ニシキギの実
<ニシキギ科ニシキギ属>
枝にコルク質の翼がある落葉低木。
和名の錦木は紅葉の美しさを錦にたとえたもの。
葉は対生し倒卵形または広倒披針形で先端は鋭くとがり、
ふちに細かい鋸歯がある。
5~6月
葉脈から葉より短い柄のある集散花序をだし、
淡緑色の花を数個ひらく。
果は狭倒卵形で、
熟して裂けると
橙赤色の仮種皮に包まれた種子が1個現れる。
<俳句歳時記>秋
錦木(にしきぎ)
<錦木紅葉(にしきぎもみじ)>
紗のごとく錦木に夜が及ぶべし 矢島 房利
くれなゐの錦木越しの桜島 大高 弘達
火の山のマグマのごとく錦せり 阿波野青畝
錦木の一気に暮れてしまいけり 日美 清史
錦木のぬばたまといふうらがへし 松澤 雅世