地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富山ライトレール初乗車の記

2014-02-24 00:00:00 | 路面電車


 昨年7・11月と今年1月に度々富山を訪れ、東急8590系改め17480形を追っかけた私ですが (汗)、ここまで頻繁に訪れたとなれば、ついでに富山の鉄道・軌道シーンの未体験ゾーンを少しでも減らそうと思いまして、昨年11月初旬の富山地鉄17480形ヲタイベントの前には富山ライトレールに初乗車してみました (滝汗)。
 富山港線を廃止してLRTへと脱皮させた代表格である富山ライトレールに今さら初めて乗ったとは、又しても「お前本当に鉄ヲタか?」とお叱りを受けそうな話でありますが、いやその……そもそも乗り潰し派ではないもので悪しからず……(汗)。また、富山港線時代も一度も乗ったことはありません。小~中学時代、「73系の最後の残党に乗るためにも富山に行きたいな……」と思った矢先、73系が廃車となって激しくショックを受けたものでして、中学卒業後2回富山に遠征した際にも、結局富山地鉄の釣掛を追っかけるばかり……(滝汗)。その後、富山港線が富山ライトレールに衣替えし、大いに世間の注目が集まったものの、路面電車は個人的ヲタ活動の中では比重が極めて低いため (汗)、「まぁそのうち乗ればいいや」と思っていたのでした。しかし、そんな気合いゼロな態度では、何時まで経っても乗らないわけで……今回富山入りする際に乗った高速バスが5時半着で、12時の稲荷町集合までは時間があったこと、そして7月の訪問で県営渡船~万葉線ルートを完乗したことから、ならば富山ライトレールも早朝の客が少ないうちに体験しておこうと思い立ったのでした。



 朝6時前、強烈な快晴と朝焼けの中に剣岳の凄絶なシルエットが浮かび上がるのを富山駅北口から眺めつつ、岩瀬浜行き初電の到着を待っていたところ、すっかり路面電車新時代の定番となったかの感があるLRT車両がスススィッと到着~。さっそく先頭車後方の4人がけボックスシートを占拠し (空いているので余裕でOK ^^;)、「万葉線もそうだけど、椅子が硬いな」とブツクサ思っているうちにいざ発車! 岩瀬浜寄り車両は機器から発せられる作動音がけっこうやかましいというきらいはありますが、総じて走りそのものは安定していますなぁ~(まぁ万葉線も同じか)。
 そしてついにお楽しみ……道路からグイッと90度曲がり、富山港線の鉄道区間に直通開始! 駅設備がことごとく低床ワンマン運転対応の新しくシンプル・簡素なものに改められ、富山港線時代のホームの残骸がところどことうち捨てられているのを除けば、総じて富山港線のレール・架線設備がそのまま (?) 活用され、そこを結構な加減速でブッ飛ばして行くのが痛快です (笑)。LRTの華奢なイメージとは全くかけ離れたこの走りは一体……。
 そんなこんなで、やがて港湾地帯っぽい雰囲気がそこかしこに見られるようになると、終点の岩瀬浜に到着~。ホームと同一平面で連絡バス (水橋方面に向かうとのことで、北陸線と合わせてショート・ラウンドトリップも可能か?) に乗り換え可能であるあたり、う~む、実に良く練られた、交通弱者にも優しいインフラだな……と思わずにはいられません。
 その後はそのまま、岩瀬浜まで乗って来た電車に再び乗って富山駅前に戻ってきた次第ですが、クルマの普及率が非常に高い富山県内にあって、通勤にもそれなりに積極的に利用されているのは素晴らしいことですし、今後地鉄市内線に直通するようになればますます利便性も高まることでしょう。
 というわけで、正直なところこれまで趣味的にLRTには注目していなかったのですが、今回の乗車を記念して鉄むすラッピング鉄コレ (ラッピング自体は訪問時既に終了)を買っちまいましたとさ……(笑)。

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