今年のGWはガマン・ウィークなどと呼ばれる有様となっており、小田急は連休や5月9・10日の特急全面運休を決めてしまいましたが、東武の場合は全線を直通する速い列車は特急しかないため、観光地へ向かう不要不急列車であるとは言っても部分運休にとどまっています。しかし日光線の場合、残されている列車の大部分は、短編成化が可能なリバティであり、通常の観光利用がありうる時間帯に走る浅草発下りのスペーシアは、8時発のきぬ107号と11時30分発のきぬ119号しかありません……。これに加えて、JR直通のスペーシアきぬがわ3号が残されていますが、ともあれこれは東武特急史における一大難局であることは間違いないでしょう……。
そんな状況ではありますが、せめてネット上においては、こんな感じで黄金色の日光詣スペーシアの画像を貼ることで、再びスペーシアがジャンジャン行き交う連休の賑わいが戻って来ることを祈念したいと思います。
それはさておき、いくらリバティが鮮烈な印象を放っていようとも、やはり6両固定編成の存在感と、個室もある特別感、そして丸みのある先頭に象徴されるような優美な高級感という点では、未だにスペーシアの方が上でしょうか。しかし、そんなスペーシアも、何と今年で登場30周年になってしまったとは……。どうりで最近は、一般席のショボさが感じられるようになってきたわけです。ここに来て、東武とタメを張る (?) 西の長距離民鉄である近鉄において「ひのとり」という圧倒的に強いキャラが現れた以上、もしかすると東武もスペーシアの後継を考えているのかも知れませんが、昨今の問題ゆえに収入激減に直面した東武としては、特急に関する長期計画の変更を強いられる可能性も高いと思われます。
ゆえに、黄金色の日光詣スペーシアも、今後しばらく日光線で活躍を続けることでしょう。あるいは、既に足回りが相当古くい一部の「りょうもう」200系の置き換え用に、100系が動員される可能性は……さすがに妄想でしょうか (個室を一般室に改造しなければなりませんし)。悪しからず……w