地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

バンコク近郊大周遊 (7) 都市間朱色バス

2013-10-18 00:00:00 | アジア諸国の路線バス


 しばらく間が開いてしまいましたが、3月のバンコク近郊ネタの続きです。
 一日4往復しかないメークロン線の旅において、昼頃マハーチャイへ戻る列車を線路市場で見送ってしまったとなれば、夕方の列車までメークロンの街で時間を潰すか、バスを利用して移動するより他にありません。そこで最も一般的なのは、マハーチャイまたはバンコク市内へ頻発しているミニバスに乗ること (したがって、乗りそびれても時間は無駄にならず、ひとまず安心)。しかし、むかし貧乏パッカーをやっていた者としては、今来た道をそのまま折り返すというのは必ずしも面白いものではありません。もう少々西へ向かえば国鉄南本線が走っている以上、これと結ぶことによって円を描くような日帰り大周遊コースを描きたい……。
 そこで利用したのが、メークロン~ラチャブリー間・約50kmを結ぶ中距離バス・471系統! タイという国は、鉄道網の不足を補うべく、昔から路線バス網が非常に発達しており、ある街から周辺の街へ向かう際には必ずといって良いほど何かしらのバスが走っているわけですが、メークロンから南本線の主要駅方面へ向かう場合にも、ラチャブリー行とペチャブリー行の2系統が走っているらしい……ということが事前のネット調査で明らかになった次第です。



 しかし、ラチャブリーからバンコク方面に向かう列車は、13時52分発の客車鈍行が発車したのち16時発のDC鈍行が来るまでバックリと間隔が開くという……。メークロン線列車の遅れに加え、朝からの激闘による空腹に堪えかねて昼メシをすすったため、メークロンのバスターミナルに着いた時点で既に12時45分。ラチャブリー行き471系統は、この手の都市間バスの常で30~40分おきに発車すると思われるものの、いつ発車するかは不明。走り始めたらラチャブリーまで少なくとも50分程度かかるはずですし、ラチャブリーBTから鉄道駅までどのくらい離れているのかも不明……。合理的に考えれば、間違っても首尾良くラチャブリー13時52分発の鈍行に乗れるとは思えません。
 とはいえ、ここはマイペンラ~イ♪なタイ。「まぁ一筆書きの旅を行き当たりばったりで楽しむ上でも、ラチャブリーに出た方が面白そうだし、DCだけでなく客車列車の旅も楽しみたい。そもそも、どうせ遅延で有名なタイ国鉄のことだけに、ランスアンを早朝に出て16時過ぎにバンコク・トンブリーに着くという長距離客車鈍行が定時に走るはずがない。多分遅れた列車に乗れてしまうに違いない」という根拠なき射倖心が芽生えずにはいられないのであります……(笑)。というわけで、「このバス、ラチャブリー?」と聞く際の発音が滅茶苦茶すぎるのをバスターミナルの係員の皆様に笑われつつ、バス窓がイカす471系統のヲタシートに座り、ラチャブリーまでハイウェイ経由の快適なワープをしたのでした (運賃40バーツ)。
 ラチャブリーにて「終点だよ」と言われ下車すると、ちょうど目の前にはこれからメークロンに向かう471番の新型バス (?) が。HINO・メルセデス・NISSANって一体何やねん……(笑)。ラチャブリーの街については事前に何も調べておらず (^^;)、曇り空の下で市街をクネクネ曲がられて既に方向感覚はありませんので (爆)、目の前にいたバイクタクシーに乗って、やっとこさ14時ちょうどに鉄道駅に到着したのでした……。(さてこの後の運命は……?!続く)


 マハーチャイとナコーンパトムを結ぶ402系統のバス (@ナコーンパトム)。ギンギラボディとバス窓の組み合わせがイカしてます! (*^O^*)


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