去る8月、神田神保町書泉のすぐそばに正真正銘の蘭州ラーメンを出す店がオープンする旨を、中国バックパッカー経験者としてコーフン気味に記したものですが (最早鉄道ブログではない。笑)、この「馬子禄牛肉面 (麺)」は開店以来、単に中国訪問時に蘭州ラーメンの味を知った日本人が訪れているだけではなく、様々なルートで噂が噂を呼んで、ラーメンマニア・神保町界隈リーマン・在日中国人・大行列を見て好奇心を起こした人などなど、凄まじい大盛況を見せています。そんな中、私と言えばなかなか機会がなく未訪問であったところ、先日開催されたインドネシアの宴にて、一足お先に賞味されたKucing様から「実に美味い。大盛りはないけどそこそこ量はある。但し行列は、書泉の前に達するほど凄いこともある」とのお話を伺い、「これは一刻も早く、客が空きそうな2時前後を狙って行くしかない! しかし先日の鉄道雑誌早売り (@書泉) に合わせて店の前を通ったらスープ切れで終了という看板を見かけたので、夕食目当てで行くのはリスクが大きい」と思ったのでした。
そこで先週金曜日、空腹を抱えつつ午後2時前の神保町へ。すると……ぬをを……こんな時間だというのにまだ10数人が並んでおり、しかも私の前に並んでいた尾根遺産は「一見美人だけど、どう見ても服装のセンスは日本人じゃねぇな……」と思ったら、もうすぐ入れるというところでケータイを取り出して近くにいる友人を中国語で呼び出し、目の前で見事にソフトな挿隊 (横入り) をやらかしてくれました。まぁ私もその後すぐに入れ、しかもカウンターではなくテーブルに案内されたので良いのですが、とにかく在日中国人も押しかけているということで、のっけから中国の特色ある素晴らしい文明礼貌ぶりを見せつけられました (震え声)。
あ、肝心のお店のサービスですが、フロアの尾根遺産も含めてスタッフは日本人ですので、不愉快なことは一切なく……実に美味い!! 牛肉でしっかり出汁をとったスープに細かく刻んだ香菜 (パクチー) と辣油がたっぷり注がれ、かといって四川料理のような口から火が出そうな感覚ではなく、あくまでまろやかなコクとスパイシーさが絶妙に調和……。そう、このような、中国清真 (イスラーム) 料理の感覚を東京で手軽に楽しめる日を長く待っていたのです……。
既に池袋には蘭州ラーメンを出すと称する店がありましたが、これは豚肉を出す漢人の店が片手間で蘭州ラーメン味の何かを出しているに過ぎないわけで、本来蘭州ラーメンとは蘭州のムスリムが創った美食である以上、ハラール認定を受けたこの店こそまさに真打ち、その期待を裏切らない美味さだ!!と痛感したのでした♪ これで、出来れば麺大盛りが出来ればなぁ……。
と思った矢先、何と西川口にもムスリム経営による正宗蘭州清真料理店が出来、蘭州ラーメンや焼きそばを出すとな?! 最近どんどん増えている大陸出身者の店は、どうも四川に傾いた、日本人にはイマイチ過ぎる辛さとこってりさの店が多く、同じスパイシーでも回族の清真料理がもっともっと増えて欲しいと思っておりましたので、このような流れがもっと拡充し、気軽に日本の至るところでも蘭州ラーメンや西北風味を味わうことが出来る日を熱く期待したいものです。
そんなことを、いちおう中華人民共和国国慶節につらつら思いつつ (別に「友好人士」でも何でもありませんが w)、久しぶりに未アップ画像をほじくり返してみました。イスラームのシンボルカラー=緑にちなみ、緑亀東風4型をアップするのも良いかも知れませんが、ここに来てちらほらと、長年放置されていた撫順のジテが中国中車の長春工場に入って整備中らしいというウワサが流れていることに狂喜しつつ、緑色一色がまさに労働者の国家 (今や乖離し過ぎて「笑」) の罐として似つかわしい撫順の大型鉱山電機をレタッチしてみました。
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