タイ東北本線のマップ・カバオ駅に放置されている日本中古車両の全貌は、何せ20分少々の短時間しか持ち時間がなかったこと、そして最前列の車両の奥にも大量の車両があることから、到底把握し切れているわけではないのですが、とにかく宝の山を探し当てたという気分とともに、圧巻の滅びの美を見届けた思いです。そして特筆すべきは、日本中古車両に混じって、これまで全然知らなかったタイプのステンレスDCも複数放置されていたこと……。現在もタイの地方路線で使用されている鋼製の日本製DC・RHN系のボディをステンレス化したような雰囲気の出で立ちに、思わず「うぉっ!何これ!グロベンも合わせてマジカッコ良い!」と叫んでしまいました。
そこであれこれググってみますと、さすがインターネットは偉大なり……。この車両はRHN系のステンレス版として、当初メークロン線に投入された車両のようで、RTS系と称するようです。メークロン線にはその後、両開き扉の「キハ47・タイ向けステンレスバージョン」と呼ぶべき (?) THN系が投入されていますので、余剰となったこの車両は本線に移されて放置されているという……。ひょっとするとステンレス車体を活かして、客車化のうえオーストラリア出身車と同じく、バンコク近郊の通勤輸送に活用しようというプランもあったのかも知れません……。
それにしてもナゾなのは、2等車と記されている割には、車体の中央に高床ホーム専用としか思えないワイドドアが設けられていることです。将来の高床ホーム化を見越して新造時に予め用意したのだろうかと解釈できるものの、ならば3等車は3扉ではなく2扉のままなのは何故なのか……?
何はともあれ、一段窓のコルゲート&グロベン付きボディは滅茶苦茶カッコ良い! 思わず模型でも是非欲しいと思わせる風貌です♪ しかし、GMのエコノミーキットのうちどのパーツを活かせば上手く作れるのか全く見当もつきませんし、そもそも最近多忙で、模型いじりをするヒマもなかったりするのでありました……。
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