そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「リニアは理に合わぬ」リニア新幹線は杜撰な金まみれの無謀計画である

2024-05-31 | リニアー新幹線

リニア建設にについては、静岡県だけが取りざたされるが、各地で水問題を引き起こしている。全線の83%がトンネルの中を走るのである。直線的に線は引かれるが、日本最大の若い山岳地帯を直線で穿つのであるから、水脈に当たらないわけがない。岐阜県の大湫(おおくて:湫とは湿原の意)ちくでは、水田の水がなくなったり、井戸が枯れたり渇いたりし、300年以上滾々と沸いていて祠まで設けられていた名水が渇水したりと様々なことが起きている。
JR東海は水道料金を補填したり、屋内の水道工事をしたりして、住民声を塞ごうとしている。これ等の保障は30年が上限であるという。なぜ30年か知らないが、それ以降は補償の対象にしないということである。
JR東海の発言では、水脈の存在を予測できないというのである。出たとこ勝負ということである。全く無責任そのものである。
JR東海は国鉄の分割民営化で、最も稼ぎ頭の東海道を受け持つ、赤字国鉄を切り捨てた結果の金満JRである。
そもそもリニアー新幹線など必要もない。在来の新幹線プラス新新幹線も計画されている。
原発で余った電力対策の側面が強かったが、南海トラフと地震で津波が来たらもっとも奥まったリニアーは安全と言い替えるようになった。ところが83%がトンネルの安全性の方こそ問題なのである。
一人当たりの運搬に係わる電気量は、JR東海地震でも3~8倍の量になるが、こんな低い数字を試算する専門家はいない。概ね20倍から35倍もの電力が必要になるというのである。
トンネルの安全基準は存在しない。20キロものトンネル内事故は避難路もほとんどなく、外に出ると厳冬期のアルプスの山の中である。何百メートルも登るトンネルの避難路も、アルプス山中の救助対策も殆ど無理な計画しか出していない。
たまたま外に出て駅が出来る辺りはへき地であって、多くの住人は土地を売って人が出て行ってしまった。田舎者の金銭感覚を狂わせる典型である。
リニアー新幹線が杜撰な取り付けた計画であることは、始発の東京と名古屋の駅にある。つなぎがないのである。駅に乗るまでにどれほど時間がかかるのか、名古屋の駅を降りても町までどれほどかかるのか、いくら45分で到着すると喧伝してもそれは、リニア新幹線駅間のことである。
環境破壊を伴い、膨大な資金が求められ、事故が起きると必ず巨大化するリニア新幹線は不要の事業である。即刻中止することが一番安上がりになる。
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