横浜線で長年活躍した205系の完全引退がついに今週末となり、沿線では鉄ヲタが雲集しているといわれるほか、にわかにメディアの注目を集めるところともなっているようです。いっぽう、離脱した編成は部品取りとなる一部の編成を除き、続々と各地の空き線路に疎開されたのち(先日成田から高速バスで自宅に戻る際には、習志野のようなおよそ横浜線にとって場違いな場所にも留置されていて吃驚しました)新潟送りとなり、インドネシアに送られています。既にジャカルタに到着した編成の荷揚げの模様は、いつもお世話になっておりますパクアン急行様のブログで詳細に伝えられている通りであり、しかもついにデポックにて現地化改造(主に塗装変更・パンタ変更・手すりステップ新設)が開始されたようです。まさに怒濤の勢いで、横浜線205系のKCJ Seri JR205 (205はDuaratus Limaと読む) 化が進んでいるということが言えます。
そんな横浜線205系のジャカルタ入り、もし運が良ければ以前からの訪問予定とうまく重なり、水切りシーンやレールに乗せるシーン、さらにはマンガライへ回送されるシーンなどを拝むことが出来るのかも知れませんが、残念ながら私がジャカルタ入りする数日前に第二陣が到着してしまいましたので、そんな感動のシーンに立ち会うことは出来ず……。しかし今回の滞在中は、パクアン急行様のお取り計らいのもと、ブキッドゥリ電車区に当面留置されているH7編成を訪ねることが出来ました!! 横浜線時代そのままの姿の205系が、ジャカルタの空気・風景の中に佇んでいるという、まさに過渡期の光景……。今後は、今年2月の豪雪に象徴されるような四季の中を走ることはなく、一年365日ひたすらクーラーを作動させるという第二の車生が始まるわけですが、それを控えて束の間、一切の電源も切られて灼熱の中にまどろんでいるのを眺め、さらには椅子が一部外された車内にて、長い航海を経てきたことを思いつつ、これからも東急8000/8500系ともども神奈川県代表として頑張れよ……と声をかけたのでした。
いっぽう、マンガライ工場ではH12編成(そしてもう1編成……確認出来ず)が草に埋もれて留置されていましたが、ここは警備が厳重なため接近することは出来ず。ウロウロしているセキュリティの兄ちゃんの目を盗んで、工場の門の外側から望遠レンズで撮影したカットがあるだけです。右下からどうぞ~。
サハ204-107は、船倉に納めきれずデッキの上に乗せられたためか、ステンレスボディであるにもかかわらず表面がうっすら錆びています (滝汗)。ビニールカバーをかけても海上の強烈な潮風を連続して浴び続けるとこうなってしまうということでしょうか……? 果たして「KCJ謹製謎液体」で落ちるのか? また、床下機器もビニールで養生されていますが、ここが塩分でやられていないか心配です。下手をしたら今後の調子にもかかわることでしょう……。
全開にされた窓が一瞬、205系初期車かと思わせます (笑)。
既に埼京線6扉車が盛んに運用されていますが、まさかジャカルタに大量の6扉車が入ることになろうとは……初めて訪れた5年前には想像すら出来ず。
運転室の各種表示は今のところ現物渡し状態です。
マンガライで草に埋もれるH12編成。後ろにもう1編成見えます。
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