相鉄バスでは今から12年前、戦後のバス事業再発足から50周年を記念して、新車3台に昭和50年代までの旧塗装(通称赤バス塗装)を施し運行して来ましたが、大都市のバス事業者における花の命は短く……僅か12年で引退・廃車! (-_-) そこで昨日、現在は横浜営業所に統合されている旧・二俣川営業所を会場として、事実上赤バスさよなら撮影会を兼ねた「相鉄バス・ファン感謝デー」が盛大に開催され、私も勇躍参加して参りました!
個人的な赤バスの思い出を少々記しますと……現在住んでいるところには相鉄バスは走っていないものの、引っ越してきた当初は相鉄バスも運行されており (現在は神奈中のみ)、しかもちょうど赤バスから緑+白の現行旧塗装へと移行しつつある頃をよく覚えていますので、登場以来いつかは赤バスを撮りたいものだと思案しておりました。しかし、たまに相鉄バスが出入りする駅前に降り立つ程度では、各営業所に1台ずつしか配置されていない赤バスを捉えるのは難しいとしか言い様がありません。一度、相模大塚駅界隈で相鉄の電車を撮影したのち駅に戻ってきたところ……何と目の前には綾瀬の7E赤バスが停まっており、大急ぎでレンズを望遠ズームから標準ズームにつけかえて激写しようとしたものの、何ともはや、すぐに発車してしまいそれっきり……結局全く撮っていなかったのであります (TT)。それだけに、計3台の赤バスが最後に揃うという盛事を絶対に見逃すわけには行かない!と、公式HPに掲げられた予告を眼にして熱くなったのであります (笑)。
そしていよいよ当日となった昨日は、既に梅雨明け?と思わせるような超ドピーカン! 風が吹きこそすれとにかく蒸し暑いため、営業所の駐車場の上でしばらく撮り続けると間違いなくヤバいなぁ……と思いまして、念入りに日焼け止めを塗って○カリスエットのデカいボトルを購入し会場へ! ちょうど10時の開場に合わせて到着してみますと……結構長蛇の列が出来ておりビックリしました。さすが横浜市内……公式HP及びバス車内だけでの告知であるにもかかわらず、来る人は来るということで……。他の人々の会話の内容からして、バス会社勤務の方やヲタ運転手の方が多いようで (先日インドネシアの宴でお会いした某バス会社本社の方には今回改めてお世話になりました~!)、「鉄活動メイン・ときどき申し訳程度に路線バス」な人間は私ぐらいだったのかも知れません (^^;;)。
一応今回のイベントでは、狭い会場内ながらも様々なバスが展示され、しかもそれぞれのバスについてドアを閉め切っての撮影タイムが設定されていたほか、頻繁運転されていた洗車体験バスには余りの暑さに耐えかねた人々が涼を兼ねて殺到し大賑わいとなっているなど、なかなか行き届いたファンサービスがてんこ盛りで感動したのですが、やはり最大の魅せ場は……並べた3台の赤バスが最もド順光となる11時40分からの赤バス撮影会!! エアロスター×1、7E×2が青空の下で麗しい姿を横たえる光景は、まさに相鉄グループの至宝とも呼ぶべきものであり、凄まじい鉄板焼き状態に耐えて撮る甲斐があった……と思います。まだまだ車体はピカピカで、このまま廃車というのは本当に信じられませんが、願わくば地方のバス会社または東南アジアでの第2の車生が幸い多きものであって欲しいものです……。
最後に、とにかく猛烈な炎天下でありながら、このような夢の舞台を設定して下さった相鉄バスの関係者の皆様に心より御礼申し上げます m(_ _)m
横浜営業所1051号車・三菱ふそうエアロスター(横浜230 い 50)
綾瀬営業所8001号車・日産ディーゼル+富士重工7E(相模230 あ 50)
旭営業所2053号車・いすゞ+富士重工7E(横浜230 あ 50)
嗚呼うつくしや……エアロスター様に7E様♪
ナンバーがどれも50周年にちなんで50であるのはお見事です (^^;)。
まあ、上海時代は非空調公共汽車とか、大衆色・強生色の汽車とか撮っていたのがいつのまにか巴士色に事実上統一(上海万博時)とかありますし、バスの記録は鉄道車両以上にきちんと撮らないとすぐ消滅してしまいます。難しい。
午前中で早々に切り上げ、横浜駅西口でいただいたランチビールが生気を回復してくれたのは言うまでもありません。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
赤バスはとにかくそういう事情で神出鬼没する存在でしたので、本当に見かけたら撮っておくに越したことはない存在でした。人気度は抜群だと思いますし、エアロスターは現在でも窓の形こそ変わりこそすれ新車として投入され続けていますので (新車も廃車も余り雰囲気が変わらない……)、何とか再登場を願いたいものです。
とにかく、路線バス趣味については超ド素人な私から見ましても、現在ジェイ・バス製エルガ・エルガミオの勢力拡大は甚だしく、あたかも「走るんです」によって首都圏の鉄道が塗り替わってしまうのと同じようなつまらなさかと思われます。エルガ・エルガミオが好きであればさておき、そうでない方でしたら、とにかく今走っているあらゆるバスを手当たり次第に撮っておいても損ではなさそうです。とくに、いすゞキュービック・日産ブルーリボンは見かけ次第必ず撮っておいた方が良いでしょうし、ボディ製造から撤退した富士重工・西日本車両工業の車体を載せた車両も要注意だと思っております……。
そして私としましては、1990年代前半に何度も上海を訪れていたにもかかわらず、モノコックボディに白+オレンジのボロバス、そして白+紺色のトロリーバスを何故撮っておかなかったのか……と激しく後悔してもしきれない気分です。南京東路をボロい連接トロリーバスがジャンジャン闊歩する光景は、今から考えると超垂涎ものですが、当時は余りにも当たり前過ぎ……。しかも高価なポジフィルムで史跡やら街並み一般やらを記録するのが貧乏学生には精一杯の贅沢であり (これらのカット自体は今や超お宝級ですが)、フィルムを湯水の如く路線バスや長距離バスに使うわけには行かなかったという……。嗚呼、今から20年前にデジ一眼があれば、本当に様々な中国の乗り物を記録しまくりだったのですが……。
そう思って最近の中国のバスを見ると、宇通客車をはじめメジャーなメーカーが市場を壟断し (一省or一直轄市ごとにバスメーカーがあるという、如何にも計画経済的な非効率さが生み出していたバラエティが懐かしいです……)、しかもデザイン的には全く興趣をそそりませんので(まだ日本のエルガの方が100倍まし。あの兎の耳のようなバックミラーが許せないのです)、本当にどうしようもありません (苦笑)。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
こんなブログですがようこそお越し下さいました m(_ _)m 先日はこちらこそどうもお疲れさまでした~。
昨年の神奈中といい今年の相鉄といい、バスイベントは7月に開催されしかも猛烈酷暑というのは偶然の一致なのかも知れませんが (笑)、とにかく暑くても頑張って訪れた甲斐のあるイベントだったと存じます。
なるほど……浜通りのいわき市内~Jヴィレッジにおける関係者バス輸送は、日本のこれからの運命がかかっている非常に重要なものですよね……。当然趣味的にも、そしてお勤めの業界にとっても重要な関心事ではないかと存じます。そんなシーンも取材されたとのことでお疲れさまでございます。熱中症になられず本当に幸いですが、鉄板焼きアスファルトの上での撮影が2日続いたら確かに誰でもヤバいですね (汗)。
私も昼過ぎには体力がなくなって退散しまして、○カリスエットと濃いぃ味の塩ラーメンの汁を立て続けに飲み干して生き返りました。そして夜は勿論黄金の炭酸水……(笑)。