
正面で受けることになっても、予告なく闇などに紛れて放たれるミサイルの迎撃などは到底無理である。イランのミサイルに対抗してポーランドに設置されている、イージスアショアは4000キロ以上はある。北朝鮮は1000キロもなく数分で到着する。しかも海上である。迎撃とは絵空事に過ぎない。
そのポーランドに配備された、イージスアショアは800億円である。閣議決定時の説明が800億円だったのはこれを根拠にしている。ところが昨年暮れには1000億円になると説明された。ところが今回3000億円になり、二基で6000億円になると発表された。根拠は全く示されていない。この分だと、建築に5年かかる問われるがそのころには、1兆円になっている可能性すらある。
オスプレイはイスラエルに示された価格は、70億円ほどであったが日本が購入したのは180億円であった。日本はアメリカから武器を購入する場合、言われるままない前金で買わなければならない。
日本がアメリカから装備品を購入する場合、「FMS」という取引の中で買わなければならない。FMSとは、「Foreign Military Sales」即ち「対外有償軍事援助」と訳されている。日本は兵器製造企業ではなく、アメリカ政府との取引しなければならず、価格交渉はできず提示価格そのまま、前金で支払うことになっている。購入後のメインテナンスも販売企業から受けなければならない。購入は商社やメーカーではなく、アメリカ海軍省かアメリカ空軍省になる。
秋田県と山口県のそれぞれの地域の主張が、イージスアショアの設置の説明に、中身が全くわからないと疑義を呈している。これは安全どころか、格好のターゲットにされるからである。そもそも、「国難」が虚偽であったことも改めて確認する必要がある。
それに、この巨大な施設は反撃という攻撃能力を有している。専守防衛の自衛隊が扱う事の出来ないものである。憲法九条に抵触する。
何よりも、朝鮮半島は和平の機運の中にある。折角の和平風潮、機運に抗うことになり、彼らを挑発することにすらなる。1075兆円の負債を抱える日本にとって、朝鮮半島のこの機運はもってこいのことである。
イージスアショアなどと言う馬鹿げた施設の建設は、即刻中止するべきである。
