
京王れーるランドといえば、多摩動物公園に来た御子様連れを主な対象に、ついでに立ち寄ってもらい京王電車への親しみを増進させるための施設ですが、これまでは主に模型ジオラマが中心で、小規模で飽きが来るという印象を拭えないものがありました。そのためでしょうか、京王は最新鋭技術による運転疑似体験等のアトラクションと既に引退した秘宝保存車両の展示という二大目玉を盛り込んだ新れーるランドの建設を進め、昨日めでたく新装開館となりました! さらに記念グッズとして、展示車両の中でもとりわけ半鋼製釣掛式電車として歴史的価値が高いデハ2410の単品鉄コレと、京王100周年を記念して複数登場した旧塗装エアロスターを中心としたバスコレ5台セットを発売!! 平日であるというのに、この気合いの入り方は並々ならぬものがあります……。
そこで私も、ここしばらく激務気味であったことから、思い切って平日休みを確保しまして、鉄コレゲットならびに展示車両をいち早く参観することを楽しみに、小田急~多摩モノルートで多摩Zoo駅に乗り込みました。但し、前日は夜遅くまで延々数時間もワンマンショー・プレゼンをしてヘトヘト、倒れるような気分で深夜帰宅しましたので、早朝から並ぶなどということはおよそ体力的に不可能……。というわけで「どうせ鉄コレは1万個用意されている以上、より個数が少ないバスコレの方に先に並ぼうとするヤツの方が圧倒的に違いない」と踏み、発売開始直前の8時45分過ぎに現地到着~。予想通りに鉄コレは超余裕、しかも8時50分に繰り上げ販売開始となったため、15分ほど並んだだけで目出度くゲット!!

その後は、とりあえず早めにれーるランドを参観したいと思いまして、依然凄まじいバスコレ列には加わらずに入館列へ (まぁ軍資金を日比谷の阪急阪神に振り向けたいという算盤勘定も……^^; →しかし、れーるランド見物を終えて出て来たところ、列が非常に短くなっていたため、気が変わって……とゆーか思わず財布の紐が緩んでついついバスコレもゲット ^_^;;)。列をなしていた人々向けに係員の方が入館券を販売して下さったおかげで、入館券自販機でちっとも進まないという事態を避け(後で見物を終えて出て来たところ、入場券自販機待ちで凄まじい大行列が……滝汗)、しかも入館者のほとんどは先ず2階建ての展示館へと進んでしまいましたので、何と!2~3番乗りで車両展示場に入ることが出来たのでした!!(^O^)V
というわけで、目の前に居並ぶ最高にピカピカな状態の保存車両群を前に、気分は激しくヒートアップ!! とにかく他の客が皆無に近いという絶好の条件を活かすべく、片っ端から外観・車内を撮りまくったのですが (*^O^*)、やはり展示場そのものの広さに限界があるためか(駅前を流れる程久保川にどうしても制約されるようです)、車両写真を撮るにはかなり窮屈な状態で並べられていることは否めず苦労しました。基本的に、35mmフルサイズ換算で24mm、あるいはそれ以上の広角レンズを用意するに越したことはないでしょう。
そんな中、2010系以後のカルダン駆動車とは違う向きで置かれているデハ2410は一番撮影しやすく、かつ眼福の限り……(*^_^*)。以前は研修施設である京王資料館にて保存されていたこの車両、稀に開催される見学会を訪れる機会に恵まれず、半鋼製釣掛の秘宝をいつか眺めてみたい……という思いが心の底にありましたが、いまやこうして訪れれば何時でも見物できるようになったというのは素晴らしいことです♪ しかも、ほとんど一番乗りでこのようなカットを撮影出来たというのも、本当にラッキーとしか言い様がありません♪♪
というわけで、念願のデハ2410激写が叶っただけでも、激務の疲れも吹っ飛ぶ思いですが、その他の展示車両も勿論素晴らしいですので、↓からどうぞ~。また、このような形で京王の歴史を物語る貴重な車両陣の常設展示に踏み切った京王の大英断に心から拍手を送りたい次第です!!
※10日夜のアップですが、11日付とさせて頂きます。

自動改札に入館券を通して車両展示場に入ると……思わず「をををを!!!!」

6000系、京王線系統では一番好きですが、地方譲渡されざることこそ悲しけれ。
それだけに、久々にその姿を眺め「素晴らしい!」とつぶやきまくり (キモッ!)

個人的には京王線よりも圧倒的に井の頭の方が乗車回数が多いため、やはり3000も久々に眺めると感慨が……。でも出来れば正面改造前が良かったな~(^^;

5000系と2010系は、まさにこの姿で現役続行中の車両がありますので、逆に「あら、ここにもある」という感じですが (^^;;)、それにしても美しいです♪

貫通路はこんな感じで封鎖されています。

いっぽう2410の貫通路は二枚窓。京王資料館時代からでしょうか。

如何にも古き良き関東風私鉄電車という風情の車内♪ 但し着席不可です。

こういう野性味あふれるゴツいシロモノを激しく復活希望……!!

この春あたりから突然京王のドア窓に貼られている注意喚起ステッカーの柄が女子供向けのツンデレ猫キャラ (爆) から「はしれ!けい太くん」なるナゾの8000系小僧 (笑) に切り替わったのは、れーるランドの新装開店と連動させた深慮遠謀だったのか……と推測する次第です。
というわけで、ここからは2階建ての展示館内に移動してみましょう~。

嗚呼……20m級5扉というスペックは日本広しといえども結局京王6020のみで終わり、間違いなく歴史的珍車の部類に入りますので、こんなカットモデルとしてではなく車両展示場にて6030番台とともに並べて頂ければサイコーだったのでは?と思うのは私だけでしょうか?

新宿西口駅前をチョロチョロ走っていたこのバスも、いつの間にか廃車されてこんなところに並べられるようになったとは……。

高尾・陣馬・迎光。やはりこの三大HMは、京王にとって強烈に思い入れがあるのでしょう。あ~それにしても高尾山から陣馬山まで縦走してぇ (メタボの悲哀)。

大英帝國・托瑪斯軍団によって占領された展示棚(汗)。
基本的に展示館の方は御子様・ファミリー向けです。

ボールの海に溺れ、線路の階段にしがみつく幼児の姿に、生存競争の残酷な現実を目の当たりにして激しく戦慄を覚えるのは私だけでしょうか……(←むしろ、そう感じる精神の方が余程マズいのでは? ^^;)。

京王線系統に「けい太くん」があるならば、彼らには「てーとくん」と名付けてやりたいです (超爆)。

こんな感じで、展示館の方はほとんど御子様連れやキ○ヲタのためにしつらえられたアトラクション・ワールドとなっており、純粋な実車鑑賞目的の人間にとっては誠に居心地の面でビミョーなものがあります (滝汗)。それでも、2階のテラスは決して見逃すべからず! 自販機でコーヒーを買って、のんびり腰掛けながらこの光景を眺めるというのは何とも贅沢な話です。たまに、絵に描いたような○ブ○モヲタが目の前を横切って、ゲンナリするという問題はありますが……それもオープン初日だからだと信じたいです。この眺めとともにまったりするためにブラリと訪れるというのも大いに有りだと思います♪ そうだ……いずれ日の短い季節に夜景を眺めてみようかと……(17時30分までだそうですので)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます