あれから10ヵ月。
昨年も新根はたくさん出ましたから余力が出てきたのでしょう。
今年は更に元気な根が盛りだくさん。
葉のほうは墨がありますので成長はゆっくりなのですが
それでも並みの水晶覆輪くらいにはなってきたかも。
紫外線いっぱいの外棚作りをすれば昔のような芸をしてくれるのでしょうけれど
蘭舎内のほうがご機嫌そうでもあります。
ところで上で派手になって芯を止めた仔は
1勝1敗の成績でした。
でもダメ元だったことを思えば上出来です。
あんまり増えない品種ですが元親の葉や根があるうちは大チャンス。
更に木勢を増して仔もビシバシ出てほしいものです。
あれから9ヵ月。
ビックリ縞から発展したものですから
また柄が消えてびっくりなんてことも良くあるのですが
ちょっと覗いた天葉を見るとまだ柄は続きそうです。
しかし仔の柄は気配のみ。
ここまでは想定内ですが
次のアタリにこんな柄が~~~
これは想定外でビックリ縞以上の柄でした。
一応、20年以上前に羆の抜けで入手したものですから
この仔が1字か3字かどっちの柄で完成するのか今から楽しみです。
って、ちょっと気が早すぎ~~~。
あれから1年と2ヵ月。
中透けの神威の光は更に天葉が短くなって青息吐息。
と思いきや紺地が深くなってきましたので意外と行けそうな気も。
ただ、今年は新根がゼロでした。
白根だと活力無くすぐに止まってしまいますし
青根が何本かほしい所です。
それに引き換えこちらの中透けは元気いっぱいです。
親木に付いたままという事もありますが
ちょっと紺中通しもあって絶妙な柄なのでしょう。
上から仔や親木の葉が被さって邪魔くさく
早く独立させたいとはやる気持ちを抑えて栽培に勤しんでいます。
こちらは更に元気で迫力満点ですが
柄は有りそうな無さそうなというぐらいの超地味柄。
それでも抜けではありませんから
何れは良い柄の仔に恵まれてほしいものです。
あれから2ヵ月。
親木はまずまずの生育振りです。
今までで一番長く葉幅の引いた天葉を繰り出してくれました。
これまでは速攻茶色くなって落ちていった傷んだ下葉でしたが
何故か驚異的な粘りを見せちょっと機嫌が良くなっているのかなと思ったり。
それに引き換え足踏み状態だった仔でしたがようやく次の天葉が顔を覗かせました。
今までの経過を見ると暑くなるこれからの季節ほど生育旺盛になるようです。
今年こそは痛めずに育ててみたいものです。
あれから半年。
柄が良く、木勢も増していつの間にか安心して見ていられる木になりました。
新根が沢山出ましたので再度植え替え。
これで鉢の外に飛び出す根を気にせず手に持つことができます。
手に持ってしげしげと眺めたい木でもありますからね。
一本は半柄なもののこちらは案外上柄となってくれそう。
今まで花芽が付いたことのない若苗ですから
これからもドンドン仔が出てくれるでしょう。
そして大波青海は大株にすると植え替えが大変ですから
こまめに株分けし鉢数を増やす…という事を目論んでいます。
常日頃、黄玉殿があって清涼殿が棚にないのはいかがなものかと思っておりました。
とはいえ入手する機会はなかなかやってこないものとあきらめていましたが
偶然目にしたTOKYO酒田さんのサイトで発見。
念願叶う事が出来ました。
木はやや小振りながら根も多く抜群の木勢。
長旅の疲れも見せず引き続き生育しているようです。
花芽跡のない若木ですから早い時期の仔出しなども期待できそう。
あまり間延びさせず締まった福々しい姿の株立ちを見てみたいものです。
羆B
2020年05月15日 | 羆
あれから8ヵ月半。
当面の目標にしていた株立ち作りはもろくも崩れ去り
仔はどこかへ飛んで行ってしまいました。
残った親木には花芽2個。
当面、仔出しは期待できそうにありません。
とはいえ素立ちでも頻繁に手に取って見てもらえる役得な品種ではあります。
柄の冴えはあまり黄色く爆ぜ過ぎるとパラパラ逝っちゃいますので
その2歩手前のちょうど良い感じです。
仔も外れたことですしまた調子よく育ってほしいものです。
天葉も柄崩れなく何よりです。
昨年は外棚に出した後、下葉がパラパラッと落ち振出しに戻ってしまいました。
どうも環境の急変がこの蘭には堪えるようです。
今年はこのまま置きっぱなしにして真夏の蘭舎の温度を下げるよう工夫したいと思っています。
あれから11ヵ月。
新根は伸び放題。
やはり泥根オンリーです。
まあ、承知で購入しましたし
青の建国並みの元気さでスクスク生育する様子を見るのもまた楽しいものです。
ただ、マジで青の建国が2本、本芸が1本と
そこそこの仔出しでも芸の継続はそんなに良くは無さそう。
とりあえず2本立ちとして鑑賞します。
斑色は鮮やかな鶯色。
下葉に行くほど黄味を増してくるようです。
今はこの程度ですがもっと日を採れば鮮やかな黄色に冴えるかも。
鉢数が増えたらちょうど良い置き場所を探り当てたいものです。
あれから5ヶ月。
相変わらず成長は遅々としていますが
ようやく待ちに待った次の天葉が顔を覗かせました。
なんと下葉よりも斑の面積が広がっています。
期待度は満点。
豆葉の覆輪はこうやって誕生するのか~
というところを目の当たりにしてみたいものです。
あれから1ヶ月半。
背景を黒にしたらどんな感じに写るのかしてみました。
やはりイマイチ。
コントラストの差が大きいのか斑の美しさが引き出せませんです。
それはともかく今年もルビー根はちょっと伸びて止まってしまいました。
これで良く葉っぱのほうは作落ちせず成長してくれているものです。
そうはいっても仔はなかなか大きくは育たず
親木サイズになるのはいつの日かといった感じです。
下のほうから出た仔ですからいろいろと苦労もあるのでしょう。
それと比べて上から出た仔はすぐに大きくなり何れは下の仔を追い越しそう。
それにしてもそれぞれの天葉が白く出てきれいです。
極矮性針葉の中では萩宝扇と双璧をなす品種で
常々実際に並べて眺めてみたいと思っていました。
実幸園さんのカタログで2、3度お見掛けし速攻電話を掛けるのですがいつも空振り。
人気の高い品種のようです。
それがひょんなところで縁あってこれを世に出されたFさんからお譲り頂きました。
比べてみると葉は萩宝扇よりもちょっと肉厚で
そのせいもあるのか葉姿は少し開き気味。
いわゆる扇型となるようです。
軸は萩宝扇同様、葉丈の割には太く
重厚感さえ感じられます。
何れ萩宝扇とその違いは一目瞭然。
こんなに小さいのにそれぞれの個性は際立ち
2つ並べることで魅力は倍増です。
それに嬉しい2本仔付き。
これからの増殖もお約束されるというものです。
一つのジャンルとして認知されつつありますが
次に続く木はなかなか出てこないでしょうね。
あれから1年と8ヵ月。
青の仔はずいぶん大きく成長しています。
この調子ですと親木も青まっしぐらになりそうなものですが
なんと天葉は往年の最上柄に柄を戻しています。
一方こちらの親木の天葉は青勝ち。
往年の芸が色褪せつつあります。
それでも最上柄の仔を育ててくれていると思えば腹も立ちません。
それにしても浮き沈みの激しい本種ではあります。
あれから4年半。
その後、親木の下葉が枯れ上がり
枯れ上がった軸の下のほうに仔では株立ちの体をなさないので
バラして寄せ植えにしてしまいました。
軸の長さに関わりなく頭で揃えられるのが寄せ植えの利点です。
こうして見ると下手な株立ちよりもきゅっと圧縮されたかたまり感に好感が持てたり。
何れ来るべき日のためにも持ち崩さずに品種は維持していきたいと思っています。
あれから11ヵ月。
昨年は春に植え替え
秋にもう一度例のアレで植え替えましたら
それが原因ではないかもしれませんが
今年は内、外共に新根がかつてないほど出て盛り返しました。
バラバラに株分けせざるを得なくなったらどうしましょうと
頭を抱えていましたがこれでまだしばらくは回避できそうです。
ところでこんなお手本がありますから真似て他に何鉢かあるのを寄せ植えしてみました。
10年経てばひとかたまりになって違和感もなくなりそう。
好きな品種ですから安いとついつまみ食いしてしまいますが
長く維持するための鉢数減らしにはもってこいです。
あれから5ヵ月。
株のバランスが良いし、きれいなので
結局、派手仔は外さずそのまま植え替えました。
この仔は親木以上の柄になってくれそう。
その上にアタリも覗いています。
驚いたことにほぼ柄抜けの木からこんな柄の仔が出てきました。
細縞1本のところに当たったのでしょう。
運が悪かったり良かったりいろいろと忙しい株ではあります。
ところでその昔、初めて貴宝青を見たとき
風蘭ではこんなのでも芸なんだと妙なところで感心したものです。
しかしそれに縞が入れば見え隠れするところが奥ゆかしく
これも熨斗芸があればこそと妙でないところで感心しています。