そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ヨーロッパ諸国の植民地政策の非を学んだロシアと中国はアフリカから権益と支援を引き出す

2023-09-11 | 国際・政治

中国とロシアはアフリカに対する共通の歴史を持ち、反植民地主義を掲げヨーロッパ諸国の過去を強く非難し、今世紀になってアフリカ諸国に進出大きな存在となっている。
中国の場合は、自国がヨーロッパ列強による半植民地支配をうけ大きな被害を被った、傷ましい歴史がある。中国はアフリカ同様に植民地主義の被害国という立場をアフリカ諸国に示す。
ロシアはソビエト時代から、レーニンはアフリカの民族解放運動を反帝国主義の闘いの不可分の一部と捉え、これを支持し支援する政策をとってきた。スターリン時代には、コンゴのルムンバを立てて、アフリカ合衆国の建設を画策していたほどである。 
だから、ロシアも中国もアフリカ諸国を現在支援する、というとそう単純ではない。
そもそも、ロシアも中国も植民地が遠いところにとることができなかった、後進国であったに過ぎない。ロシアは地続きのウクライナ山脈を越えて、中央アジア諸国にシベリアに続くユーラシア北東部の地域の民族を平定し、自国に取り込んでしまった。ロシアは世界最大の国家となっているが、それはほんの200年の間に行われた蛮行で、10倍にしたのである。
中国の漢民族は、チベット、新疆ウイグル地区、内モンゴル地区、東北満州民族地域に南東アジアの総数民族併合してきた。漢族の住む平原地域を5倍ほどの面積に拡大している。特にチベットとウイグル地区は、全く異なる民族であるが、近年になって豊富な地下資源が、中国の発展を支えてきた。この地域を平定して国内問題に矮小化することで、世界からの非難を国内問題にする替えてきた。実質は植民地と化すことで、膨大な利益を中国は得てきているのである。
そんなロシアと中国が、アフリカの発展を自国の営利にすり替えないわけがない。ロシアはワグネルのような非政府戦争企業を巧みに使い、暴力的に政権を親ロシア派に変えさせ、その利権を戦争企業に分割譲渡する。アフリカはNATOが主導したロシアはの経済制裁に一国も加わっていない。
中国は一帯一路をアフリカでも展開し、鉄道や道路に港湾などインフラ整備を技術的に支援し、巨大投資を援助する。援助金の返済は国家に大きな負担となり、やがて何もかも吸い上げる方式をアフリカでも展開している。巨大な利権を手にした現地企業は、親中国政権を樹立させる。
ロシアと中国は、かつてのヨーロッパ諸国の植民地政策を学んで、似て非なる植民地政策を展開しているだけである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「知っていたんだろう」とジ... | トップ | 日本という国は、着々とアメ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際・政治」カテゴリの最新記事