JREでは最近、駅の旅行センターであるびゅうプラザを続々と閉鎖し、みどりの窓口の機能も主要駅を除けば指定券自販機+えきねっとに移行しつつあるところです。それは自ずと、JRE管内において、臨時列車や他社線の指定券を購入しづらくなることを意味しております。
昨日秩父鉄道公式HPにて、10月以後のSL急行は全車自由席とする旨が発表されましたが、このこともまた、JREにおける指定券販売網の変質の影響を大きく受けたものと言えそうです。もっとも、指定席車はキハフ、もといスハフで、指定券を払って逆にSLの音が聞こえず単調な発電機の音がやかましいという本末転倒な事態にもなっていましたので、まぁこれで良いのではないかと何となく思うものです。
また、公式HPでの発表によりますと、2020年はそもそもC58の全般検査に伴い、SL急行を一切運転しないとのこと。このためEL代走となるのかどうかについては今のところ不詳ですが、春と秋のハイシーズンにはそれなりに混み合うことも考えれば、EL急行として運行されるのではないかとみております。
それにしても、運休期間が1年間とはもの凄い長さだとしか思えませんが、一方でC58 363が全般的に不調で、最近は突発的にEL代走となる機会が増えていたのも事実です。そこで、恐らく火室まわりを徹底的に補修する(ことによると完全新造も?)ことによって、今後長きにわたる活躍を担保しようとしているのかも知れません。
思い出してもみれば、C58 363が復活して秩父鉄道に入線して以来、早いもので今年で31年。既に、国鉄での現役時代 (1944→1973年) よりも長い期間、秩父路で活躍していることになります。それだけに、騙し騙しの小補修ではなく、思い切った長期補修に踏み切ることは、ある意味で適切な判断かと思われます。
ちなみに2枚目は、早いもので5年前の広瀬川原まつりで披露された、夢の貨物列車再現バージョンです。こんな夢を再び正夢にして頂くためにも、あるいは東急ステンレスカーをC58が本当に牽引するという妄想をいつか実現して頂くためにも、来年の全般検査で調子全開を取り戻して頂けるよう祈るばかりです。
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