北朝鮮のお遊びが過ぎたようである。これから最も注目されるのは、金正恩の落としどころである、メンツを保って、それでて引き下がる理屈を見つけなければならない。厄介な、子供のようである。
ミサイル発射をすることによる、損得を勘定したのであろう。若いとはいえ、暴走のリスクを考慮する冷静さはあったのであろう。
北朝鮮は、先々代から対話で決めたことを守ったことがない。守らなかった理由を、他国から見つけるのが得意である。厄介なことに、今回は低レベルとはいえ、核を持っていることである。こともあろうに、大量殺人兵器を”宝剣”とまで、北朝鮮の報道は表現している。
周辺国家を脅して、食糧や重油を何度貰ったかわからない。国内での報道もなく国民は知る由もない。金王朝の成果として自慢はしているようではある。
思えば可哀想な国家・民族ではある。ソビエトとアメリカの冷戦構造の中で、朝鮮民族は犠牲になり国家は分裂した。社会主義国家側についた、北朝鮮(朝鮮民主主義共和国)は後ろ盾が、ことごとく崩壊したのである。
ソビエトは分裂して、それぞれの民族が国家として独立した。中国は、社会主義国家とはおよそ縁遠い、国家資本主義体制になってしまった。北朝鮮には、儒教に基づく主体思想があり、マルクスもレーニンも毛沢東もいなくてもひるまなかったのである。社会主義体制の残影がこの国を支えている。
社会主義国家として言葉上で残しているが、世襲制度や軍事国家あるいは超官僚社会と呼ぶに相応しく、国民の権利や生活のことなど毛頭なく、社会主義国家と言えるべくもない。大国に翻弄されたということで、同情の余地はあるものの、引き返すことはいくらでも可能であったはずである。
拠り所であった中国が議長として呼びかけた、朝鮮半島の非核化へ向けた6者協議は事実上崩壊した。核の保有を憲法で明記し、核保有国として認めることを交渉の前提にしてきたからである。中国は4国を利用して、北朝鮮の非核化を目指してきたが、反故された感がある。
北朝鮮の一連の脅しは、日本の改憲派にとって好都合である。参議院選挙で96条の改定を足場にして、こんな国がいるから9条を廃棄し日本も軍事国家になろう、という動きに根拠を与えることになっている。大国の犠牲ではあるといえ、厄介の国家である。
あまりにも可哀想な状態のままガラパゴス化してしまった、日本の農機具や携帯電話のようだ。
今の第一書記の異母兄弟の兄だったら、平和的に朝鮮半島統一を成し遂げていたのではないかと感じています。
東西ドイツが統一できたように、北朝鮮と韓国も平和的に統一出来ると思う。
東西冷戦は終わったとは言えども、いまだにアメリカ、ロシア、中国は、水面下で火花を散らしている。
大国の防波堤として生きる、奴隷のような国々はたくさん有りますが、朝鮮半島は気の毒すぎます。
日本人の遺伝子を調べてみたら、中国、モンゴル、朝鮮の方々と同じような遺伝子を持っている。
言葉は違えども、親戚関係。なにゆえ争うのか?
そろそろ、支配者達に踊らされているのに気付いても良さそうなのだが、、、
これも、たくみに仕組まれたマインドコントロールなのか?