地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

三岐751系(元西武新101系)に乗る

2009-10-02 07:45:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 今度の日曜日に予定されている西武横瀬祭りでは、恐らく西武秩父線40周年の祝砲を兼ねて、復活ベージュ顔の271Fが横瀬と西武秩父の間をピストン運転するそうですが、個人的には別の野暮用と仕事が入ってしまったため、撮影は他の皆さんにお任せ……。と申しますか、旧型電機が一堂に会する西武横瀬祭り、一度訪れてみたいのですが、大体仕事がかぶったりするんだよなぁ……(ボソッ)。
 というわけで、行けない代わりの前祝いで西武101系ネタをアップしてみることにしましょう。先月の関西出張では帰路に近鉄大阪~名古屋線を経由しまして、そのついでに久しぶりに三岐か養老鉄道に寄り道し、西武新101系改め751系か、養老の復活ラビットカー塗装を撮ってみようと思案していたのですが、養老は桑名口を訪れたところでラビットカーが大垣以北の運用または昼寝である場合とすればハズレくじでリスク高し……。ここはやはり三岐かなぁ、とぼんやり思っているうちに名古屋行き急行が近鉄富田に到着したところ、何と目の前には今年登場の751系が停車しておりましたので、こりゃあ三岐だ!と即決(笑)。
 そこで、改装成って間もない西口出札口にて東藤原までの切符を購入したところ、何と自販機での販売は近鉄のみで、三岐については何と何と硬券!! (*^O^*) いや~21世紀的な駅舎で硬券を購入できるとは全く想像だにしておりませんでした。切符購入後はホームに戻り、西武時代と全く代わり映えのしない751系の車内にさっそく入って涼んでいるうちにいよいよ出発進行~♪



 大型連休初日の昼下がりということで閑散とした車内の751系は、とりあえずフツーに一駅一駅停車して少しずつ客を減らしながら進んで行くわけですが……とにかく揺れが少な過ぎ!! これまで、三岐がやたらと揺れるのは軌道状態によるのだろうかと思っていたのですが、それはどうやら601系や101系に乗った際のDT21系コイルバネ台車の乗り心地の印象が強すぎたためのようで……FS系の空気バネ台車ではさすがに劇的に変わるものですね~。……って、そういえば801・851系もFS系だったはずですが、元西武701系は走行音ゆえにデンジャラスな印象が強かったりしたのでした (笑)。西武線内で101系や、同じ性能を持つNRA・4000系に乗りますと、どっしりと力強いモーター音に思わず聴き入ってしまうものですが、いや~三岐に持ってくるとこれほど「滑るように走る静かな乗り物」に思えてしまうとは……(^^;
 保々にて部品取り用101系の色褪せた車体を目にしたあとは、いよいよ藤原岳の麓へと次第に登って行く区間へ! 秋空はどこまでも高く、北勢の田園風景がどこまでものびやかに広がる中、咲き始めた沿線の彼岸花を揺らしながら進む751系……。線路端でファインダー越しに眺めれば、さぞかし鮮やかな色彩美の世界だったことでしょう。いっぽうの車内は、北勢中央公園口・大安・三里あたりでほとんどの客が下車し、3両編成では超もったいない状態に……(汗)。やがて丹生川・伊勢治田と二駅連続で鉄道趣味的に濃いぃ空間を眺めたのち、いよいよお楽しみの東藤原に到着~。西藤原へ向かう751系を後追い撮影したのでした(1枚目)。
 その後、西藤原から折り返して来たところを望遠で撮影してみたのですが、何やら今回アップした2カットはいずれも鶴見線を走っているかのような雰囲気となってしまいました(笑)。まぁ、それが東藤原という駅らしさ炸裂!ということでもあるのですが……。
 こんな感じで、三岐での活躍を始めた751系を記録してみたのですが、狭い種別幕に「ワンマン」「サイクルトレイン」という二つの情報を閉じ込めようとすると実に窮屈ですなぁ (笑)。シャッター速度を上げるとLEDが切れてしまい、行き先が判別しにくいのも残念ですが、まぁ2文字→保々、3文字→西藤原、4文字→近鉄富田だと理解すれば良し、ということでしょうか (^^;)。

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3 コメント

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Unknown (きえふにいさん)
2009-10-02 11:03:01
おっとっとさま、こんにちは!
おおお、三岐751系! 今朝も新101系に乗って通勤していた私にはうれしい限りです。元気にしているみたいだなあ。MC-M-TCという西武時代にはなかった組み合わせが新鮮ですが、三岐線なら前パンになるのはいいなあ。国分寺線直通以外は前パンに滅多にならない新宿線新101系を見ていると欲求が不満になります(笑)(池袋線飯能行きは前パンになるけど、上り池袋行きだと朝は女性専用車両になっちゃうので乗れない)。私は三岐に行ったことが西武・秩父ファンながらいまだにないので、北勢線ナローも組み合わせて行ってみたいです。いまや、西武線より西武っぽいですもんね。そういや流鉄も行かなきゃ。

そうそう、701系や801系はFS342とかいいながらDT21系でしたものね。主電動機の響きは701系系列の音がいまや懐かしいですが、101系系列も電車っぽくて味わうようにかみしめながら乗っています。元801系の流鉄2000系の車内の昭和ムードと走行音にはたまらんでした。ああ、三岐も目が離せない……。ちょっと興奮気味です。
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Unknown (おっとっと)
2009-10-02 20:54:14
>きえふにいさんさま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 三岐は今や401・701・101系が揃い、しかも西武に近い (?) 黄色塗装で、近江のように裾の切り欠きやマスクの改造をすることもなく原型を保っており、ある意味で昭和50~60年代の西武っぽさを最も良く保存してる私鉄でしょうね……。硬券もふんだんに残り(と申しますか、自動販売機が少ない ^^;→北勢線の方が自動化が進んでいます)、懐かしい情緒が漂いまくっています。まだ行かれたことがなければ是非~。
 その際にはまる1日かけて、北勢線と同時に訪問されると良いと思います。何せ、北勢線終点の阿下喜と三岐線の伊勢治田(はった)の間は徒歩連絡可(約20~25分) でして、先に北勢線を訪問されるならば上り勾配の激しい釣掛を楽しむことが出来るだけでなく、阿下喜駅前に常駐するタクシーで一気に東藤原に向かうことも可能です(1200~1300円くらい)。
 そういえば流鉄も新101系改め5000系がそろそろデヴュー間近でしょうか(それとも……小規模工場でちまちまと改造中のためもう少し時間が必要?)。駿豆線1200系もそういえばまだ撮っていない……。何はともあれ、西武401・701・101系はツウ好みの複数の私鉄で生き残れるあたり、幸運な車両だと思います。
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Unknown (開運skyliner)
2009-10-06 07:58:01
西武の新101系は、旧101系と違って今でもバリバリの新車であると思っていましたが、このマスクの車両が上信電鉄や秩父鉄道、流鉄、伊豆箱根鉄道、そして三岐鉄道等に譲渡されている昨今では、どうやら過去の車両である事を強く実感してきます。
今年は西武秩父線開業40周年で、今年のトレインフェスティバルは内容の濃いモノとなって新旧レッドアローの展示や、側面旧塗装の新101系がピストン輸送する等で、私は101系の臨時列車で行って横瀬に着いたら直ちに武甲山がバックに入る名ポイントに向かいましたが、肝心の山が雲で覆われてちょっと…でしたが、幸いピストン輸送なので数本待ってみると、くっきりではないが武甲山がうっすらと出ていましたが、あの場所は5年前の写真と比較してみると民家が2軒建っていて撮影には苦労しましたが、2両編成なので何とか前後を切り取ってまあまあの出来となりました。5年前の35周年は旧101系を側面旧塗装にしていたので本当に最後の走りである暮れにはやはり武甲山バックで撮る事に成功しています。西武秩父線の為にデビューした101系の旧塗装は新旧問わず窓周りがベージュに塗られているのが特徴で、撮影には側面を思いっ切り入れて尚且つ秩父線らしいポイントと言えば武甲山バックがダントツでしょう。
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