地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ジャカルタ炎鉄録 (10) JALITA東急8613F

2013-11-09 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 昨日は、いつもお世話になっておりますインドネシア&アジア鉄事情発信ブログ『地球公務員 落花生。』の管理人でおられます落花生。様が一時ご帰国されているのに合わせ、居並ぶインドネシア事情通の巨頭の皆様にお声がけして、「落花生。様歓迎!」「祝!埼京線205系ジャカルタ到着!」「祝!11/9スカブミ線再開!前夜祭」といった御題目を掲げた小宴が開催されました♪ 会場となったいつものインドネシア料理店では、ビンタンビールやコーラ・ススを傾けつつ、やれサテだ○○ゴレンだ……という感じで大いにインドネシアの味を楽しみつつ、インドネシア鉄道のますますの発展と日本から渡った車両のますますの武運長久を祈り、そして激しく濃厚なヲタトークが炸裂するという、いつものように楽しいひとときが展開されたのでした……! というわけで、非常に急な話でありながら、ご参加頂いた皆様には篤く御礼申し上げます~! (*^O^*)
 というわけで、今後も富山地鉄17480形の話題は続きますが、一旦お休みにしまして、ジャカルタに転じた東急8000系列の星であるはずの東急8613F「JALITA」をアップしてみましょう~。とくに、KCJ所属205系のカラーリングが果たしてどのようなものになるのか、とりわけ正面の額縁部分は赤く塗られるのか否か、大いに気になるところですし……(汗)。



 基本的にジャカルタの東急8000・8500系はKAI (インドネシア鉄道) に所属し、一時の編成ごとに異なるカラフルな帯色時代を経て、今や青+黄帯に統一されています。しかし8613Fに限って言えば、ジャカルタにおける電車の譲受主体がKAIの子会社であるKCJ (ジャボデタベック通勤電鉄) に変わった後に入線し、KAIのジャボタベック営業部をKCJに改組した記念として、赤を主体とする極めて鮮烈な姿の「JALITA (Jalur Lintas Jakarta、でしたっけ?)」としてデビューしたという伝説の編成です♪♪ 残念ながら、その後KCJ所属編成がメトロ車を中心に増加し、赤+黄帯が標準カラーとして定着した結果、JALITA8613Fも2011年に入ってからの全般検査で現在のカラーリングとなりましたが、それでも8500系唯一の赤主体編成ということで、来れば「JALITA来たぁぁっ!」と大はしゃぎしたものです (笑)。そしてこの編成はKCJとしても非常に思い入れがあるようで、各種の宣伝や啓発ポスターの類で未だにしばしば登場する……という特別扱いを受けています。
 しかし、そもそも田園都市線時代の8613Fがアンラッキーであったのと同じく、ジャカルタに転じてからの8613Fも相変わらずアンラッキーであるというのは、何という運命の悪戯……。周知の通り、8613Fは当初の○K編成から東武直通対応となったのも束の間、不調で長津田検車区の奥に入ったところ、構内工事でうっかり長期間本線に出て来ることは不可能な状態となってしまい、放置されること数ヶ月……。辛うじて出て来ても結局予備車扱いが続き、そこにたまたまインドネシア譲渡対象車を捻出する必要が生じた (とゆーか、5000系が増備された) ため、恩田に送られそのまま廃車となったという経歴を持っています。そしてインドネシアでは、花形編成JALITAとして活躍を始めたものの、一昨年の秋にSIVが致命的な故障に陥り、さりとて東急では8500系の廃車が止まっているため、補充部品をお手軽に調達することが叶わず……こうして約2年近くデポックの肥やしとして放置が続いています。
 とはいえ、深刻な車両不足に悩まされているKCJとしては、部品さえ揃えばハードな運用でもめげずに大活躍する東急8500系に全幅の信頼を置いているようで、補充部品の目途さえ立てば速攻で復帰させたい……と考えていることでしょう。というわけで、願わくば来年の今頃には、「JALITA」8613Fが全開バリバリの大活躍をしている光景を激写し、大いに乗りまくりたいものです……♪ しかし、205系180両が順調に走り出せば、JALITA復活計画も後回しになってしまうのかも知れず、う~ん、予断は許さないですね……。まぁ、そんな不確定性もジャカルタでの鉄活動のドキドキワクワク感につながるのですが (笑)。

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