長年来、京福福井改めえちぜん鉄道においては、阪神ボディを流用した車両が非常に大きな比重を占めて来たものですが、先月末を以て最後の2両が廃車となり、その約30年にわたる歴史に終止符が打たれましたね……。かつて80年代の半ば、中学から高校に入って間もない頃の私は、夢の一眼レフを手に「ようやく北陸ワイド周遊券を片手に北陸私鉄めぐりをする金銭的余裕が出来た♪ 京福の半鋼製釣掛もビシバシ乗って乗りたいなぁ」と、RP誌の中京&北陸ローカル私鉄特集を眺めながら思ったものですが、いざ実際に行こうと思っていろいろ調べてみると、何と……ちょうど私が間抜けな中坊であった頃に集中的に阪神車体への更新が進み、実際に訪れてみたところ確かにそこは阪神ボディの巣窟になっていましたとさ……。勿論、えち鉄として再発足した頃にちょうど鉄ヲタの道に戻ってきた私としましては、初期ジェットカーの車体を流用した1101形や2101形は、他の路線と比較してもまさに垂涎の車両であると思っておりますが、半鋼製釣掛式電車命であった当時は、「うう……南海1201がぁぁっ!運輸省規格型ボディがぁぁっ!」と悲痛な気持ちを抱いたものです。
しかし、そんな話も今は昔。80年代の当時、これまた機器流用車ではあったものの最新鋭の電車であった119系が、今やこうしてえち鉄のラッシュアワーの主力として一大勢力となり、阪神ボディを駆逐したというのは、「それほどの時間が経ったのだなぁ……」と感慨を抱かしめるのに十分なものがあります。
というわけで、去る5月の京都出張ついで福井遠征では、そんな消えゆく1101・2201形がひょっこり運用することに期待しつつも(結局来ませんでした……汗)、一方では美しいえち鉄塗装に生まれ変わった119系改め7000系を激写するべく、三国芦原線のラッシュアワーに張り付くことにしたのでした。一応、また改めてご紹介します通り、7000系はVVVFに換装しパワーアップしたことにより、1M1Tでも余裕で急勾配を登って勝山まで入線することが可能ですが、本数が少なかったデビュー当時はなるべく三国芦原線のラッシュアワー運用に投入することになっていたようです。混雑する時間帯の場合には、パワーと粘着力が高い6100形の2M編成をなるべく勝山運用に入れたいということなのでしょう。そこで、本数が増えた現在においても、ラッシュアワーは自ずと三国芦原線における7000系率が高まるはず……と思い訪れてみた次第です。
ところがどっこい、三国芦原線で見かけたのは7003・7010Fのみ (笑)。さすが5編成まで増えると(全車で揃った現在は6編成)。三国芦原も勝山永平寺も自動的にそれなりにやって来るものなのでしょう。
では実際に乗った感触は……次回をお楽しみに (^^;
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