地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鎌倉街道徒歩鉄録 (3) 懐かし湘南色E217

2020-03-14 15:25:00 | JR発足後の車両


 鎌倉街道上道は湘南深沢駅至近で湘南モノレールの下をくぐった後、本来であればJR大船工場の跡地を通るらしいのですが、広大な立入禁止の空き地となっている場所に入る余地もなく、若干の遠回りをした後、神戸製鋼南側の柏尾川の橋を渡り、東海道線に突き当たります。しかし旧街道は線路によって寸断されているため、少々東京寄りの位置(武田薬品の工場至近)にある地下道へと迂回し、村岡東交差点で正規ルートに戻ります。(寸断点の西約1kmに村岡のカーブがありますが、面倒ゆえパス ^^;)
 というわけで、通せんぼを食らったなりに、東海道線を撮るのも一興ではあるのですが、基本的に後追いでしか撮影できませんので、E233を1枚撮ったのみでした (↓をクリック)。その代わりに、以前熱海で撮ったきり外付けHDの肥やしになっていた、湘南色E217の画像を掘り起こしてみました (全然鎌倉街道じゃないし……^^;;)。



 本来E217系は詳論するまでもなく、横須賀・総武快速線用であったところ、湘南新宿の増発によって横須賀線の本数が削減され、そこで余った15連3本=45本が2006年3月のダイヤ改正から東海道線の運用に回され、113系を完全に置き換えるにあたって一定の役回りを演じたわけですが (Wikipedia参照)、そんな経緯ゆえに個人的には当初、E217=トホホという認識を拭えないでいました。付属編成は全てロングシートのため、空いている14・15号車のボックスシートを狙って待っていても、やって来たのはE217でハズレ、という苦い経験もあったものです。しかし何と言っても、209系やE217系のモーター音は、断末魔の叫びのようなヘロヘロさが良いですし (個人の感想です ^^;)、正面にしてもE231と比べれば全然良いです。というわけで、2015年には東海道線から退いた湘南色E217に対して、今では思い出をしみじみと感じるばかりですが、早いもので東海道からの撤退から5年が過ぎているのですね……。



スーパービュー踊り子251系、本日で引退

2020-03-13 11:48:00 | JR発足後の車両


 バブル後期の1990年春、まさにバブリーな雰囲気を満載して登場した251系は、終始一貫してスーパービュー踊り子専用車両としての座を守りつつ今日を以て引退し、明日からはサフィール踊り子・E261系に玉座を譲ることになります。
 しかし、個人的にこの車両には特に思い入れはありません。何故なら、伊豆方面に出掛ける際には藤沢駅から快速アクティーや普通を使うしかない小田急江ノ島賎民にとって、スーパービュー踊り子は無情にも藤沢を通過してしまうだけの無縁な存在だからです (乗ったことないですし)。



 というわけで個人的には、長年潮風に晒され続けた251系が、波動用や他線区用として転じることもなく、今日を以て離脱し廃車となることに、特にこれといった感傷もありません。引退を前にして、敢えて「おはようライナー」で最初で最後の乗車をしておこうという気にもならなかったのでした (汗)。
 とはいえ、撮った写真はありますので、外付けHDに死蔵されていたものを備忘録としてレタッチしアップしておきます。なお、これらの画像を撮ったのは、まだ東海道東京口の113系や伊豆急200系が健在だった頃で、そのついでの練習だったりします。

 なお、サフィール踊り子につきましては、本当に気合の入った豪華車両に割と気軽に乗れるということで、非常に期待しているところです。当面は指定券が平日でもかなり埋まっているようですが、そのうち空いたら是非乗りたいですし、模型も出れば是非ゲットしたいと思っております。

岩手乗物縦断 (10) EH500貨物

2020-03-11 14:46:00 | 貨物列車


 本日は東日本大震災から9周年。改めて、被災された皆様のご冥福をお祈り申し上げ、お見舞い申し上げます。そして、またしても国難が見舞っている昨今だけに、改めて「がんばろう日本」という言葉を胸に秘めつつ、日常生活を送ることができる自分は出来る範囲で消費に貢献しなければと思う今日この頃です。
 そこで、かねてから私自身は「行くぜ、東北」を実践するべく、奥州街道を日本橋から歩いているのですが、次回は新緑を狙って岩手県から青森県へと県境を越えることが決まりましたので(夜行バスを予約済み。帰りのお疲れバー・グランクラスはまだ)、昨年秋の画像の続きと参ります。



 IGR滝沢駅2・3番線の盛岡側先端に設けて下さっている鉄ヲタ用お立ち台「Train Spotters」では、こんな感じで撮影することが出来ますが、このときのお目当ての一つはもちろんEH500・金太郎です。震災が起こった頃まではED75が現役で、金太郎は憎まれ役であったことは否めませんが、EH500のみの天下となれば、「EH級のパワフルな罐、超カッコ良い♡」になるのは自明の理というものです (笑)。そこで、ファインダー越しに迫ってくる金太郎を激写しながら、みちのくにおける物流の要として頑張れよぉぉ!と声援を送ったのですが、単に晩秋の朝で光量が少ないのみならず、天気がドン曇りでますます露出が厳しかったため、撮影もレタッチも相当泣かされました。まぁ、貨物は大幅な遅延もあり得る中、このとき予定していた2本をきっちり撮影できたのは幸いだったと言えましょう。 

新幹線700系の落日・西のB編成3000番台

2020-03-09 18:00:00 | JR発足後の車両


 周知の通り、今週末のJRダイヤ改正を機に、一時は東海道・山陽新幹線において黄金時代を築いた700系が、ついに東海道区間から姿を消すことになりますが、この引退を記念して東海所属C編成の先頭に記念ステッカーが貼られた結果、新幹線の各駅や沿線の撮り鉄スポットが大いに賑わっていると聞きます。また、昨日運転される予定だった、事実上の東海道区間さよなら列車である「のぞみ315号」は、指定席の発売開始直後に満席となるという度肝の抜き方でしたが、昨今の日本のみならず世界を揺るがせている武漢肺炎問題に伴い、ヲタの濃厚接触を回避するために運休となったのも、様々な意味で記録を残したということなのかも知れません。



 なお、私自身は新幹線を追い回す趣味は薄いため、撮影や葬式乗車のために出かけることはありませんが、700系そのものは乗り心地も良く (300系と比較すれば革命的進化だと思います)、窓も適度に大きい (?) ため、佳い車両だと思っております。長年の東海道区間での活躍、本当にお疲れ様でした。
 そんな700系、東海所属のC編成が俄然スポットライトを浴びておりますが、個人的には西所属のB編成 (3000番台) の方が好きですね……。何故なら、普通車のシートの紺色がなかなかシックで、何となく東海車の車内よりも高級感が感じられたためです。
 そこで、関西に出張ついで鉄に向かう際、時間があれば西のB編成担当による「こだま」に小田原から乗り、スッカスカな自由席で「デラックスこゆるぎ弁当」を広げながら浜名湖の風景を愛でる……なんてことを何度もやったものです。
 そして、たまたま気が向いた結果ですが、ちょうど2年前に関西での出張ついで鉄を終えて帰る際、新大阪で「こだま」の自由席に座るべく並んでいたついでに、目の前に停車していたB編成にもカメラを向けていました。出来心で撮っておいて本当に正解でした。

鎌倉街道徒歩鉄録 (2) 湘南モノレール

2020-03-08 18:24:00 | 地方民鉄 (東海道)


 東海道線の大船駅から江ノ電の江ノ島駅の北まで、三浦半島の付け根を走る湘南モノレールは、昨日で開業から半世紀となりました。凄まじい加速で急カーブや急勾配を突っ走り、トンネルにも突っ込んで行くその乗り心地は、正直なところ鉄道の一種というよりもジェットコースターそのもので、最近は湘南モノレール自身が広告でジェットコースターを称しているほどですので、慣れない人は見事に酔ったり恐怖心を抱いたりするレベルですが、そうであってこその湘南モノレール (笑)。私も年に1〜2回利用しつつ、江ノ島・鎌倉界隈観光の良きスパイスとしてますます発展することを願っております。とくに最近は、Suica・PASMOが使えるようになった点が、革命的進化であると言えましょう。



 そんな湘南モノレールは、湘南深沢駅の東、富士塚小学校前交差点にて、鎌倉街道上道とクロスします。そこで、このたび鎌倉街道上道を歩くにあたっては、思いのほかほとんど撮ったことがない湘南モノレールを是非撮ってみようと思いまして、真下の道路(かつての京急バス専用道路)にて待ち構えてみました。しかしながら……床下が宙ぶらりんな懸垂式モノレールは正直撮り慣れず、見かけの速度も結構速いこともあり、ひたすら連写を続ける中で最後部の車両の床下が画面から切れたり、上下がカツカツになるなど、本当に散々でした (^^;)。
 ちなみに、今回撮影した交差点付近から湘南深沢駅にかけては、かつての国鉄・JR大船工場と隣接しており、遠い昔においては車内から身延線の旧国がチラ見えするなどして激しくコーフンしたのを思い出します (どういうお子様だ……笑)。しかし、既に大船工場は廃止となって久しく、とはいえ再利用も進まず、巨大な草原が広がるばかりとなっています。そこで、大船工場跡地越しに、車内から富士山や丹沢方面の眺めが本当に素晴らしく、大船から乗るのであれば進行方向右に座ることを激しくお薦め致します。