プーチンのウクライナ戦争で初めて知ったことがある。民間軍事会社が国家の起こした、いわば最大の事業である戦争を請け負っているのである。
まるで日本で役場が道路工事や水道事業を民間会社が請け負っている姿そのものである。ロシアではワグネルのような民間軍事会社は、政府の求めに応じて兵士などを詰める傭兵ネットワークを構成している。プーチンお私兵と呼ばれる、手軽で便利な組織である。
ロシアでは民間軍事会社の設立が禁じられているため、法の枠を越えて活動している。全く変な論理であるが、法的には存在しないことになっているためであるか数会社あるようだが、受刑者など政府の求めに講じて自由に雇い入れることができる。
ワグネル軍事会社は、シリア内戦、リビア内戦、中央アフリカ共和国内戦、マリ内戦などの世界中のさまざまな紛争に参加し、親ロシア勢力の支援として戦い、成果があれば利権を頂くことになる。
しかしながらあまりにも成果が上がると思い上がって国に反乱を起こすが、今回のように邪魔になると消される容赦ない運命が待っている。
この関係は、このところのアメリカと日本の立場に酷似する。これまで日本は自国に関係ない紛争や戦争などは、憲法を盾に出兵できなかったが、安倍晋三がその枠を取り払った。集団的自衛権行使容認である。
日本はアメリカの擁する軍事会社となってもっとも危険なところや、アメリカが非難されないような不都合な紛争地を日本に任せるだろう。成功すればアメリカの功績になり日本は利権を一部頂くだろう。失敗したり雇用者(アメリカ)に楯突けば、、ブルゴジンを思い起こすこちになる。
日本はアメリカの立派な軍事会社になるため、この国は防衛予算を倍にしなければならなくなった。