れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

カリガネソウ(雁草または雁金草)

2019-09-10 05:06:12 | 野の花日記

カリガネソウ(雁草または雁金草)
<クマツズラ科カリガネソウ属>
山地の湿った林内に生える高さ1メートルほどの多年草。
全体に強い悪臭がある。



葉は対生し柄があり広卵形。
ふちにはあらい鋸歯がある。
上部の葉のわきから長い柄を持つ集散花序をだし、
青紫色の花をまばらにつける。


花のつけ根は筒形で、先は5裂し、そのうちの下につく
1つの裂片が舌状に長く伸びて上側に曲がり、濃い斑点が入る。

雄しべ4本と雌しべは大きく飛び出して弓形に下側へ曲がる。


和名は花の形からで、雁草(かりがねそう)。



花後の実は小堅実で、先は4つに裂ける。
(実になっているものがあります。)

 

 

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ヒオウギ(檜扇)

2019-09-09 07:21:07 | 野の花日記

ヒオウギ(檜扇)
<アヤメ科アヤメ属>
ヒオウギ科とされたが、DNA解析の結果、
アヤメ属になった。
山地の草原に生える50~100センチの多年草。



ちょっと時期が遅れたのだが、
ヒオウギの事をあまり調べたことが無かったので掲載。

 



葉は広い剣状で扇形に並び、
少し白っぽい。


高さ60~100センチの花茎を出し、
上部は2~3に枝分かれし、へら状の苞葉がつく。

 

花は径4~6センチ。
花被片は6個で水平に開き、楕円状へら形、
黄赤色で内側に濃い暗紅点が多数ある。



種子は光沢のある黒色で、ぬばたま(射干玉)と呼ばれる。
乾燥した根茎を生薬、しゃかん(射干)にする。

和名は檜扇(ひおうぎ)で、
葉の並び方が檜扇に似ているのでこの名がある。

 


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ナンバンギセル(南蛮煙管)

2019-09-08 03:28:44 | 野の花日記

ナンバンギセル(南蛮煙管)
<ハマウツボ科ナンバンギセル属>

ススキ、ミョウガなどの根に生える寄生植物で、
植物の根から栄養分を吸収している。
長い柄の先に、俯くように咲く花の姿を
煙管(きせる)に見立てたのが名前の由来。




万葉集ではオモイグサ(思草)の名前で呼ばれた。
☆道の辺の尾花が下の思ひ草 今さらさらに何をか思はむ

 



葉緑素が無く、全体的に赤紫色をしている。





茎は短く
葉も鱗片状に退化していて、高さ15~20センチほどの
花茎が茎のように見える。





花は淡紫色の筒形で、舟のような形の萼がある。

山地ではもう少し大きいオオナンバンギセルが生えるそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ハエドクソウ(蠅毒草)

2019-09-07 05:32:43 | 野の花日記

ハエドクソウ(蠅毒草)
<ハエドクソウ科ハエドクソウ属>
一属一種。
殺中成分があるので、汲み取り式便所の肥溜めに
ハエを発生させないために入れたのが名前の由来。



花は筒状で、全体の長さが5~6ミリと小さく目立たない。

 


花冠は唇形で上下に分かれ、
上部は反り、下部は平らで比較的大きい。




花は白~淡紅色で、つぼみでは上を向いているが、
開閉すると横を向き、実になると下を向く。
草丈は15~70センチで、低林の林床などに生える。

 



果実は(花の下)先端がかぎ状に曲がって堅くなる。
そのとげが衣服や動物の毛に引っ掛かり、
「引っ付き虫」となって遠くに運ばれていく仕組みになっている。

 

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アレチウリ(荒地瓜)

2019-09-06 05:41:23 | 野の花日記

アレチウリ(荒地瓜)
<ウリ科アレチウリ属>
河原の泥地や土手などに大群生する1年草のつる草。
北アメリカ原産で戦後日本に帰化した。

巻きひげで絡みつく。雌雄同株。
葉は互生し、浅く5~7裂する円神経となり裂片はとがる。



葉のわきから花序をだし雄花と雌花をつける。
雄花は長さ10~15センチになる散房状の花序につき、
黄白色で径1センチ、雄しべは合着して一塊になる。



雌花は短い頭状の花序に多数つき、淡い緑色で径0,6センチ。
花柄には腺毛がまばらに生える。





果実は長卵形~楕円形の液果で、コンペイトウのような形に集まってつき、
軟毛と刺が密にはえる。
果実には種子が1個含まれる。

 

 



 

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ムカゴイラクサ(珠芽刺草)

2019-09-05 04:41:52 | 野の花日記

ムカゴイラクサ(珠芽刺草)
<イラクサ科ムカゴイラクサ属>
山地の藪に生える多年草。


葉は卵状披針形。




雌性花序は高く突き出る。
雄性花序は茎の中部で葉に隠れるようにつく。



葉腋につくむかごが特徴。
茎の下の方に小さいむかごがあるので見つけてください。


今度、また野川に行くので、
できれば、雌花の白い糸状の柱頭と、
雄花の白い葯を見ないといけないと思っている。

 

地味だけど・初めて知ったムカゴイラクサでした。

 

 

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シュウカイドウ(秋海棠)

2019-09-04 06:52:24 | 野の花日記

シュウカイドウ(秋海棠)
<シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
日蔭の湿ったところで見られる多年草。
江戸時代初期に観賞用として渡来したものが野生化している。
帰化植物。



茎は高さ40~60センチで、直立して上部で枝分かれし、
緑色でやわらかくて節は紅色を帯びる。


葉は互生する単葉で、左右が非対称の心臓形。


花は集散花序につき、長い花柄で垂れ下がり、
淡い紅色。雄花と雌花があり、茎の上部に雄花↑、
下部に雌花↓がつく。
雄花↑は花弁状の2個の萼片と、それより小さい2個の花弁からなる。


雌花は花弁状の2個の萼片と3個の花弁からなる。
雌花には3翼のある子房があるため、
根元が三角推のような形をしています。


果実は蒴果で3翼があり、
うち一つが大きく張り出します。

種子は多数できるが自然状態では発芽しにくい。
秋、茎の上部の葉腋にできるむかごが地面に落ちて
新しい株になる。


 

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ミズタマソウ(水玉草)

2019-09-03 07:32:12 | 野の花日記

ミズタマソウ(水玉草)
<アカバナ科ミズタマソウ属>
山野の林下にはえる多年草。



和名は白い毛のある果実を水玉に例えたもの。

 


茎は20~50センチになり毛が生えている。
葉は長さ5~13センチ、長い葉柄で茎に対生する。




花弁は2個で白または淡紅色。
果実は卵形でかぎ状の白い毛が密生する。

 


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シュロソウ(棕櫚草)

2019-09-02 04:53:38 | 野の花日記

シュロソウ(棕櫚草)
<ユリ科シュロソウ属>
産地の林野に自生する多年草。

草丈は60センチぐらいになり、茎は直立し白色の軟細毛が覆う。

葉は長さ20~30センチ程度の披針形で、
根元部分に集まる。
葉には平行脈が走る。



6~8月頃、遠目には穂状に見える円錐花序をだし、
暗紫褐色の小花をまばらにつける。

花被片6個あり、雄しべも6個ある。
茎の下の方に雄花があり、上部に両性花があるそうだ。

もう、実をつけているものがある。

和名の由来は葉の付け根シュロのような毛があることからと、
書いてあるがよくわからない。

根茎に毒性の強いアルカロイドを含む有毒植物。

ちょっと不可解なシュロソウ(棕櫚草)。

 

 

 

 

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ツリガネニンジン(釣鐘人参)

2019-09-01 04:12:55 | 野の花日記

ツリガネニンジン(釣鐘人参)
<キキョウ科ツリガネニンジン属>

日本全土の野山や高原などに生える多年草。



茎は30~100センチになり全体に毛がある。

根は肥厚して白い。
葉の多くは輪生して卵状楕円形で、縁に鋸歯がある。



夏から秋にかけて枝先に円錐花序を作り、
釣鐘形で先が5裂した青紫色の花が下向きにつく。



萼片は細長く少し反り返る。
花の形を釣鐘に、太くて白い根を朝鮮人参に例えた。
自家受粉を防ぐために、雄しべが開くときに雌しべは閉じたまま、
その後、雌しべは5つに割れて受粉可能になる。

宮沢賢治の作品に「釣鐘草」や「ブリューベル」と言う名で
たびたび出てくる。

花がつぼ型のサイヨウシャジンの変種と言われている。


 

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