地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

桜木町駅の鉄道記念物・SL110号

2020-07-23 20:20:00 | 保存・園内・特殊車両


 JR根岸線の桜木町駅界隈は、箱物大好きな横浜市長のテコ入れもあってか、ここのところやけに変貌のスピードが早まり、関内駅前にあったボロボロな横浜市役所が桜木町駅の南の高層ビルに移ってきたほか、横浜港貨物線跡の「汽車道」に沿ってロープウェイを本当に作っています……(これは美観を損ねるから止めて欲しかったのですが -_-;)。そんな中、桜木町駅も新南口が開設され、低層部にはスタバなどの店舗が入り、3階くらいから上はホテルメッツとなるなど、大きな変化がありました。その1階部分には、鉄道発祥の地に相応しいシンボル的存在として、青梅鉄道公園から110号SLが移設されました。



 このSLは、大宮で保存されている1号機関車ともども、明治5年の新橋〜横浜 (現・桜木町) 鉄道開業に合わせて3号機関車として用意されたもので、Wikipediaによると当初は、日本での組み立て精度など不慣れな点もあって余り調子の良くない罐だったものの、次第に手を入れて行くうちに本来の性能を発揮するようになり、改番を経て何だかんだで非常に長寿を保ったのだとか。そこで保存対象となり、大宮、青梅と場所を変え、このたび徹底的に原型に近づけるなど整備を加え、先月末にお披露目となったとのことです。
 そして後ろには、明治期の写真を参考にして新造したレプリカ客車が連結されており、非常に良い雰囲気を醸し出しています。……が、ふだんは車内立ち入り不可で (ご時世に鑑みてそうならざるを得ないでしょう)、デッキ部分から車内を覗くかたちになります。木組みがとても美しく、「ほら……木製車両や半鋼製車両だって、今でも造ろうと思えば余裕で出来るじゃん……」と溜息をつくほどでした (笑)。
 110号SLは、35mmフルサイズで24mmレンズがあれば撮影出来ますし (客車はもっと超広角が必要)、スタバなどが営業する時間帯は基本的にオープンしていますので、横浜にお越しの際はお見逃しなく!

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