日本の原子力発電所は、プルサーマル計画(原子力燃料再利用計画)が破たんしたことで、計画は中止されなければならない。使用済み核燃料は再利用できるとした空論は破たんした。原発の吐き出す核のゴミを貯蔵する場所がなくなった。5兆円以上もつぎ込んだもんじゅにつぎ込んだ金はドブに流された。
ところが、日本は核を所有すべきとする、核保有論者にとって核のゴミは垂涎の的でもある。核弾頭を一つも持たない日本は、極めて危険なプルトニュウムを7トンも所有している。何時でも核兵器に転用できる物質である。
中国はこのことに触れ日本は核保有国と断じている。
日本はアメリカの核の傘にあり、核兵器拡散条約に批准しないと世界は信じている。しかしその片方で、核保有論者を半数以上抱える与党自民党は、使用済み核燃料プルトニュウムの存在を見ているのである。
その代表が石破茂である。半年あれば数発は作れると嘯いていた。
今回の日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協) のノーベル平和賞受賞を首相となった石破茂はどう評価するか知りたいものである。