地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

JAMで中国模型迷 (下) DL・EL百花斉放

2019-08-24 12:00:00 | 模型素人物欲見聞記


 Minitown (迷擬堂) 製・Nゲージ・非電化の雄・東風11型!



 専運車 (中共高級幹部専用列車) 牽引機・東風11Zもあり!



 KUNTER製・Nゲージ・特快牽引機の定番・韶山9型! 



 HOメーカーMTC模型・おフランス罐6Y2がシブい!

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 KUNTER製CRH380ALの出現に目を見張ったJAM会場では、ポポンデッタの一角を間借りしていたKUNTERを含めて計3社の中国新興メーカーがブースを張っていましたが、どれも中国国鉄に乗って撮ったことがある者にとってはワクワクする夢の国が広がっていました (笑)。
 このうちKUNTERは旅客中心・空調客車中心のラインナップで、CRHの他には紅皮車や二階建て客車、そして電化区間の優等列車牽引機の定番である韶山9型を並べていましたが、このメーカーはカプラーがアーノルド、連結位置の高さはTOMIX準拠のようですので、日本人ヲタにも手を出しやすい印象があります。
 いっぽうMINITOWNはDLを全面に押し出しており、非電化区間で特快から貨物まで何でもござれな東風11型に加えて、中共高級幹部列車用の11Z、高速鉄道完成前の直達特快ネットワーク用として用意された11Gまで揃えて、中国非電化迷であれば卒倒しそうなラインナップ。その場で即売もしていました。また、貨車にも重点を置いている他、25T系客車のボンバルディア合弁バージョンを開発中である旨を掲示していました。とはいえ、カプラーが何やら独自規格のようで、ちょっと心配なんですよね……。会場特別割引というわけではなさそうで、今月末は注文していた日本型の発売が目白押しでもあるため、結局見送りました。
 HO専門新興メーカーのMTC模型は、SLから貨車・客車まで、いろいろと置物にしたくなるブツを並べ、「日本側の代理店・開発パートナー募集」という掲示を出していましたが、私はHOをやっていないため、とりあえず見るだけ (^^;)。とはいえ、中国初の電化区間である宝成線 (宝鶏〜成都。山岳区間が連続) 専用機としてフランスから購入した6Y2型が、まるで宝石のような輝きを放っていました……。「こんな罐あるのか!」と思って帰宅後ググったところ、宝成線完成にあたり国産開発した6Y型が最初から余りにもボロボロで使い物にならないため、急遽フランスに発注・購入したのが6Y2型とのことで、なるほど、社会主義計画経済っぽさが全くない優雅なデザインとなっているわけですが、どうやら文革中ロクに手入れもされず酷使され、70年代のうちに引退してしまったようで、どうりで写真集『中国鉄道の旅』に出演せず、私自身も全然知らなかったという……。こういう、タイムマシンから飛び出てきたような罐も良いですが、個人的には1980年代に日本から大量輸出され隴海線で大活躍した6K型 (既に引退済) の模型が出れば買って置物にしてみたい気がします。
 しかしその前に、MTC模型はHOでパシナ=勝利型750番台を出すようで……(続きをクリックしてポスターをご覧下さい)。中国HOをコレクションされている方は、お金がいくらあっても足りないでしょう (笑)。


 MTC模型のブースにあったポスター。



 KUNTERがNのCRH380Aで攻めてきたのに対し、MTC模型はHOのCR400Aで対抗。



 MINITOWNのボンバルディア25T試作ボディ。


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