ホオノキ(朴の木)の花
<モクレン科・モクレン属>
別名(ホウガシワ)
山地に生える落葉高木。
花は枝先に上向きに開くので、下からは見えにくい。
葉は枝先に集まって互生し、倒卵状の長楕円形。
花は、芳香があり黄白色の大輪で花弁は6~7枚ある。
雄蕊は多数あり、花糸は紅色で葯は帯状の白色。
雌蕊は円錐状に多数つく。
萼片は淡緑紅色で3個。
果実は袋果が多数集まった集合果で長さ10~15センチになる。
熟すと裂けて2個の赤い種子を白い糸で吊り下げる。
(俳句歳時記)夏
朴の花(ほほのはな)
<厚朴の花(ほほのはな)朴散華(ほほさんげ)>
朴散華即ちしれぬ行方かな 川端茅舎
朴ひらき大和に花を一つ足す 森 澄雄
布裁つて一輪の朴にある時間 北原志摩子
朴咲くとこころの鐘を打ち鳴らす 栗山秀代