今やすっかり有名になって詳述するまでもなく、ミャンマーの地は日本中古DC以上に中古自動車のパラダイスとなっており、とりわけヤンゴンの路線バスは日本全国各社の塗装が入り乱れ、壮絶なカオスとなって来ました。しかし、多少なりとも経済発展が本格化すれば、余りにも外貨が不足する中の窮余の策として使い古された車両、しかも左ハンドルを標準とするミャンマーには本来そぐわない右ハンドル車に恋々とする必要は減って行くのも否めないところです。
そこで去る16日から、ヤンゴンの路線バスが大幅に整理統合され、運行主体が同業組合的組織(マタタ=ヤンゴン管区バス運行管理組合)から、ヤンゴン地域運輸公社(YRTA)監督下いくつかの会社組織の連合体である(YBS=ヤンゴン・バス・サービス)に移行したとのこと。またこれを期に、韓国エアロエースの輸入後間もない中古がミャンマー国旗色を身に纏い、数百台というレベルで大量投入され始めたようです。
また、この画期に際して大幅な路線の整理統合が断行され、ダウンタウンと郊外の路線が明確に分けられ、ヤンゴン中央駅等で乗り継ぐことになったようです。最大の狙いは、ダウンタウンの渋滞深刻化がバスの運用に与える影響をなるべく少なくしたいということなのでしょう。
そして今後は左ハンドル新車の導入が進み、「導入直後はピカピカでも猛烈な勢いでエントロピーが進行する」中国製揚子江や宇通あたりが大増殖して行くことになるのでしょうか? 詳しい情報はバスに強い他のサイト様をご覧頂ければと存じますが、これも一つの時代の流れということでしょう。これまでのヤンゴンにおける角逐の状況からいって、中国製よりは韓国製の方が使い勝手が良いと認識されている雰囲気ですので、今後ヤンゴンの街の中は、韓国製バスが大量に闊歩しているベトナム・ハノイのような情景になって行く可能性があります。
というわけで、そんな歴史的大転換点にあたり、とりあえずPCの中にまだ入っている2015年3月撮影のカットを少々貼っておきます (昨年訪問時は、バスはほとんど撮影していません)。否そもそも、2013年3月に初訪問した際、まだラッピングというものが横行していなかった状態での活躍シーンを大量に激写しておりまして、各社塗装を分類したうえで長期連載しようと画策したものです。ところが、少々載せたきり外付けHDの肥やしとなってしまっております……(^^;)。今さら連載再開……するかしないか、さてどうしませう (滝汗)。
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