
絵にかいたような贈収賄事件といわれた、甘利明の悪行を握り潰した黒川弘務はその直後に法務省政務次官にご栄転した。その翌日には、これに関わった甘利の秘書二人は不起訴になっていた。大臣室で1300万円受け取ったやり取りは録音されていたし、渡した方も渡された方も事実を認めていたにも拘わらず甘利は不起訴になり、どう考えても詐病としか言えない、睡眠障害尾を理由に人前から姿を消した。頃合いを見計らって、白髪染めを止めた頭髪で復帰し、支援者の涙を誘う演出までやってのけた。
黒川弘務は、小沢一郎のでっち上げ贈収賄事件に懸命になったが、数年かかったが不起訴になった。小沢の威光を削ぐことができ、政治的にはこれで十分に官邸の意向を叶えることができた。黒川は森友捜査潰しを工作した人物でもある。
官邸の意向をこれほどまでに忠実に実行できる人物はありがたい。1月31日の閣議で、2月7日に定年を迎える「鑑定代理人」と揶揄される、黒川弘務東京高検検事長の半年の延長を決定した。こうした措置は異例中の異例である。これで黒川弘務が検事トップの検事総長に就任することが実質的に決まったといえる。
これで、桜を見る会や河井夫婦の捜査も収束するし、IRの捜査も終わることになる。
前代未聞の禁じ手を安倍は打って出たのは、それなりの焦りもあるのであろう。これまでも安倍が行った禁じ手人事の最たるもの内閣法制局長官の任命である。外交経験しかない人物を法制局人事の恒例を破って任命し、集団的自衛権は有するし行使もできるという言葉を吐かせている。
三権分立が有名無実になっているが、今回はその上塗りである。
モリカケ隠蔽工作に功績あった黒川弘務を高く評価。
これは安倍晋三の明白な犯罪疑惑「桜」を潰してしまおうという官邸の布告人事。
今国民の間には貧困率や格差拡大と言われるが、
「情報の格差」も大きいようだ。
多くのメディアも頻繁に安倍晋三と会食、権力に手懐けられた犬に成り下がっている。
今の時代、情報は自ら取りに行く人でないとこういう民主主義の危機的状況が分かりづらい。
それが選挙の投票率に如実に現れている。
根本的には日本ではこれまでの政治や民主主義教育が間違っていたのだろう。何しろ同じ大戦の敗戦国ドイツでは小学生の時からデモのやり方を習うという。
同じ敗戦国で雲泥の差ではないか。
中学3年の公民で、習ったと思うのですがね。記憶から抜け落ちているのか?、あるいは知識が身に付いていないのか?、それとも奴隷根性なのか?。
一体この国の大人は、どうなっているんですかね・・・。