富貴蘭に目覚めた頃に入手した品種ですから
かれこれ30数年の付き合いです。
今では目に留める人もいない品種ではありますが
当時は立派な富貴蘭でした。
確かラベルは干網であったと記憶しています。
初心者の例に漏れず手探りの下手な栽培法が長く続きましたし
それを何とかしようと栽培環境などを変えた際, 常に矢面に立たされた一鉢ですから
たいしたダメージも受けずにここまで株になったのはたいしたものと思っています。
今では見向きもされない品種といっても
富貴蘭自体、価値のない時代が長く続いたこともあったと思います。
それにもかかわらずほとんどの品種が失われること無く今に伝えられているのは
先人たちの日々の手入れが行き届いていたからこそです。
なにしろ書画骨董などのように蔵に放り込んでおけるものではありませんから。
やはりそこは敬意を表すべく、今、自分で価値がどうこう言うことなく
次の世代にバトンタッチすべく淡々と育てていかなければと思っています。
もちろん他にも色々な側面があるから面白いのですが
特にこのような趣味的なものは自分で全てを決めるというか
決めなくてはいけないところが精神衛生上、良いような気がします。
もちろん経済的、スペース的な制約などは付き纏いますが
その中で工夫を凝らすのがいかにも日本人的といった感じです。
そういえば我が家は置き場が広くなって制約が少し外れましたから
今年はまた別の世界を垣間見ることが出来るのではと期待しています。
う~む、なぜか硬い文章になってしまいました~