ミツマタ(三椏)の花
<ジンチョウゲ科ミツマタ属>
落葉低木。
樹皮は黄褐色で、枝は3つに分かれている。
葉は互生し、広披針形で薄く、裏面は粉白色。
3~4月、
葉に先立って球形の頭状花序をつける。
萼は筒型で先は4裂し、内側が黄色。
外側には白い毛が密生する。
果実はそう果で萼筒につつまれる。
樹皮の繊維を製紙の原料にする。
<俳句歳時記>春
三椏の花(みつまたのはな)
[黄瑞香(きずいこう)]
三椏のいろにはじまる雑木山 伊藤 三十四
三椏の花に光陰流れ出す 森 澄雄
三椏の花に寒さのとどまりし 今井千鶴子
三椏の蕾の声よ鳩と歩く 平井久美子
花三椏に陽の道どっと水使う 伊藤 和