現在バンコクの地下鉄ブルーラインはバーンスーまでの営業となっているため、開業間もないパープルラインの始発駅であるタオプーンは中途半端な存在となっていることは先日の乗車記で記した通りですが、勿論そのような状況が放置されるはずはなく、バーンスー~タオプーン間では無料のシャトルバスが運行されています。そのバーンスー側の乗り場は、地下鉄の出口と国鉄駅の屋台街に挟まれたロータリーの一角にあり、何となく人が集まっているあたりに行ってみますと、そこが一般の路線バスの停留所……というわけで、シャトルバスの乗車位置もここになります。整列乗車を示す表示などは一切なく、バスも全く見当たらないということで、全てはマイペンラ~イ。タオプーンからやって来たシャトルバスがロータリーで回転したのちガバッとドアを開け、下車客がドヤドヤと下りてくるとそこに乗車客が群がり、全員乗ればすぐに発車! どうせ無料ですし、距離的にもすぐですので、整列乗車ではないために座りそびれた客がいるとしても、誰も文句は言わないのでしょう。もっとも、私が乗ったのはちょうど昼過ぎでしたのでガラガラでしたが (笑)。
というわけで、バーンスー駅を発車したバスは、ちょこっと高架道路に乗ったのちすぐに下道に入り、ひとしきり雑居ビルが建て込む中を走ってすぐにタオプーン駅に到着! その間、僅か5~6分といったところでしょうか。いすゞ製の冷房バスで全車揃ったシャトルバスはクーラーがキンキンに効いて非常に快適ですので、もっと乗っていたかった気にもなりますが、まぁ仕方なく下車しまして、やたらとコンクリートをふんだんに使った真新しい駅のエスカレーターへと吸い込まれて行きました。(タイはセメントを豊富に産出する国[昨年度世界15位。日本は10位]ということもあって、都市鉄道の新駅はどれも巨大なコンクリートの城の様相を呈しています。ちなみに、パープルラインの駅は一部の駅を除いて基本的に構造が酷似しており、今後開通するレッドライン [=在来線平行線] の駅もこんな感じになるのだろうかと想像しました)。
そして、シャトルバスの拠点はタオプーン駅脇の駐車スペースとなっており、10数両のいすゞ冷房車が (エルガよりも全然こっちのデザインの方が好き……^^;) シャトルバス専用ステッカーを貼られて任に当たっています。バンコク都市鉄道のロゴマークや、英語によるシャトルバス表示などから、タイ語が分からない外国人でも迷わず利用出来るのは有り難い限り。なお、大部分の車両は側面にデカい広告ラッピングが貼られていますが、パープルラインを一往復したのちバーンスー駅前でちょこっと撮りバスしたところ、二台続けて広告無し車がやって来ましたのでラッキー! ……と思ったら、二台目の撮影時にトゥクトゥクの類いが画面に乱入して激しく鬱……。
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