世界で最も使われている、自動小銃「カラシニコフ(AK47)」の設計者、ミハイル・カラシニコフ氏が死去した。95才であった。
1947年に製造されて、49年にソ連の軍隊の取り上げられた。使い勝手が良く、部品が少なく、軽く、故障が少なかったこの銃はその後世界を大きく変えることになる。
当時の社会主義国家や低開発国に普及して、数十カ国の独立を助けたといわれている。安価で軽量で壊れ難かったことで、世界中に普及した。
「小さな大量破壊兵器」「悪魔の銃」「弱者の銃」と言われ、毎年25万人の人を殺しているといわれている。現在世界には模造品も含め、1億5千万丁普及しているといわれている。
カラシニコフ氏は生前に、「祖国を守るため銃を作った。AK47のせいで人が死んだ原因は政治家にある」と言っていた。外貨を稼いだカラ
シニコフの設計者は、90才の時に最高の賞「ロシア連邦英雄」をもらっていた。プーチンは、カラシニコフ氏の死去に哀悼の意を発表している。
中東やアフリカの紛争現場の映像には、必ずカラシニコフを手にする
兵士や民間人それに子供たちが必ず写っている。かつては弱者の象徴的な武器であったが、現状は紛争地に送り続ける銃の製造者の商魂が、紛争を泥沼化させているといってよい。カラシニコフは悪魔の兵器であることに変わりはない。