり水をやったりするのなら上柄のほうが良いに決まってますが
棚で増えたものですからこちらも同じようにお付き合いです。
というか富貴殿もずいぶん買いやすい値段になりましたので
ちょっと派手目な方が棚に映えるという視点もありそう。
ルビーより薄い澄んだピンクの根が多出して今が見ごろでもあります。
あれから1年と4ヶ月。
また下葉をたくさん落としたりしましたが
今年もちゃっかり仔を生んでくれました。
しかも出たところが花芽予定位置。
紺中通しが乗ってこれも先々安泰です。
思えば富貴殿はこの趣味に目覚めた頃から頭上に燦然と輝く希望の星。
入手は昭和62年7月12日50万と手帳に書いてありました。
富貴蘭を始めて10年後くらいの入手です。
それから27年育てていますから相当な古木のはずですが
まだ若々しく毎年のように仔を上げてきます。
そのまま育てていれば大株になっていたはずですが
株分けしちゃいますからいつも数本立ちにとどまっています。
こちらはその昨年株分けした分です。
片側少し派手な柄をそのまま継承。
2本の仔はいけそうですが
派手側から出た仔はさすがにだめでしょう。
こちらはあれ以来、真ん中の画像の木です。
って入手年月日とかすでに書いちゃってますね。
若木から出る仔は最初どうしても派手気味となりますが
いづれも紺中通しは見えていますから時間を掛ければ大丈夫そうです。
そして鉢の淵に間借りしているのがあの時の派手仔。
外したときはほぼユウレイ木で一旦枯れかけましたから
全滅しても不思議はなかったのですがなんとか1本生き残りました。
ここから大きく育て上げるのも栽培の醍醐味と言えそう。
それにしても作に関してはうんざりするほどしつこい性格のようです。
あれから8ヶ月。
一昨年の冬に下葉をバラバラ落としてから
作にはそれなりに気を使っています。
今は求めやすい価格になったとはいえ、やはり往年の大銘品。
少し気難しさも持ち合わせているようです。
とはいえこの親木は30年近く棚に居座る古木ですが
いまだに若々しく毎年のように仔を上げてきます。
上の仔は花芽になるつもりが無理やり仔に変わったという感じで
今のところ遅い成長です。
しかし花茎が伸びだす時期を迎えればあっという間に葉数を増やしそう。
大仔は片側がちょい派手気味。
しかも少し下向きになっていますので株分けすることにしました。
親木はすっきりした姿に・・・。
脛齧りが居なくなりましたのでまた葉幅を引いてくれそうです。
仔のほうも根は長い根2本、新根が2本とちょうど割り頃。
良いタイミングでした。
仔は全部とは言わないまでも2本は紺地のある木に育ってくれそう。
ここから紺地が完全になってくれることを期待しましょうか。
棚にはアマガエルがたぶん10数匹生息しています。
農薬を散布しないからだと思いますが
木酢や油粕スーパーワンの薄めたものぐらいは掛かっても平気なご様子です。
蛙の面に何とかという諺があるくらいですからね。
しかもみんな丸々と肥えています。
そんなに虫はいないようなので何を食しているんだか。
よく葉に糞をしていますから害虫みたいなのを食べてくれているのでしょう。
一度、現場を押さえたいものですがなかなか見ることは出来ません。
農薬を散布しないからだと思いますが
木酢や油粕スーパーワンの薄めたものぐらいは掛かっても平気なご様子です。
蛙の面に何とかという諺があるくらいですからね。
しかもみんな丸々と肥えています。
そんなに虫はいないようなので何を食しているんだか。
よく葉に糞をしていますから害虫みたいなのを食べてくれているのでしょう。
一度、現場を押さえたいものですがなかなか見ることは出来ません。
さて、あれから4ヶ月半。
昨年の春は下葉をバラバラ落としてガックリでしたが1作半ほどで無事回復。
しかもたくさんのお土産まで頂きました。
この親木は昭和62年7月12日50万で入手と帳面に書いてあります。
もう25年経った古木ですがまだまだ現役で毎年のように仔を上げてきます。
もう何本仔を取ったことか。
親木の仔には早くも紺が乗って何より。
その上のもう一本仔が出てきました。
大仔からは3本の仔。
まあ、こちらはちょっと派手気味ですから欲は申しません。
昨年の割り仔は下葉2枚振るったもののまずは順調な滑り出しです。
そして今年の仔。
やはり割ったばかりなので天葉は少し短くなりましたが
早くも仔が2本お出ましになりました。
今年は全般的に良い調子です。
秋仔を目にするようになるのはこれからですが
猛暑に不作なしといった所でしょうか。
あれから半作。
一本仔が外れました~。
と、昔なら大喜びするところですが今はその感激もイマイチ。
まあ、値段のせいもあるのかもしれません。
確かに葉姿、柄共に富貴蘭を代表する品種ではありますが
派手方向に進むぐらいしか変化しないのが玉に瑕。
でも、そんなにたくさん作る気もしないと言いつつ
鉢数は着々と増えています。
昨日は植え替え鉢換えで汚れた鉢が溜まったので
殺菌洗浄することにしました。
そういえば先日、タライから水漏れが激しかったことを思い出し点検。
なんと、以前からの一箇所以外にも穴が開いていました。
速攻、ガムテープで塞ぐことに。
辛抱せず新しいのを買えば済む話ですが
イマドキ、これをゴミで出すのは結構大変です。
で、ガムテープで底が見えなくなるまで使い切る所存です。
と、エコな話はこれぐらいにして富貴殿。
あれから3ヶ月。
その後、植え替えて様子を見ていましたら
親木の花芽予定位置から仔芽らしきものが発生しました~。
どう見ても仔ですよね。
大仔に付いたアタリも何やら伸びだしそうな雰囲気です。
そして植え替えついでに行き掛けの駄賃とばかりに毟り取った仔。
これからも更にお駄賃を頂きました~。
やはり夏の植え替えは効果ありそうかも
ついでにもう枯れそうかもと思っていた派手柄の仔。
まだ生きながらえています。
思ったより生命力がありそうです。
でも、それなりのものに育つまではあと10年掛かりそう。
あれから一作。
仔の葉数は増えていて救いになっていますが
なんと親木の葉を7枚も落としてしまいました。
りっぱな葉重ねは元の木阿弥です。
いまではそれなりに普及品となっていますが
やっぱり作に油断は禁物ですね。
それにしても子供がやったような酷い植え方。
でも、新根がたくさん出たから良しとします。
どうせ夏前にまた植え替えますし~
太い元気な泥根が出てあれから更にパワーアップ。
今年は葉幅も引いてくれそうです。
やはり派手仔が脛をかじっていたのでしょう。
そうそう、その外した派手仔ですがこんな感じになっています。
・・・まだ枯れてはいないようです。
もう枯れたと思っていた親木からも葉が出ています。
今年の進展がちょっと楽しみになりました。
遅ればせながら感はありますが
あの時付いていた派手仔を思い切って外してみました。
どうも脛かじりまくられのようで
後から出る新仔がやせ細っていますので。
思えばこんな派手な富貴殿を育てるのは初めてのこと。
果たして育つのかどうか、実験的には面白そうです。
好きな品種の割には登場が少なく
あの時以来のようです。
一番仔は嫁に出し二番仔のお世話に余念がありませんでした。
とはいっても派手仔。
下葉にちょっと紺地があったせいか欲が出て剪定時期を失してしまいました。
幸い仔の一本は紺中通しが見えるものの果たして物になるかどうか。
親木より葉幅が広そうですが今外したら枯れるでしょうね。
こちらの仔のように出てくれたら何の心配もないのですが・・。
ゆったりとした姫葉の姿が似合う富貴殿ですが
昔の栽培書で見た美を凝縮したような姿が忘れられませんでした。
何とか再現したいものと気に留めていましたが
ようやくそんな姿に巡り合えそうな気がしています。
三年前の姿でも満足なのですが一味足りないと改造計画。
締まった姿にするには単純に日を多く取ればよいのですが
意外に葉焼けしやすいので徐々に日の強いところに移動させました。
(三年掛けて・・・)
結果、葉肉の厚さ、葉幅はそのままに一回りコンパクトになりました。
直刃葉、立ち葉加減の姿になるとは以外でしたが。
もう10本以上仔を取った稼ぎ頭の古木ですがまだ若々しく
毎年のように新仔が出てくれます。
夫婦品種ということで連れ添って場所移動をさせた満月。
これも三年前はまだ痩せた姿で柄も白っぽかったのですが
黄味が濃くボリュームも出て天橋に生まれ変わりました。
楽しみ尽された古典品種でもまだまだいろいろな楽しみ方があるものですね。