そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

この国を救うもの

2012-03-11 | 政治と金

あの震災から一年経った。未曾有の震災であるから、差し引いて考えなければならないことはたくさんある。それでも、いまPhoto_2だに大きな方針を持てずに、目の前の小視点に右往左往する政治家たちには失望感以外ない。

しかし、つい最近とても気がひかれたニュースが二つあった。

一つは、いまだに多くの義捐金が寄せられている、ということである。その金額が、1日7000万円にもなるそうである。1月に、20億円以上が寄せられていることになる。この金額と持続的なことには少々驚かされる。

報道で流される画像に、多くの人が心を揺り動かされた。こうした善意はこの国の特徴かもしれない。

神戸の震災の時もそうだったが、多くの国がこの国の国民性を称賛している。このことについては、素直に受け入れようとPhoto_3思う。震災などの後、暴動やひったくりなど無秩序状態になる例を数多く見ているからである。

もうひとつの記事は、北海道新聞の世論調査の内容である。泊原発が北海道にあるのであるが、少々電気料金が上がっても、原発を止めるべきと思っている人が、なんと64%もいるのである。

再稼働をさせて電気料金を据え置かせるべきとする、30%の数字の倍を超えている。もうすでに、少なくとも北海道の人は脱原発を望んでいる、と断言しても構わないであろう。その一方で、政治はいまだに脱原発へと歩みだしてはいない。

この二つの記事は、国民はそれな入りの常識を持っていて、正常な判断を持ち、支え合う気持ちがあるということを教えてくれた。

政治がいまだに動けなく、被災地はほとんど変わっていなくても、諦めるべきではないかもしれない。政治は三流で何も決められなくても、一般庶民はそれを補って有り余るのではないか。

国の財務が破たんしていても、一般庶民がそれを補い、円が高い評価を受けているのもそうした背景があるからであろう。

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