5000年前の若い男女の抱き合った死体が発掘された。しっかりと抱き 合う姿は、感動的である。有史は、おおむね5000年とされている。このカップルはその間、ずっと抱き合ったままだったのである。
一方人類は、この有史の間に文明を大きく発達させてきた。
遠くにいけるようになったし、空も飛べるようになった。文字を使うようになったし、映像も残せるようになったし、他人へ思いや感動を伝えることも可能になったし、残すことも出来るようになった。科学を発展させて、多くの真理を解明してきた。
少しの力で大きなものを動かすことも出来るようになったし、見知らぬ多くの人たちへメッセージを送ることも出来るようになった。
そのために、それがために、富を蓄えるようになったし、名誉を望むようになり地位をも欲するようにもなった。自然を支配することに喜びを持つようになった。そのために、それがために、国家が国家を支配したいと望むようになり、平気で人を殺すようになった。そのために、それがために、武器を開発し競い合うようになった。
そのために、他人を傷つけ富を奪うようになった。そのために武器を開発した。そのために、詭弁を好きなように使うようになった。そのために、平気で他人を傷つけるようになった。
それがために、人間は戦争をし、それがために、自然を破壊するようになり、それがために、地球は傷ついてきた。
この5000年前の抱きあうカップルを見て、人類は進歩したと誰が思うだろう。
何をもって「幸せ」とうのか、改めて考えさせれました。