またしても、アメリカ兵がアフガニスタンで蛮行を働いた。駐留地近くのカンダハル州で、民家3軒に押し入って16名の民間人を殺害したのである。
16名のうち、9名は子供で3名は女性であった。さすがにカルザイ大統領も、意図的な殺人事件であると声明を出している。
先月アメリカ兵が、駐留地でコーランを焼却して、アフガニスタン国民の反米意識に火が付いた直後である。思い起こしていただきたい。このブログで、何度にもわたってアメリカの中東の人々に対する、蛮行は数限りなく行われて尽きることはない。
つい先だっても、銃撃で殺害したタリバン兵に放尿する映像が流れたばかりである。okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/2012/01/post_7725.html
欧米人は、単に宗教的な意味ばかりではなく、優越感を持っている。彼らに対して、平等もしくは同等の人間的な感情を持っていない。
つい100年前まで、中東はイギリスやフランスそれにロシアが分割していた。第1次世界大戦までは、トルコが多くの勢力を占めていた。
捕虜の扱いにしても、イラクでもグアンタナモでも数限りない、非人道的な扱いが行われている。武力や拷問から、ひと時の治安や証言が得られたとしても、人々の心まで変えることはできない。
今回もさっそくタリバンが、報復を宣言している。世界はいつまでこうした大国の論理やメンツや国益で動くのだろうか。人類の愚かさばかりが、またかと思う今回の事件である。
>欧米人は、単に宗教的な意味ばかりではなく、優越感を持っている。
そうですね。日本人だって、さんざん「イエローなんとか」などと言われてきました。
アメリカやヨーロッパに行くと、本当にイヤな扱いをうけますね。
それにキリスト教では、異教徒を殺してよい、なんて全く教えられていないのに・・・。
今後、こういう状況はいつまで続くのでしょうか?
ちなみに、いわゆる「レコンキスタ」は700年も続いたのです。
恐ろしいことです。
ここでは米兵の蛮行事件は想像すらできません。同じ使命感でも水と食料を運ぶ兵士と、弾薬と銃器を運ぶ兵士には天と地ほどの喜びと苦悩があると思うのです。
罪を憎んで人を憎まず。死刑廃止論者ではないのですが、権力の命令で人格を破壊され蛮行に至った兵士の行動は数限りなくあります。これを個人問題として歪曲され処罰されるのは許し難い問題だとも思うのです。