熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

歳の所為で劇場通いを諦める

2023年12月06日 | 生活随想・趣味
   先日の同期会で会った無類の劇場好きの友に、最近の観劇事情を聞いたところ、耳が聞こえなくなって、殆ど行かなくなったのだという。
   普通に話していて何の問題もないのだが、私も経験しているので、やはり、歳かと思って、何となく自分だけではなかったと感じて諦めが付いた。
   難聴に気付き始めたのは、歌舞伎を観ていたときで、声は問題なく聞こえるが、台詞がクリアに聞こえなくて微妙なところが分からなくなって来た。
   文楽や能などは、元々、良く分かっていなくても気にはならなかったし、音楽などは変わりがないと思って聞いていたので、気にしなかったのである。
   しかし、念のためと思って、大分前に、病院の耳鼻科へ行って調べて貰ったら、片方の耳は半分しか聞こえていないと言われた。早速補聴器を処方して貰って視聴したのだが、雑音が気になって諦めたことがある。

   「歳で耳が聞こえにくい」と」インターネットを叩いたら、
   国際医療福祉大学 岩﨑聡教授の「50歳を過ぎたら要注意!加齢性難聴 耳が遠くなる原因とは」という記事が出てきた。
   加齢性難聴とは、加齢によって起こる難聴で、「年齢以外に特別な原因がないもの」で、50歳代になると高い音が聞こえにくくなってきて、70歳代では音が大きくても高い音が聞こえにくくなってきます。として、次のグラフが示されている。
   

   加齢性難聴は誰でも起こる可能性があります。
一般的に50歳頃から始まり、65歳を超えると急に増加するといわれています。その頻度は、60歳代前半では5~10人に1人、60歳代後半では3人に1人、75歳以上になると7割以上との報告もあります。と言うことで、我々の場合、80代ながら、この7割の中に入っていると言うことだが、80まで良く持ったなあと思って喜ぶべきかも知れない。

   私の場合は、この加齢性難聴に加えて、足腰の弱りで東京へ通うのが億劫になって、観劇やコンサートへの東京通いを諦めつつあるのだが、それ程、執着がないのが不思議である。
それも、海外旅行のことで言及したが、若くて元気なときに、無理を押してでも、行きたいところに行き、観たいもの聴きたいものを求めて行脚し続けて、大袈裟に言えば、知盛の心境に近づいたと言うお陰だと思っている。

   
コメント
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