東武はSL「大樹」の運行を始めるにあたり、実際に運用に入れている14系客車だけでなく、部品を確保するため12・14系客車を北海道と四国から調達していますが、南栗橋の車両基地が公開されるということは、これら日常的には全く忘れられた車両を眺める格好の機会でもあります。そこで実際、期待通りにこれら部品取り車両が展示……というか放置されているのを目にすると、大いに盛り上がって激写してしまうのは私だけではないでしょう。
それにしても、最近は189系や485系が風前の灯火であることからして、14系の残党も本当に減りました。JRで現役で稼働しているのは北海道の釧路湿原を走る車両と「サロンカーなにわ」のみでしたっけ? そして民鉄も、大井川は確かまだ稼働しておらず、日常的に乗ろうと思って乗れるのは東武のみ……。今からみればショボさの極みな簡易(?)リクライニングシートも、昔のワイド・ミニ周遊券旅で乗った臨時急行や臨時特急で当たれば極楽だったものです。そして視線を外に転じれば、タイの豪華客車に改造されたグループはたまに運行され、最近も日本人鉄ヲタグループがチャーターしたと風聞していますが、タイの各地に放置されていた余剰車は次第に解体されつつあるようで、確実に14系は内外で過去の車両になりつつあるのでしょう。平成すらもうすぐ終わるのですから、1970年代の客車が消えて行くのも当たり前でしょうか。
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