センダン(栴檀)の花
<センダン科・センダン属>
別名(楝・樗)おうちの花
暖地の海岸近くに自生する落葉高木。
街路樹や公園にもよく植えられている。
樹皮は紫黒褐色で縦に裂ける。
葉は大形の羽状複葉で互生する。
小葉は卵状楕円形で先がとがる。
5~6月、新しく伸びた枝の葉脈から長さ10~15センチの複葉集散花序をだし
淡紫色の小さな花を多数開く。
果実は核果で楕円形
10月頃に黄色く変色して葉が落ちた後も長く枝に残る。
果実は薬用にし、
核は数珠の玉に使われる。
樹皮は苦楝皮といって、駆虫剤にする。
<俳句歳時記>
楝(おうち)の花
(樗の花・花楝・栴檀の花・楝咲く)
旅人の旅に倦むとき花樗 森 澄雄
地に書いて道を教えて花樗 松本雨生
花樗旅人われも侘ち憩う 大竹孤愁