『信濃毎日新聞』が伝えるところによりますと、松本電鉄・川中島バス・諏訪バスなどを傘下におさめる持ち株会社・アルピコ・ホールディングスは、4月以降これらの会社を全て松本電鉄に吸収合併させて商号を「アルピコ交通」に改め、経営の効率化と再建を進めるとか……。まぁ既にアルピコ・グループの車両は電車もバスもアルピコ・カラーとなっていますので、最終的にグループ名や車体のイメージに社名を合わせると言ってしまえばそれまでかも知れませんが……地域限定の鉄道・バス会社で、およそ地域固有の名称とはほど遠い (せいぜい「アルプス」の「アル」?) 外来語由来の名前オンリーの商号にするという事例はたしかこれが初めてではないか?と思います。まぁ言ってみれば、市町村合併の荒波の中で生まれたいくつかの新市名、例えば「南アルプス市」みたいなものでしょうか??
う~ん、電鉄会社が「アルピコ交通」と名乗るのはどうもしっくり来ないものがありますが、メインの存続会社である松本電鉄がそのまま川中島バスを吸収し、松本電鉄バスが長野の街の中を走る……という体裁にしますと、イマイチ微妙なものがある北信と中信の関係をさらに微妙にしてしまう可能性がなくもないように思われますので、結局のところこのような伝統と切り離したネーミングにするというのも一案なのかも知れません (汗)。もっとも、信毎でも触れられております通り、長年地域ごとに慣れ親しまれてきたネーミングがあることから、何とか両立を図る方向になるとか。そうなると例えば松本電鉄の電車につきましては、「上高地線」という路線名称そのものを前面に押し出すことになるのでしょうか (既に相当前面に押し出されていると言えるのかも知れませんが……^^;)。
それにしても松本電鉄の前パン編成 (1枚目)、冬季限定で霜取りのため前パンが使用されるものと理解しておりますが、昨年初めて撮影して思わず「はぁと♪」 しかしなかなか撮りに行くヒマがない……(こればっかですね ^^;)。
書かれているように、松本電鉄という名前が長野市内で絶大なシェアを誇る路線数のバスの社名になるのは北信の人にしてみれば納得できない感じではありますね(笑)
現状で塗装も同じグループ会社ですので、事実上社名が変わっても利用者は定着した名前で呼び続けるでしょうね。
その辺を配慮して現行の名称も愛称として残すというやり方は長年親しんでいるお客様へしっかりと配慮した形となり、珍しいながらも嬉しく感じます。
ただ…アルピコ交通上高地線…これが正式名称…
「上高地線」として認知されていますが、ファンとしては違和感はぬぐいきれませんね。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
私もこのニュースは一瞬眼が点でしたが、北信と中信にゆかりのある方でしたら誰でも「??」という状態なのかも知れないですね。北信と中信の関係はやはりそんな感じでしたか……(汗)。
当面最も注目を集めるのは「どう呼ぶか」という点でしょうが、既にアルピコと車体に表記され、アルピコグループという名称も地元では知られている (?) だけに、ひょっとすると案外あっさりと「アルピコ松電 」「アルピコ上高地線」「アルピコ松電バス」「アルピコ川中島バス」という感じで、「交通」を抜いたかたちで定着して行く可能性も高いのではないか……と少々冷静になって考え始めています。JRという名と実を結びつけやすい名称が24年前にあっという間に広まり (1987年4月1日の時点ではさすがに口にするのもやや恥ずかしいものがありましたが ^^;)、いっぽうムリヤリなダメ押し感がある「E電」は全く相手にされず消えて行ったのを生々しく思い出します (笑)。