地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ヤンゴン熱鉄記 (20) ネーピードー急行

2016-10-28 06:00:00 | ミャンマーの鉄道


 いつも当ブログをご覧頂き誠にありがとうございます m(_ _)m
 当ブログはこのたび、別の名前でスタートして以来ちょうど12周年の節目を迎えました。ほんの気まぐれの内輪受けで始めただけのブログが、まさか干支一回り分も続くことになろうとは……。人生の4分の1以上更新を続けていることになります (笑)。
 その間、個人HPやブログ・掲示板の衰退、ツイッターやFB等SNSへの人口移動 (ツイッターも顔本もやってないという時代遅れな人間です ^^;) 等、世の中の趨勢はあっという間に変わりました。鉄道趣味界においても本邦の釣掛式高速電車や昭和20~30年代技術の抵抗制御高性能電車がほぼ消えるなど、本当に激動続きだったと思います。
 私自身も、最近は鉄道趣味活動の軸足を年に2~3回の海外遠征とヘタクソ模型いじりへと移し、加えて最近は健康維持のために登山やウォーキングにハマり (登山は20代の頃を中心にやっていたので、出戻りです。まぁ公共交通フル活用という点では鉄ヲタ趣味と連続するわけですが)、季節やランダムな受注の集中によって仕事の量も以前と比べて増え、このブログを更新する頻度も下がってしまいました。これまで楽しみにして頂いている方には大変申し訳なく存じます。



 ただ、鉄道趣味から足を洗うわけではなく、むしろいろいろヲタ活動してみたい国や路線は依然山積しており、今後もあくまで備忘録というスタンスでぼちぼち更新できればと考えております。そして何と申しましても、ブログを続けて来たことによって知り合うことの出来た、いつもお世話になっております同好の皆様に楽しんで頂きたいという思いは変わりません。お世話になっております皆様には、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m

 というわけで、何か記念画像を……と思いつつも、古い画像をスキャンするヒマがありませんし、中高坊の頃にフィルムを超ケチりながら撮った僅かな画像が上手く撮れているわけでもなく、結局最近撮った画像をレタッチするしかありません。いま日本の対外経済&外交関係においても、そして鉄道趣味的観点からみても、最も注目に値する国のひとつであるミャンマーの花形列車のひとつである、ヤンゴン~ネーピードー間の急行31Up・32Downでございます。
 この列車は、ヤンゴンとネーピードーを朝8時ちょうどに出発し、それぞれ夕方5時に着くということで、本来でしたら同区間を走る7Up・8Downとともに、官僚の御用達列車として設定されたのでしょうが、私が初めてヤンゴンを訪れた2013年3月の時点でも既に高速バスに押され、最高速度45~50kmくらいで脱線転覆一歩手前の凄まじい揺れと金属音を発しながらやっとのことで走っていたのを思い出します。それが嫌われて、編成も6~7連と短かったですし……。しかし最近は、日によっては9連くらいに増結されることもあるようで、少しずつ日本の技術協力による高速化が成果を現し始め、高速バスで多発する事故を嫌った客が鉄道に戻り始めているということであれば良いなぁ……と思うものです。
 そして今後は数年以内に、JICAの公式HPにあるような、台湾自強DCの電気式バージョンという風貌の列車へと変わるものと予想しておりますが、とにかくまぁ、客車だけをとっても日本・ウリナラ・中国・インドと複数の国がからんだ超ごちゃ混ぜ編成が、朝と夕方の斜光線を受けつつ、変わりゆくヤンゴンの街を威風堂々進んで行く光景は、これもまた日本中古DCの隆盛と並んで、ミャンマーの2010年代を物語るものとなって行くことでしょう。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さすらいの8143)
2016-10-28 22:27:48
こんばんは。このたびは12周年おめでとうございます バンジャーイ\(^o^)/

10年ひと昔といいますが、12年前と当時とではネット環境も随分変化しました。当時は掲示板を備えた個人のWebサイトが花盛りで、ようやっとブログが出始め、雨後の筍の如く様々な鉄ブログが誕生しましたが(当ブログもそのうちのひとつです)、当時のWebサイトやブログで、どれだけ残っているものがあるでしょうか。
そのような中で、12年間継続してこられたことには、率直に敬意を表したいと思います。

最近は東南アジアの鉄道事情を多く取り上げておられるようですが、是非これからも濃いぃ話題で楽しませてくださいませ。
今後とも応援しております。
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Unknown (palport)
2016-10-29 12:04:41
こんにちは。
Blog開設12周年おめでとうございます。

東扇島勤務時代に神奈川臨海鉄道周辺の検索をしていて貴Blogを発見して以来、10年以上に亘り楽しませて戴いております。

又、アジアの鉄道紀行文も、自らが旅する際の参考とさせて戴いております(とは言え、私が実際に行ったのは韓国と台湾のみで、その先には未だ踏み出せていませんが・・・)。

継続は力なりと言いますが、あまり気負い過ぎる事もなく、ご自身のペースで更新されている事が、12年の長きに亘り貴Blogが続いている要因かと思います。

日本やアジアの鉄道事情がこの先如何なるものか未知数では有りますが、これからも貴殿独特の視点からの情報発信に期待致したく思います。

今後とも応援しております。
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Unknown ()
2016-10-29 22:27:50
いつも楽しまさせて頂いております。
開設12周年!本当に素晴らしいですね。
心からお祝い申し上げます。

東武の7800系や電気機関車の写真に興奮していたのが昨日の事の様に思い出されますし、神奈臨に入線する103系の記事を読んでいた頃、まさか自分がジャカルタに行く日が来るとは思いませんでした(笑)

素晴らしい写真と流れる様な文章に日々、痺れております。

今後、一層の御活躍をお祈りいたしております。
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Unknown (おっとっと)
2016-10-30 16:48:58
>さすらいの8143さま
 こんばんは、大変御無沙汰しております。コメントどうもありがとうございます!
 このたびは12周年のお祝いを頂きましたこと、感謝申し上げます m(_ _)m
 掲示板つき個人HPというジャンル……今となってはかなり懐かしいですね。しかし更新には相当の気力と、HPを構築する専門的と言っても良いセンスが必要で、個人HPを諦めた人やそもそも個人HPまでは手が回らなかった人の多くが、定型化された簡易更新HPと言って良いブログに殺到したのを思い出します。
 しかし、ブログもやはり個人HPの一類型ではあり、個人的なつぶやきや友人間の連絡&内輪ネタ共有用としてブログを使っていたライトユーザーのほとんどは、そのような機能に特化したツイッターやFB、さらにはLINEへと移行し、ブログはいつの間にか斜陽メディアになってしまったかの感がありますね。
 と申しますか、ひとまとまりのネタを記事として構築できる方は、依然としてブログを利用しているわけで、本来の簡易個人HPとしてブログは未だに命脈を保っていると思うのですが、多くのプロバイダでブログの新規開設サービスを終了し、さらにはブログサービスそのものが終わっている場合もあります。そこで、この茶碗ブログもいつサービスが終わってしまうか戦々恐々としているのですが (汗)、このような状況に至ってもなおブログを維持し定期的に更新していれば、お互い「老舗」を名乗っても良いレベルなのかも知れないですね……。
 というわけで、最早古典芸能の域に達した (?) 鉄道ブログというジャンルを、お互い引き続き維持して行けるよう頑張りましょう~。こちらこそ今後とも宜しくお願い申し上げます m(_ _)m
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Unknown (おっとっと)
2016-10-30 17:01:31
>palportさま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 このたびは12周年のお祝いを頂きましたこと、感謝申し上げます m(_ _)m
 東扇島に勤務されていたのですか! 私はこれまで散々神奈臨を撮っておきながら東扇島を訪れたことがなく、先日ようやく「ちどり公園の海底トンネルとその先はどうなっているのか」という気を起こしまして、久しぶりの千鳥線撮影のついでに東扇島を訪れたのですが、千鳥線がウヤで玉砕した反面、東扇島の倉庫街の極限的な雰囲気と、東公園の開放的な雰囲気を大いに楽しんだ次第です。そんな東扇島ご勤務とのからみで当ブログを発見されて以来お楽しみ頂いているとのこと、誠にうれしいことです。
 神奈臨千鳥線が車扱貨物の天国だった時代は遠くに去り、日本とアジアの鉄道シーンも激しい変遷のまっただ中にありますが、今後もヒマの許す限りぼちぼち更新して行きたいと考えておりますので、お楽しみ頂ければ幸いです。
 もっとも、台湾は最近すっかりメジャーになり、最早「JR台湾」とすら思えるほど日本人鉄ヲタが殺到している一方、私は残念ながら御無沙汰になってしまっておりまして、当ブログのネタはかなり古くなってしまっておりますが……。それでも、俄然台湾の客レがメジャーになる前に、西部幹線の冷気平快や屏東線の藍色普通車に乗っておいたのは、記録という点でも良かったなぁ~と思っています。
 韓国は、ようやく多少日韓関係も改善しましたので、また久しぶりに訪れてみるのも悪くないかなと思っているのですが、首都圏電鉄では抵抗制御車が風前の灯火となり、多くの駅でホームドア完備になってしまったのがアレですね……。00年代に出張ついでできちんと記録しておいて本当に良かった、と思っているところです。
 アジアの他の国も、訪れてみると意外とすんなり楽しめてしまいますし、何と申しましても全てが流動的=今が旬ですので、いずれ是非楽しんでみて下さればと存じます~。
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Unknown (おっとっと)
2016-10-30 17:18:24
>茶さま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 このたびは12周年のお祝いを頂きましたこと、感謝申し上げます m(_ _)m
 東武78系の写真……早いもので、今からちょうど約10年前に5050系が引退し、東武から釣掛が消滅した記念としてアップしたものでしたね……。78系の画像は、もっとシニアな方々が美しい記録を残しておられ、私が載せた画像などは超ヘタクソ中坊写真をやっとのことでレタッチ・トリミングしたものです (汗)。そんな記事をリアルタイムでご覧頂いているとしたら、まさに古参読者でいらっしゃるわけで、お楽しみ頂いていること、本当に有り難く存じます~!
 そして……神奈臨にやって来た103系も懐かしいですね!! ゆっくりと埠頭へ吸い込まれて行く103系を見送りながら、いつか必ずインドネシアを訪ねるぞと心に決め、約5年後に初めてそれが実現したわけですが、以来毎年訪れ、103系が衣替えするたびにハァハァするとは予想もしていませんでしたし、下手をすると103系以上にKAIオリジナルの非冷房電車や客車列車にアツくなってしまうとは思いもしませんでした (爆)。
 とまぁこんな感じで、芋づる式にどんどん興味が広がって行き、しかもその行き着く先はドシロートにはさっぱり分からないのが鉄道趣味の面白みかも知れないですね……。茶様は、そんな趣味と現業を兼ねてエンジョイされているわけで、とてもうらやましいことです……(神経が鈍い私には鉄道の現業は絶対にムリです ^^;)。
 というわけで、今後とも宜しくお願い申し上げます!
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