地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父鉄道1000系標準色のゆくえ

2011-11-03 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 秩父5004Fが事故により運用を離脱したことで、ただでさえ7504・7505Fの整備中につき逼迫していることが予想される秩父鉄道の車両事情は一層厳しくなっていることが予想されます。恐らく当座は、各停用車両が足りなくなれば急行用の6000系が動員されることになるのでしょうが、各停は時間帯によっては相当混雑しますので、秩父鉄道としてもなるべく6000系の使用は避けて各停用車両を何とか都合立てようと考えているのかも知れません。そこで、7504・7505Fの広瀬川原到着と相前後して運用を離脱し、既に無架線地帯送りとなったといわれる1008Fが、奇跡的に検査を受けて復活……ということはやはり有り得ないのでしょうか?



 とくに、1008Fが既に解体されているとすれば復活など有り得ないわけで (汗)、そこで7504・7505Fの就役とともに検査切れ離脱・廃車が予想されている1005Fが延命のための検査を受ける可能性もゼロではないのかも知れません。
 とはいえ、秩父鉄道が老朽化著しい1000系をいつまでも使い続けるはずもないわけで……あるいは当面カツカツな運用計画を必死で乗り切ったうえで早急に東急から追加分の7000系列を導入しようと考えるとしてもおかしくありません。すると……8090系は計10本につき、全先頭車が今後秩父に行くと仮定して、これに7000系2本を加えるとちょうど1000系12本の置き換え分に相当しますが、さらに5004Fの代わりに東急から追加購入する場合には自ずと東急8500・8590系に手を出すことになるでしょう (かりに8590系を秩父が導入するとすれば、編成構成からして形式名は7000系の続き番になりそう・・・?)。
 うーん、やはり1005・1008Fの延命の可能性は薄いのでしょうか? かりに延命されるとしても、最早マスキングが面倒な1000系標準塗装が再現されるとは余り思えず、好評を博した (?) 国鉄色リバイバルになりそうな (カナリア2世?)。いずれにしてもこの標準色は1010Fと合わせても風前の灯火と言えそうです……。

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2 コメント

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Unknown (おっとっと)
2011-11-05 20:49:20
>Mc103-147さま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 板橋育ちでいらっしゃるということで、自ずと都営三田線のヌシであった5000系には思い入れもおありのことでしょう。インドネシアでは衝突で無残に車体が折れ曲がったのち、台枠を無理矢理叩き直して復活した車両がありますが(台枠修復に成功したものの台車の破損を直せず放置中の車両もあり)、様々な安全基準が厳しい日本では、あそこまで破損してしまった以上は復活断念ということになるでしょう……(号泣)。広瀬川原のハコも、試し塗りやら何やらで荒れており、機器移植による復活は厳しそうですね……。1000系の中間車が非冷房である以上、5000系先頭車に非冷房車があっても良いのだと割り切れば、下回りの移植や予備部品の活用で復活も可能かも知れませんが……。こればっかりは広瀬川原の技術力の如何にも左右されそうですね。近江鉄道の彦根工場は、西武から貰い受けて以来長年高宮駅に放置され荒れ放題となっていた401系を叩き直していますし (汗)。
 ともあれ、当面は東急からすぐに補充を期待出来る状況でもない中、車両不足気味な状況を早急にどうするかが問題になると思われます。そこで私も1005F延命の可能性を考えているのですが、とにかく今後の推移をファンとしては静かに見守るしかないのでしょう。
 根本的には踏切事情の改善こそ必要とのご意見、私も全く同感なのですが、なにせ路線が長大なうえに、適度に人口密度もあり、踏切をあちこちに設ける需要があるわけで……その全てに大手私鉄大都市圏並みの完璧な装備を施すのは地方私鉄としては困難でしょう。今回の事故は調子の悪いダンプカーを踏切内でギアチェンジしたために起こったということでもあるようですので、ドライバーの質の向上も必要なのかも知れません……。
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Unknown (Mc103-147)
2011-11-04 23:00:01
おっとっと様、(かなり)お久しぶりです。いつも楽しく拝見しております。

私も板橋育ちで5000系には人並みならぬ思い入れがあるものですから、ニュースを見たときには仰天しました。数人の軽傷者で済んだことは不幸中の幸いですが、やはりあの先頭車の被災状況は見ると胸が痛みます。

こんな私ですので5004Fの復旧には望みを捨て切れていないのですが…仮に廃車となっても仕方ないでしょうね。ネット上では広瀬川原の6141or6148を活用して復旧、という見方もあるようですが、両車が非冷房車であること・風雨にさらされて状態が芳しくないことを考えると、必ずしも現実的とは言えないでしょうねぇ…。
とはいえ、おっとっと様の仰るように8090系は10編成限りですし、かといって昨今東急が副都心対応に追われていますから5000系の新製投入→8500系廃車がそう早い時期にあるとも思えませんし、当然テクノシステムの作業スピードもありますから今すぐに東急から車両のやり繰りをつけるのは難しいと思います。となると、老朽化の問題はあれど1005Fのピンチヒッター起用もあり得る話ですね。

もしも1005Fを起用するとなると、在庫がどの程度あるかによりますが、保安装置の確保も問題になるでしょう。今のところ5004Fは長瀞留置のようですので、そこから保安装置の取り外しor解体などあれば、1005F延命の可能性も高いということになるのではないでしょうか。

いずれにせよ、困難なのはわかっていても、個人的には5004Fの復旧を望まずにはいられませんが…それよりも必要なのは秩父の踏切事情の改善な気もします。

散文で申し訳ありませんでした。それでは失礼いたします。
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